遮光カーテン

遮光2級の明るさ

よく西日対策に遮光カーテンを求められるお客様がおられます。
西日対策として、遮光カーテンは効果があり、それはいいのですが遮光カーテンは暗くなります。

2009年5月14日のブログ「遮光の基準」でも書きましたが、遮光カーテンといえども1級2級3級とあり、3級ではかなり明るいです。3級は言葉でいうと人の表情はわかるが、事務作業には適さない程度と言われています。

2級は人の顔、あるいは表情はわかる程度です。1級はそれなりに暗いです。

昨日、千里のタワーマンションに打ち合わせに行きまして、高層階の西向きの窓で、遮熱対策をどのようにするかで悩んでおられるお客様なんです。

方法としては、①レースで遮熱対策をする。(遮熱レースをつける)②ドレープを遮熱ドレープ(鈴寅masa加工)③遮光ドレープをつける というようなやり方が考えられます。

①のレースで遮熱対策する方法は、鈴寅のmasa加工の商品ではかなり効果は期待できますが、意匠的な問題があります。クリエーションバウマンの遮熱レースの生地もお客さまは持っておられて、これは意匠的にはすばらしいのですが金額的にもすばらしいのです。
効果は、鈴寅のmasa加工をしていますので期待できます。

②の遮熱ドレープは効果はありますが、まだ商品の点数がすくなくて選択肢が狭いのです。

③の遮光ドレープをつける方法は、それなりに効果がありますがやはり暗くなります。

090704_1132~0001ちょうど、仮吊りカーテンを持って行っていたので、それで実験をしました。当店の仮吊りは遮光1級に近い2級品です。右の写真(フラッシュを使わないで撮ってます。)ですが、真っ暗ではないけど少し明るいのです。真中の黒いところは生地が重なっています。

電気がなくても見えますが、ちょっと暗いといった感じです。これでもなんとかなるといえばなんとかなる明るさです。

お客さまは昼間はほとんどおられないとのことで、それならばいいかなという感じですが、一部屋に対して西向きのまどが1つしかない場合は、遮光2級を閉めるとちょっと暗いかと思います。

一部屋に向きの違う窓が2つ以上ある場合は、遮光1級でも構わなくて、太陽の位置に合わせてどちらかを開けるような使い方をしていただければいいです。

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あとから取り付けることができる遮光裏地

今日は、いとう伸氏の「つかみ1秒、あと楽勝」で売れる営業シナリオ作り」という演題の講演を聴いてきました。

私はしゃべくりが苦手なんで、なにかヒントをみつけるために勉強してきました。結局は「経営者、営業は勉強をしなければならない」ということでした。商品の勉強、業界の勉強、人間の勉強。



昨日のブログで書いた現場の別の西向き部屋3室には、フラット1倍遮光裏地の「うらだ」をとりつけました。カーテンは入居時にマンションのオプション販売会で購入されたものです。


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当店では、ドレープ(厚手)に後から取り付ける遮光のフラット裏地のことを「うらだ」と呼んでおり、レースに後から取り付ける遮熱のフラット裏地のことを「シャネットうらだ」と呼んでいます。当店の言い方で固有名詞ですので、他店では通じないと思います。


「シャネットうらだ」は売り方のトークを勉強しなければと思って「ジャパネットたかた」をもじって考えたものです。


「うらだ」は山本リンダの「うらら♪ うらら♪ うら♪ うらだ~♪♪」から消費者を「ねらい撃ち」するためにつけたものです。


   ほんまですか?


    ほんまです。


この「うらだ」を取り付けるときは、山本リンダのねらい撃ちをくちづさんでしまうのです。リンダ困っちゃう。


「うらだ」は今付いているカーテンに後からとりつけることができる遮光2級のフラット裏地です。どんなカーテンにも取り付けることができます。縫い込みアジャスターフックでもOKです。そして、リーズナブルなんです。


こちらの現場は西向きで、今付いているカーテンでは、夕暮れ時がひじょうに眩しいとのことです。サッシは二重サッシになっており、断熱保温性は全く問題はありません。


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上の左の写真は午前11時頃にカーテンを閉めた時です。右側は、両開きの右側だけ「うらだ」をとりつけました。遮光の生地ですので暗くなります。両方にうらだを取り付けた写真はなぜかうまくとれていませんでした。そのためアップできません。


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カーテン買ったけど、明るくて寝られへんとか、閉めても眩しいと思っておられる方、後から簡単に取り付けることができる「うらだ」はいかがですか。遮光1級の生地でもつくることができます。


