サンゲツ

カーテンは上から縫うの?下から縫うの?

「カーテンは上(芯地をつけるところ)から縫うの?

下(裾)から縫うの?」

どっちから縫っても問題はないのですが、2窓以上あった時に

吊ると違和感がある場合があるのです。

 

それと、1月に電話に各メーカーに自社縫製ではどちらから縫うのですかと

聞いたところ、電話に出たメーカーの担当者で即答できたのは

8社中3社しかなく、5社は折り返し連絡か、担当が変わっての回答でした。

 

メーカーの人が自社の縫製がどのようになっているのかも知らないレベルな

ことに少し驚いたのですが、これはメーカー縫製をしている販売店でも

ほとんどそのような問い合わせがないということなんだと

思います。

 

芯地の方から縫うのも、裾から縫うのもまったく問題はなく、縫製加工所に

よって違います。

 

ここでポイントとなることは、

上(芯地)から縫うというのは、上からリピートの柄合わせをするということです。

下(裾)から縫うということは、下からリピートの柄合わせをするということです。

 

 

 

どういうことが起こるかというと、

高さが同じカーテンボックスや窓の高さが同じ(=レールの取り付ける

高さが同じ)で、カーテンの製作丈の違う掃き出し窓と腰窓が2窓

以上ある場合です。

 

下から縫うと、製作丈が違ってもリピートがある場合、裾の柄の

出方は同じです。

裾から柄を追いかけていきますから、芯地の部分の柄の位置が違ってきます。

 

レールの高さが同じで、カーテンの丈が違います。

下から柄合わせをして縫っています。

上の写真は掃き出し窓

下の写真は腰窓

 

裾の柄だしは同じです。

上の写真は掃き出し窓の上の部分

下の写真は腰窓の上の部分

柄が違います。

この生地はあまり柄がわかりにくいですが、目線は上から見ますので

柄の位置が違うと同じ生地のようにみえないことがあるのです。

 

これは、川島織物セルコンが住宅メーカーの縫製をしたものです。

川島織物セルコンは下から縫っています。

これは、川島織物セルコンが悪いのではないのです。

 

こういう場合は、カーテンの取付高さが同じなので、上から柄合わせをしてという

指示をしないといけないのです。

指示をしないとこのようになります。

 

指示をすると上から柄合わせをしてくれます。

マンションでカーテンボックスがあり、取付高さが同じで

掃き出し窓と腰窓がある場合で柄のあるカーテンを吊った時。

上は腰窓

下は掃き出し窓

柄の位置が合っています。

これは、当社の縫製ですが、上から柄合わせをしてという指示を

しています。

メーカー縫製で、聞いた8社のうち、下から縫うと答えたのは

川島織物セルコン(即答)、五洋インテックス(即答)、マナ(即答)

サンゲツ、アスワン、フジエテキスタイル、スミノエの7社です。

上から縫うと答えたのはリリカラだけでした。

 

当社は下から縫います。

 

ほとんどのメーカーは下から縫っています。

しかし、メーカー縫製をしている販売店や住宅メーカーからの依頼で

上から柄合わせをしてという指示はほとんどないようです。

(メーカーの人が自社縫製がどうなっているのか知らないレベルです。)

 

現実的にに、カーテンを取り付ける高さが同じのことが多いと思います。

柄のある商品を注文するときは、エンドユーザーは販売店に

「上から柄合わせをしてね」と言ったほうがよさそうです。

 

カーテンの場合は、柄があって見え方が違ってもそんなに気にならないかも

しれません。

気になるのはプレーンシェードです。

 

プレーンシェードの場合は、取付高さが同じならば上の部分の柄は

常にみえているので、これは絶対に上から柄合わせをした方が

きれいと思うのです。

プレーンシェードの場合はどのようにしているのかを、同時に

メーカーに電話で聞きました。

上から縫製をしていると答えたのは、川島織物セルコン、マナ、

リリカラの3社だけです。

五洋インテックス、スミノエ、アスワン、サンゲツ、フジエテキスタイルの5社は

カーテンと同じように下から柄合わせをして縫っているというのです。

そうすると、製作高さの違うプレーンシェードは同じ部屋にあれば

上部の柄の出方が違ってきます。

 

当店はプレーンシェードは上から縫っています。

 

私はプレーンシェードは上から柄合わせをした方がきれいと思っていますし、

カーテンも取り付ける高さが同じケースが多いので、上から柄合わせの

指示をした方がいいと思っています。

たまにマンションの取付で、東と南の両方の窓が掃き出しになっていて、

南側がハリがあって、カーテンボックスの位置が東側と10㎝程

違う場合があります。

この場合は、下から柄を合わさないといけないのです。

 

カーテンって意外と奥が深いのです。

 

カーテンのご購入は専門知識豊富な窓装飾プランナーのいるお店で

買いましょう。

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電動カーテンレールの交叉ランナーの縫製について

ここのところ、インテリアの電動商品の取付が多くなってきています。

2日で3か所取り付けており、今回は心斎橋のマジックバーに

電動カーテンレールを取り付けた話です。

 

バーでマジックショーをされるのに舞台があり、その舞台幕です。

どうでもいいが動画です。

 

ナスノスのCR1020を使っています。

コンパクトで安くて、音が静かなんです。

開閉スピードも切り替えができ、手でも動かすことができます。

(タッチモーション機能)

シンプルで電源に差し込むだけで、長くても簡単にジョイントができます。

 

電動カーテンレールはナスノスがおススメです。

 

