遮光の基準

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4月24日のブログ「省エネロールスクリーン」で書いたトーソーの「セイバー」というロールスクリーンをつけました。まずはそちらを先にお読みください。


セイバー」は裏面がアルミニウムコーティングしていて、私はこの商品は遮光1級だと思っているのですが、トーソーのカタログには「遮光」表示がされていません。


トーソーの営業のえらいさんに聞いても、この商品は3色あって、すべてが遮光でないので遮光表示はしていないとおっしゃるのです。そうしたら3色のうちで ホワイトかベージュかシルバーグレーのどれが遮光でどれが遮光でないのですかというと「そこまでは調べていません」とおっっしゃいます。


たっと3色なんだけどね。


トーソーはこの商品を「省エネロールスクリーン」と言っています。私は、遮光だと勝手に思っていますので、「これを閉めると暗くなりますよ」とお伝えしていますのでトラブルはないのですが、他の同等品は遮光表示がされていて、この商品はされていないと省エネ効果があり、閉めても暗くならないからいいと思ってしまうのです。


暑いからといってこのロールスクリーンを閉めたら、少しはエアコンの電気代が助かるから省エネと思ったら暗くて電気をつけなければならないのです


これじゃ


省エネロールスクリーンじゃなくて、消ヒネロールスクリーンになってしまうじゃないですか?


 


じゃん、


CIMG1796CIMG1797


 


 


 


 


 


 


セイバー ホワイト(TR-7297)の施工写真です。


閉めたら く ら い


灯りをと~そうよ。  しょうえね~


トーソーは遮光の基準を社内でどのように設けているのかはわかりませんが、広く一般にはJISのJISL 1055 A法のカーテンの遮光性試験方法に基づいて、日本インテリアファブリックス協会が定めた遮光基準が認知されています。


JIS-L 1055 Aとは、試験方法を決めているだけで、世間でよく耳にする遮光1級2級3級をきめているわけではありません。


その試験方法は、10万ルクスという真夏の日差しに相当する光を生地にあて、通り抜ける光を測定して遮光率を定めています。


遮光率(%)=(1-サンプルをセットした時の照度÷サンプルをセットしない時の照度)×100


この試験方法をもとにインテリア業界の親玉である日本インテリアファブリックス協会が、


99.99%以上を遮光1級


99.80%以上99.99%未満を遮光2級


99.40%以上99.80%未満を遮光3級とすると決めました。


わかりやすく言葉で説明をしますと


遮光度


 


 


 


 


 


 


遮光3級というのはかなり明るいです。遮光3級のカーテンをつけて裏側に人がいると髭がはっきりわかり誰かすぐにわかります。ひげ~


これはあくまで民間団体が取り決めたことなので、必ずこの表示をしなければならないことはありません。しかし、この基準は業界以外にも認知されています。


この遮光1級2級3級を一番最初に世にだしたのは東リなんです。名前が似てますがトーソーではないです。たまたま、日本インテリアファブリックス協会が取り決めた時期と東リが新しいカーテンの見本帳を企画した時期がマッチしただけですけど。そのとうり。


トーソーは遮光を決めた斜陽産業協会もとい日本インテリアファブリックス協会の基準を表示しなければならない義務はないと思いますが、JISの試験方法に基づく遮光率は表示していただきたいものです。


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 織物研究会  私はチーム・マイナス6%です


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