クレーム
木製ブラインドのクレーム
月曜日に取り付けた木製ブラインドの現場で、窓内付けしたところ、隙間があきすぎるというクレームがつきました。
写真は店内に取り付けているタチカワの木製ブラインド50ミリ巾のもので実験的に撮影しています。通常の製品高さは真ん中の写真のように羽根を平行にした時を基準にしています。
羽根を室内側に来る方を上にしたら(写真左)製品高さより長くなります。
(そのためか、ニチベイでは、商品寸法は窓側内側寸法より2センチ引いてくださいとなっています。)
羽根を室内側に来る方を下にしたら(写真右)、製品寸法より更に2センチぐらい上がります。
一般的にはブラインドを閉める時はこのような形にすると思うのですが、こうした場合、窓内側に通常の取り付け方をすると閉めると3センチ以上隙間があくのです。
このため、クレームがつきました。
こうした説明が見本帳のどこにもされていません。
今回はメーカーにお願いをして1枚羽根を追加で入れてもらい少し長くすることにしました。
メーカーの営業は我々に対してもきちっと説明をしないので、当店独自で、お客様用の説明書をつくりました。クリックすると大きくなりプリントできます。メーカー、同業者の方は一声かけてご利用ください。
余談ですが、皆様は金属ブラインドは凹側、凸側のどちらが表かご存知ですか。
メーカーによって、裏表の表現がちがうのですよ。
次回にお知らせします。
インテリア業界は住宅設備業界に負けているぞ。
最近現場実測に行ってよく問題になるのがクローゼットのドアと窓との干渉です。
以前はクローゼットの高さも窓の高さと同じぐらいで、窓上にレールをつけても干渉しなかったのですが、最近の物件はクローゼットが天井近くまであるケースがひじょうに多くなってきており、入隅にある窓と干渉してレールがつけられないのです。
これはインテリア業界が住宅設備業界よりも設計PR活動や消費者に対する啓蒙活動で負けているということでしょうか。
住宅設備機器はだんだん高くなっていっているのに、インテリアの領域はだんだん狭くなっていってます。
もっと、インテリア業界が一致団結して啓蒙していかないと業界が認知されないです。
昨日、取り付けた現場も立派な家ですが、窓装飾のことなどまったく考えていなくて、写真のように窓の横の壁にあるクローゼットがモールディングのすぐ下まであり、その隙間は39ミリしかありません。そのモールディングもすごく立派で出巾85ミリあります。
天井には下地補強はしていないし、出巾85ミリのモールディングとの兼ね合いで天井付けすることもできないのです。
その結果、写真のようにL金具を用いて仮の天井をつくり、そこにトーソーのエリートというレールをダブルで天付けするようにしてその先にバランスレールをつけて上飾りでカーテンレールを隠す仕様で39ミリの隙間になんとか納めました。エリートのキャップを使うとクローゼットのドアにあたるため、岡田装飾の後入れ中間ストッパーをキャップ代わりにしています。
カーテンレールがつけられません その2(エアコンとの絡み)
一昨日はチョコ、今日はアメ。
今日の大阪は雨でしたが暖かい一日でした。
京都議定書も発効され、地球温暖化防止のために努力しなければなりません。
今日も現場実測にいきましたが、やはりカーテンレールがとりつけられません。エアコンとの絡みでレールをつけるスペースが確保されてません。写真右は窓上にエアコンがきています。装飾レールをとり付ける場合は最低窓上15センチのスペースが必要です。写真左は窓が入隅いっぱいにきており、その左の壁にエアコンが付くような設計になっています。ここにエアコンがつくと右側の窓にかぶるようになり、レールが付けられません。
11月8日のブログ「設計士さんにお願い」で書きましたが、カーテンやブラインド等も住まいの中で重要なポイントになってきます。設計段階でこのことも考えていただきたいものです。
また、日本インテリアファブリックス協会の企業の皆様も、業界内で値段の競争なんかしていないで、もっと他の業界や一般消費者に対して、インテリアに対する意識を高めるように努力しましょうよ。そうでないといつまでたっても下請け業界になってしまいますよ。
せっかく、装飾レールで打ち合わせをしても、このように装飾レールが取り付けられない現場がふえるとレールの売り上げが落ちていくばかりです。レール業界も、住宅メーカーのなすがママ、きゅりがパパになっていないで、もっと意見をとーそーよ。
4月10日はインテリアを考える日です。主催者側の日本インテリアファブリックス協会の健闘に期待したいです。
カーテンレールがつけられません その1(クローゼットとの絡み)
今日は新築の戸建住宅の実測にいきました。
写真のように窓とクローゼットの折戸が干渉しまして、窓の正面にレールを取り付けることが出来ません。打ち合わせではダブルのレールを壁に取り付けてカーテンを吊る計画だったのですが、レールをつけると折戸が開けられなくなります。結局、この現場は当初の予定を変更して、ロールスクリーンを枠内付けすることになりました。
このような現場はいっぱいあります。
ぜひ、設計士の方や工務店の方は窓装飾のことも考えて設計してくださいますようお願いします。
初クレーム
昨年末の29日に納品したお客様から、カーテンを閉めて開ける時に引っかかってうまく開かないとの連絡があり、見てきました。
伺ったところ、高級マンションにもかかわらず、C型のレールが使われていて、長さ4Mのためジョイントがしてあります。そのジョイントの部分で開閉する時にひっかかりスムーズにいかないことがわかりました。これは、当店取付けのカーテンの問題ではなく、レールを施工したゼネコンの業者の問題でジョイントの切口がきれいでないためおこっています。当店では応急処理で、ジョイントのところにビスをうって、少しましになるようにしましたが、あとは販売会社に言ってもらう様にお願いしました。
以前にも書きましたが、高級マンションにもかかわらず、使っているレールはほんとに安いもので、今回ついていたC型レールは私共の店ではめったに使うことの無い商品で、今のトーソーの前身である東京装備工業が昭和26年頃に世に出したものです。半世紀以上使われていて、いい商品であることは間違いないのですが、今はもっといい商品がいっぱいあるのです。(写真は今のトーソーのカタログに掲載されているC型レール)
価格は安いので、ゼネコンは使うのでしょうが、お客様がかわいそうです。