裏側は生地同士は縫い付けていませんし、表がヒダをとっていても裏側はフラットな裏地なので、カーテンを開けて束ねた時は多少もたつきます。機能と価格重視です。


           当店のアイデア商品です。


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うらだに関しては過去のブログもお読みください。


2006年1月16日「後から取り付ける遮光裏地『うらだ』」


2008年1月25日「カーテンで暖房効率を上げる


 


 




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遮光の基準

4月24日のブログ「省エネロールスクリーン」で書いたトーソーの「セイバー」というロールスクリーンをつけました。まずはそちらを先にお読みください。


セイバー」は裏面がアルミニウムコーティングしていて、私はこの商品は遮光1級だと思っているのですが、トーソーのカタログには「遮光」表示がされていません。


トーソーの営業のえらいさんに聞いても、この商品は3色あって、すべてが遮光でないので遮光表示はしていないとおっしゃるのです。そうしたら3色のうちで ホワイトかベージュかシルバーグレーのどれが遮光でどれが遮光でないのですかというと「そこまでは調べていません」とおっっしゃいます。


たっと3色なんだけどね。


トーソーはこの商品を「省エネロールスクリーン」と言っています。私は、遮光だと勝手に思っていますので、「これを閉めると暗くなりますよ」とお伝えしていますのでトラブルはないのですが、他の同等品は遮光表示がされていて、この商品はされていないと省エネ効果があり、閉めても暗くならないからいいと思ってしまうのです。


暑いからといってこのロールスクリーンを閉めたら、少しはエアコンの電気代が助かるから省エネと思ったら暗くて電気をつけなければならないのです


これじゃ


省エネロールスクリーンじゃなくて、消ヒネロールスクリーンになってしまうじゃないですか?


 


じゃん、


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セイバー ホワイト(TR-7297)の施工写真です。


閉めたら く ら い


灯りをと~そうよ。  しょうえね~


トーソーは遮光の基準を社内でどのように設けているのかはわかりませんが、広く一般にはJISのJISL 1055 A法のカーテンの遮光性試験方法に基づいて、日本インテリアファブリックス協会が定めた遮光基準が認知されています。


JIS-L 1055 Aとは、試験方法を決めているだけで、世間でよく耳にする遮光1級2級3級をきめているわけではありません。


その試験方法は、10万ルクスという真夏の日差しに相当する光を生地にあて、通り抜ける光を測定して遮光率を定めています。


遮光率(%)=(1-サンプルをセットした時の照度÷サンプルをセットしない時の照度)×100


この試験方法をもとにインテリア業界の親玉である日本インテリアファブリックス協会が、


99.99%以上を遮光1級


99.80%以上99.99%未満を遮光2級


99.40%以上99.80%未満を遮光3級とすると決めました。


わかりやすく言葉で説明をしますと


遮光度


 


 


 


 


 


 


遮光3級というのはかなり明るいです。遮光3級のカーテンをつけて裏側に人がいると髭がはっきりわかり誰かすぐにわかります。ひげ~


これはあくまで民間団体が取り決めたことなので、必ずこの表示をしなければならないことはありません。しかし、この基準は業界以外にも認知されています。


この遮光1級2級3級を一番最初に世にだしたのは東リなんです。名前が似てますがトーソーではないです。たまたま、日本インテリアファブリックス協会が取り決めた時期と東リが新しいカーテンの見本帳を企画した時期がマッチしただけですけど。そのとうり。


トーソーは遮光を決めた斜陽産業協会もとい日本インテリアファブリックス協会の基準を表示しなければならない義務はないと思いますが、JISの試験方法に基づく遮光率は表示していただきたいものです。


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遮光、遮音、遮熱、吸音に優れたカーテン

今年はインテリア業界はそうとう厳しいぞと皆さん言ってます。年始の挨拶にくるメーカー、仕入先に聞いても誰もが同じことをいいますが、そしたらどうしたらいいのかを聞いても答えはありません。


じっと我慢をしていたら売上は落ちます。今年は手を打って打って打ちまくってやろうと思っています。常に勉強して情報発信していこうと思っています。


1月は形状記憶加工フェア、2月は花粉症対策カーテン、アレルバスターカーテンフェアと遮光、遮音、遮熱、吸音に優れた裏がフロッキー加工カーテンフェアをしていきます。


フロッキー加工とはナイロン繊維を静電気植毛によって起毛させ特殊コーティング加工をさせます。これをカーテンの裏面に使います。これによりソフトでしなやかな感じになり耐久性、耐摩耗性もよくなります。


