クレーム

カーテンマイスターは忙しいのです。(2)

大学時代の友人でインテリア業界で活躍している人たちと食事会で情報交換をしました。

CIMG3802場所は阪神尼崎駅のかき料理専門店「かき金」です。ここは牡蠣のシーズンである10月から3月までしか営業しないお店なんです。

かきは小さい頃は嫌いで食べられなかったのですが、社会人になってあるパーティーで生ガキを食べて以来、「こんなにおいしいものがあるのか」と思うぐらい好きになりました。

「かき金」のカキはボリュームがあってめちゃくちゃおいしかったです。冬場しか営業しないで生活されているのは立派です。

店の人に「夏場はどうされているのですか」と聞いたら

カキ(夏季)休暇」   とのことでした。

おもろかったら、はいクリック

さて、本題です。

7年前に納品したハンターダグラスのデュエットシェードがヒモ切れしたとのことで、京都府宇治市の滋賀県に近い山の方まで取りに行ってきました。

しばらくはずっと閉め放しされていたようで、ハチの巣状になった中にカメムシが2ひき生息していました。

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ずっと無視されていたようです。

これを取り出すのには、横から掃除機で吸い出すのが一番簡単な方法で、それを提案したところ、掃除機の中にカメムシがはいるのがイヤだとおっしゃるのです。

そうじきな方です。  

いやいや、正直な方です。 たぶん、カメムシは臭いからだと思います。

2人で棒を突っ込んでカメムシを取り出すことができました。

デュエットの使用感を伺ったところ、すごくいいとのことで断熱効果が高く、朝デュエットを開けると、びっくりするぐらいの冷気が室内にさっとはいってくるとのことでした。

私も、デュエットは好きな商品なのですが、よくコードが切れるので困るのです。
日本ハンターダグラスはクレーム管理はしっかりしているのですが、動かないのでクレームがおこると時間と費用がけっこうかかるのです。

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日本ハンターダグラスはクレームが起こると修理をして、「合格」というステッカーをペタペタペタと貼ってくれます。

アメブロじゃないんだから、ペタ貼りよりクレームが起こらない商品管理をしていただきたいものです。

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 扉との干渉

昨日、同業者の友人と話をしていたら、私のブログを大いに活用しているとのことで、欄外のカテゴリーがエレメント分けされているのがひじょうに使いやすいと褒めていただきました。

まさか、同業者がこれを活用しているとは思わなかったのですが、これはホームページからもリンクしていて「プレーンシェード」「バルーンシェード」「シャープシェード」等の70数アイテムに区分して、それぞれに関する内容のものを書いています。

エンドユーザーの方で、たとえばバーチカルブラインドに関して詳しく知りたいと思ったら、右欄のカテゴリーの11番目の「バーチカル(タテ型)ブラインド」というところをクリックしてください。(50) ←この数字はバーチカルブラインドに関して50のブログを書いているということを表しています。

これは役に立つと思います。ぜひ、活用してください。

さて、本題です。

住宅メーカーの仕事で、天井近くの壁に正面付けで木製ブラインドを取り付けることになっていました。
取り付けに伺ったところ、窓の左となりに食器棚が天井まであって、窓上に木製ブラインドを取り付けると扉がまったく開かなくなるのです。
(造作家具のため、実測に行った時はなにもありませんでした。)

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普通はこういう時はカーテン屋が泣かされて、窓枠内側に取り付け変更になり、作り直しとなるのです。

しかし、木製ブラインドは丈240センチで上げた時のたまりが22センチぐらいになり、窓の枠内付をすると20センチほど開口部が常に塞がるようになります。

そのため、外付けはそのままで、扉を低くするようになりました。

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 造作家具なので、家具の方を作り直していただきました。

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   カーテン屋が勝ってんや。


このようなケースもあります。
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このような場合は事前に起こりうることを説明して納得していただくしかないのです。