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この商品は遮光1級の完全遮光で、一般のカーテンに比べて遮音性・吸音性も高いのです。
私どもで、携帯の着信音を鳴らして、このカーテン越しに聞くのと、直に聞くのとで音の違いを調べたところ、はっきりとわかる違いがありました。このカーテンに携帯を包み込んで着信音を鳴らしたところ、あきらかに音が低減されてます。


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遮熱効果もあり、冷暖房費の削減に寄与する省エネカーテンでもあります。


只今、縫製サンプルを作っておりまして、出来しだい販売をいたします。約10点


価格はヒダたっぷりの2倍使いで、200×200センチのオーダーサイズで23625円です。
すべて1センチ単位のオーダーです。


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あとから取り付けられる遮光裏地「うらだ」

カーテンを取り付けたけれども、明るかったので遮光裏地をつけたいというケースがあります。裏地をつけるとすべてほどかなければならなくて結構手間でたいへんなんです。そんなケースでは当店ではよく後から取り付けることができる1倍使いのフラットな遮光裏地をおすすめしています。


先日も、今までついていたカーテンの丈直しのリフォームの依頼があり、寝室に使うので裏地もつけたいということでした。丈だけ直すのは簡単なんですが、裏地をつけるとなると、直し代がけっこうかかってくるため、遮光裏地は別につくり、ランナー(レールの駒)に引っ掛ける時にくっつくようにしました。これは安くて3級程度のオリジナル裏地を用いて巾260×丈200cmで6300円です。当店ではこの商品を「うらだ」と名づけています。当店の標準仕様であります縫込みアジャスターフックにも対応しております。


うらだ2うらだ1うらだ3


 


 


 


 


 


 


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1級遮光の問題点

年末に取り付けたお客様で遮光1級裏地を取り付けて納品したのですが、朝カーテンの真ん中のすき間から光が漏れるのが気になるといわれ対応しました。


1級遮光1


1級遮光31級遮光2


 


 


 


 


 


 


この現場は、高層マンションの29階でレールは初めからついておりました。お客様の要望として、暗くしたとんこことで、フジエの遮光1級裏地を使い、両サイドはリターン仕様、裏も表も形態安定加工をしています。カーテンバトンもお客様の要望で取り付けてます。


遮光1級とは99.99%の遮光性ですが、人が識別できないレベルという表現を使っており、完璧ではありません。遮光3級ならば人の表情が識別できるレベルで思った以上に明るいと感じると思います。


カーテンの場合、生地からは光が漏れなくても壁との隙間がいっぱいできますので、その部分からは光が漏れます。1級遮光の場合は、特に生地からの光が漏れにくいため、隙間からの光の漏れが気になります。形態安定加工をすると、両サイドの部分もかかっていて、少し真ん中にカールする傾向があります。当店の場合はヒダを取る前に窯に入れて形態安定加工をしますが、最近はメーカーで縫製のあとからプリーツを美しくする加工を標準仕様にしているところがありまして、その場合、下から蒸気を当てていきますので、やはり真ん中がカールしてすき間ができることもあります。


今回は対策として、レールを交差ランナーのあるトーソーのニューデラックに取り替えました。これは真ん中のマグネットランナーの引っかけるところが少し長くなっており、真ん中で生地と生地を交差できるようになっているのです。


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こうしたことは現場を知っているからできるのであり、いい勉強になりました。カーテンは現場をよく知っている専門店で選びましょう。


 


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後から取り付ける遮光裏地『うらだ』

カーテンを取り付けたあとで、裏地をつけて欲しいという依頼があります。


そんな場合、今あるカーテンを完全にほどかなければ取り付けることができず結構たいへんでお金もかかるのです。あとから簡単に取り付けられる方法としましては、当店では11年前ぐらいからどこのメーカーよりも早く、1倍フラット裏地の『うらだ』を用意しています。(写真は裏から撮った時がわかりやすいようにレールは別のものを使ってます。)


うらだ2


うらだ3


うらだ4


 


 


 


 


 


 


 


 



うらだ5


うらだ1


うらだ6


 


 


 


 


 


 


 


この商品は表地が2倍使いでも1枚のフラットにして、上部に特殊なテープをつけて、レールのランナーに引っかける時に先に『うらだ』のテープに引っかけてランナーにかけます。そうすると、取り外し簡単の遮光裏地が出来上がります。


両サイドは最初から当店で表地も作る場合は両方にマジックテープのオスとメスをとりつけていますが、あとから『うらだ』だけつくる場合の両サイドは『うらだ』のみにマジックテープのオスをつけることになります。


価格はおすすめ裏地で巾276cmまでで、丈200cmならば5250円です。
問題点は表地と裏地が一緒に縫製していないため、開けたときにもたついた感じがあります。


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