設計をされる方やインテリアコーディーネーターは、窓装飾のことも考えていただきたいものです。

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ロールスクリーンの隙間

立冬

今日は二十四節気の立冬にあたります。冬の気配が感じられる頃なんですが、今日の大阪はぽかぽか陽気でした。

景気の方はすでに冬で凍てついていますが、気候がこんなに暖かいと冬商戦でカーテンが売れなくて困ります。もっと寒くなれ~

さて、本題です。

住宅メーカーの仕事で吹き抜けの縦長の窓にロールスクリーンを内付けしました。こちらはお客様との打ち合わせには携わっていなくて指示どおりにとりつけましたところクレームがつきました。

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(写真はクリックすると拡大します。)

窓枠の内寸は巾435ミリ高さ1980ミリでニチベイのウォシャブルタイプのロールスクリーンをとりつけました。

発注サイズは、日本の主要メーカーは1センチ単位の発注になるため、この場合は巾430ミリ×高さ2000ミリにしました。

ロールスクリーンの場合は上部のメカ部分と生地との部分で隙間があきます。

国内主要メーカーではウォシャブルタイプで、このようなチェーン式では39ミリ隙間があきます。(タチカワ、ニチベイの場合。トーソーは38ミリ)

下はタチカワのカタログからの資料(クリックすると拡大します。)

ロールの隙間

ニチベイの場合は、巻きズレ防止安全策で、巾と高さの比率が1:4.5以上の場合は44ミリ隙間があきます。(操作側27ミリ 反操作側17ミリ)

発注サイズが1センチ単位のためすでに5ミリ隙間があいており、結局435ミリに対して49ミリ隙間が計算上あいていることになります。

この隙間があき過ぎという事にクレームがつきました。

お客様は吹抜けの窓からの光が眩しいからということで遮光の生地を選んでおられます。
本来ならば、そういう事情ならば外付けの指示をすべきなのです。内付けならばお客様に対して事前にこれだけ隙間があくということを説明をしておかなければならないのです。

さらに困ったことに巾に対して丈が長いと生地が降りると斜めになる傾向があるのです。

メーカー側に言わせると、ロールスクリーンとはこんなもので、斜めになると修正するためのテープが商品についており、現場で工事のときなり、お客様が後ほど芯の筒に貼るようになっているのです。

私どもも、この業界にどっぷりと浸かっているとロールスクリーンはこんなものだと思って、生地とメカサイズの隙間も気にしなくなってきていますが、これも初めて取り付けるエンドユーザーにとっては気になることだと思います。

タチカワ、ニチベイ、トーソーにお願い

ロールスクリーンの発注は1センチ単位ではなく、1ミリ単位で出来るようにしてください。
生地のサイズはミリ単位でカットしているんだからできるはずなんです。

国産メーカーではメタコのロールスクリーンは1ミリ単位です。
ハンターダグラスも1ミリ単位です。

今、ロールスクリーンの巾を1ミリ単位で発注できるようにすれば大きな差別化になりますよ。

さ~て、この隙間をどうすればいいんだろう?

頭が痛い。

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エアコンとカーテンとの干渉

小嶋家建碑式

今日は墓石を建立しまして建碑式を行いました。といっても、私が建立したわけではなく、両親が健在で、両親が建立しました。

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                                (写真はクリックで拡大します。)

これで、儚い(墓無い)人生と言われないようになりました。

お墓に関する知識はまったくなかったのですが、今日、お坊さんと墓石屋さんにいろいろと教わりました。

墓は宗派によって違いますし、京都式、名古屋式というものもあるそうです。

そのあと、両親、姉妹夫妻、妻と奈良の「懐石料理かこむら」で食事をしました。

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めちゃくちゃおいしかったです。

さて、本題です。

9月に取り付けた現場で、ドレープ(厚手)のシェードを正面付けしたところ、エアコンと干渉するので幅を縮めてくださいという依頼がありました。

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内側にレースのシェードを取り付けて、正面にドレープのシェードを取り付けました。

左側の壁にはエアコンの配管口がありましたので、エアコンが付くのはわかっていました。

壁の部分は91㎝ありまして、通常のエアコンの幅は78㎝か80㎝なので、シェードは両サイドは窓枠から4㎝だけ大きくつくりました。

これで、大概は納まるのですが、ここ2年の間にお掃除ロボット搭載のエアコンができまして、これが巾90センチ前後あるのです。(上の写真)

これがつくとエアコン側には出すことができなくなります。

カーテンの場合は、先にカーテンをつくっていてもレールをカットすればなんとか納めることはできるのですが、シェードの場合は片方にだけはみ出ることになるのです。

この場合は、当初窓枠より4㎝ずつ左右にだしているのですが、右側だけに8㎝でることになります。

これじゃ、ちょっと問題なので幅詰めすることになりました。シェードの幅詰めはテープの位置も変えなければならないので簡単ではないのです。

私が行ったときは、エアコン屋がシェードをすでに外されていました。

カーテン屋は立場が弱いんです。

ほんまにもう~

「カーテンに合わせてエアコンを買ってよ」といってみたいですが、気が弱いのでそんなことは言えません。

ブログに書いて、これからエアコンを買われる方に注意を喚起するだけです。

窓の横にお掃除ロボット搭載のエアコンをつけるときは、事前にカーテン屋に教えてくださいね。

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10月14日(水)13時よりカーテン夢工房大阪店で、消費者向けのインテリアセミナーを開催します。詳しくは 
こちら(←クリック)をご覧ください。


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5年間無料保証します。

今日も天神祭
関西の夏には鱧は欠かせない食材で、京都の祇園祭は別名、「祭鱧」と呼ばれ、祇園祭、天神祭の時期に最も引き合いが強くなります。今年は鱧が昨年の2割安で、この時期が食べごろになっています。

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この度カーテン夢工房では、お客様を大切にするために当店でお買い上げいただいた商品は5年間の無料保証をすることにしました。

5年間無料保証案内印刷1

 

 

 

 

オーダーカーテンに関しては納品後、時間が経ってから何かクレームが起こることは比較的少ないのですが、最近はメカものといわれるシェード、ブラインド、ロールスクリーン等がひじょうによく売れており、こうしたものは部品の消耗や不具合がよく生じます。

過去の資料をみますと5年以内に起こったクレームは、プレーンシェードが止まらない(トーソー、川島織物セルコンメカ)、プレーンシェードのコード切れ、ハンターダグラスのデュエットシェードの操作コード切れ、シルエットシェードの操作コード切れ、セレネットシェードの羽根が落ちる、プリーツスクリーンが斜めになる(トーソー)、ブラインドの操作棒のところがはずれる(ニチベイ、トーソー)、木製ブラインドが斜めになる(タチカワ)、ロールスクリーンの生地があがらない(タチカワ)、バーチカルブラインドの羽根の上が割れる(タチカワ)、ロールスクリーンの巻きズレ(各メーカー)、ブラインドのヒモ切れ(各メーカー)ブラインドが縮んだ(タチカワ)、カーテンのフック割れ、カーテンのすくい縫いの糸抜け

メカもののメーカーの保証は、ニチベイのロールスクリーン(3年保証)を除いてすべて1年です。カーテンの縫製では、メーカー保証で、2年間の保証書を出しているのはフィスバぐらいでしょう。(関連ブログ

実際なにか不具合が生じるのは1年以内ではほとんどなく、3~4年経ってからなんです。
そうしたものも、当店の販売責任で無料で修理、部品交換させていただきます。

インターネットで同業他社の状況を調べてみたところ、オーダーカーテンに限り10年の保証をしているところはありましたが、メカものに関してはほとんどがメーカー保証に準じており、独自で保証をうたっているのはわずかで、最長で3年でした。

これは、インテリア業界の現状がメーカーにおんぶに抱っこ状態で、業者に力がなくメーカーに頼らざる得ないのです。

特に、大型のチェーン店、インターネット販売店、低価格均一のカーテン専門店、家具店やショップを持たないで動いているところは、すべてメーカー任せです。

こうした中で、地域密着の専門店として、お客様を大切にして長くお付き合いさせていただきたいというのが当店の考えです

今までも、実際は当店でご購入いただいたお客様に限り、ほんの部品代ぐらいは頂くことはありましたがわずかな金額や無料で修理をさせていただいていました。
それを、はっきりと言葉で表現をする必要があり、「5年間無料保証のカーテン夢工房を訴えていきます。

 

 
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一番多いクレーム プレーンシェードのストッパーが止まらない

私のブログをアクセス解析をすると、今一番多いフレーズは「ふさかけの取り付け位置」に関するもの、2番目が「遮熱カーテン」に関するもの、3番目は今は「天窓」に関するもの、4番目が今日のテーマ「プレーンシェードのストッパーが止まらない」というフレーズに関するものです。

1か月の統計で、この「プレーンシェードのストッパーが止まらない」と似たような言葉を含めると25件ありました。全国でけっこうこういう問題が起こっていることが感じられます。
すべてのプレーンシェードにこのような問題がおきるのではなく、圧倒的なシェアのあるトーソーのプレーンシェードの「パティナコード式」と「パティナツインコード式」に頻繁におきるのです。
今は改善されたので、この問題がおこりやすいメカはほとんど使われていませんが、2年前以前のものによくおこります。

トーソーは、リリカラ、フジエ、シンコーを除くほとんどのファブリックメーカーに部品供給しており、プレーンシェードのシェアは70%ぐらいはあると思われます。

当店では、プレーンシェードは一部を除いてトーソーメカは使っていませんが、川島織物セルコンがトーソーメカを使って、住宅メーカーのカーテンの縫製を請けている関係でよくクレームが起こります。
川島織物セルコンは自社ブランドとして販売しているにも関わらず、被害者意識があって、クレームが起こればすべてトーソーに丸投げで動きが鈍く、我関せずで、手直しが終わっていてもきちんとした報告がないのです。

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上の写真はトーソーパティナツインコード式です。部品交換するところです。

この商品は部品に問題がありまして、同じクレームがいっぱい起こっています。
それで、インターネットで調べて、私のブログにたどりついた人が多いんだと思います。

トーソーさん、全国で困っている人がいっぱいいますよ。こうなったらどうすればいいんですか?

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 織物研究会  私はチーム・マイナス6%です

クレーム事例⑤ 内付ブラインドの隙間

6月20日のブログ「クレーム事例④内付けプレーンシェードの隙間」で書いたのと逆のケースで、今回はブラインドを枠内付けしましたところ、ボトムバーが枠にあたるというクレームがありました。
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ニチベイのセラミー25で内寸が1020ミリで1010ミリで発注したところ、理論的には1㎝の隙間ができるのですが、このような商品は25ミリの羽根を1枚入れるかどうかによって、2センチ長さが違ってきて、メーカーで微調整はしていますがぴったりの数字にはならないのです。

その結果、少し長くできあがっており、枠にあたるのです。
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ブラインドの場合は、今は各メーカーとも長さを少しだけ短くできるようになっていますが、この状態では羽根1枚分はながいのです。

CIMG2133お客さまの要望としては隙間があいても、ボトムバーが当たらない方がいいとおっしゃいますので、羽根を1枚抜く事にしました。

そうしたところ、少し隙間があきますがぴったりな感じになりました。

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こちらは内寸より1㎝短く発注していますが、発注は短めより長めにしておいた方がいいのです。

長いのは短くできますが、短いのは長くできないのです。作り直さなければならないのです。

また、一部のメーカーのブラインドは浴室や湿気の多いところでは縮みます。この商品はニチベイで、縮んだ経験はないですが、タチカワやトーソーの浴室用ブラインドでは、何年かのちに行った時は必ず短くなっています。羽根をはさんでいるラダーテープが湿気で縮むのです。
こちらのブログ「ブラインドが縮んだ」を参考にしてください。

メーカーに言ったら「そんなことはない」と否定しますが、今まで見てきた中ではタチカワとトーソーの浴室ブラインドは100%縮んでいました。たぶん、タチカワとトーソーはラダーテープの仕入れ先が同じではないでしょうか?

サイズや色を間違って発注したら、その商品で実験しようと思っているんですが、なかなか間違わないのです。(笑)

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