先頭の交叉ランナーのところの縫製は先日宿泊したセントレジスホテル大阪の

真似をしてみました。

 

電動カーテンレールを使う場合は、本来は先頭は右も左も交叉ランナーを使います。

 

私どもは片方だけ使っています。

重なりは右を前にしていますが、こちらは直線で、左側が曲線の

交叉ランナーで後ろ側に曲がるものを使っています。

 

片開きの右側です。

直線の交叉ランナーを使って、先頭を折り返しています。

下の画像は右側のカーテンを裏からみたところ

↓ 片開きの左側です。

下の画像は裏からみたところ

曲がっている交叉ランナーを後ろ側に来るようにして、先頭を

折り返しています。

そうするとピタッとしまるのです。

もう少し工夫が必要でした。

生地はサンゲツのコントラクトのカーテン見本帳に載っている防炎の

PK1318

令和元年に取り付けたことがわかるようにしています。

 

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値上げするメーカー、音(ね)を上げる販売店

昨日のニュースで大手百貨店が近畿地区の店舗で、商品の送料を200円から

300円に値上げするのにカルテルを結んだということで独占禁止法違反で

百貨店5社に1,9億円の課徴金が課せられてというのがありました。

5社は阪急阪神百貨店、高島屋、近鉄百貨店、京阪百貨店、そごう・西武です。

大丸松坂屋百貨店もカルテルに参加していましたが、一番最初に自主申告を

して、正直に話して処分が免除されました。

 

これとよく似た話が壁紙業界にもありました

2014年にサンゲツ、リリカラ、シンコールが壁紙の価格を10%程値上げすると

いう話をしたことが、独占禁止法違反で2017年の3月に公正取引委員会は

リリカラとシンコールに総額2461万円の課徴金納付命令を出しました。

サンゲツは違反を事前に申告して、大丸松坂屋と同じやり方で課徴金納付命令を

逃れたのです。

 

 

この秋はインテリア業界は値上げダッシュです。

金属系のメーカーは「物流諸経費」「商品梱包輸送費」という名のもとで

定価を1台に付き2000円値上げをしてきています。

タチカワは9月18日より

ニチベイは10月1日より

トーソーは11月1日より

 

この3社でホームユースの市場では90%以上のシェアがあると思われます。

先例を教訓にカルテルを結んでいるように思われるといけないので、

一番儲けているタチカワは8月1日より値上げをする通知してきたのですが、

なぜか9月18日に延び、その後他社が追随する形になりました。

見本帳が新しくなったわけではないので、各見本帳にシールがはってあります。

 

「3台まとめて出荷して」とか「工場に引取に行くから」と言っても

物流諸経費が安くなるわけではありません。

 

実質1台につき、すべて2000円の値上げです。

 

これはまとまればけっこうな金額になりますので、応分の負担をお客様に

お願いするしかなのです。

 

これはまだお客様にお願いしやすいですが、困ったのは壁紙系のメーカーの

サンゲツ、リリカラです。

価格改定の案内がきていまして、現行取引価格の15~20%値上げと

いうのです。

 

定価はかわりませんが、我々販売店への納入掛け率がちょこっと値上がりするのです。

サンゲツとリリカラのカーテンがサンゲツは10月1日から、リリカラは

9月21日から値上がりしています。

 

定価が上がればお客様には説明しやすいですが、こちらの仕入れ値だけが

あげれば、同業者との兼ね合いもあって微妙なところでなのです。

 

メーカーは紙1枚で「自助努力を重ねてまいりましたが、コスト増加を

吸収できませんでした」で済むけど、販売店はたいへんなのです。

微かに息を吸って生き延びているのです。

 

儲けているメーカーはいいけど、

我々は酸欠なのです。

 

 

天下泰平のこの世の中で、価格の

 

転換たいへんなのは販売店なのです。

 

 

ほんまに、音(ね)あげますわ。

 

 

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お客様の声

サーバーをグレードアップして、このワードプレスをバージョンアップしたところ、

いろんな障害が発生してその対応に追われていました。

これはすぐに修正はできると思いますが、お客さまのコメントも表示されなく

なっています。

先日書いたブログ「割引率のマジック」のところにエンドユーザーからコメントを

いただきました。

お客様の声としてこちらにアップしておきます。

 

 

小嶋様

 

お忙しいくていらっしゃるのに、わざわざメーカーさんにまでお問い合わせ頂いて、恐縮しています。

背景がとても良くわかりました。ありがとうございました。

 

カーテンは作製の際に重要なのは、メーカー選びではなくて、販売店選びだというのがよくわかりました。

以前、メーカー縫製=安心満足、ではない、という記事を拝見した気がしますが、こういうことだったのですね。

せっかく情報は頂いていたのに、どうも普段慣れている電化製品選びからイメージが抜け出せず(電化製品は使い勝手とメーカーの信頼性で選んでる感じです)、せっかくの情報を活かしきれませんでした。

 

近場のニトリ大型店ではオーダーカーテンコーナーが充実していて、専任スタッフがいて展示も豊富で、サンゲツさんの生地(柄)と最後まで悩んだ生地がありました(生地サンプルも2週間かかりましたがA4サイズを送ってくれます)。

結局、ほかの部屋のカーテンをサンゲツさんにしたことと、家具屋さんのカーテンよりカーテン専門店のほうが良いだろうと思い、このサンゲツさんの生地に決めました。

ニトリで、「ドレープには裏地付けを推奨、形態安定加工が基本仕様」という説明を受けていたこともあり、カーテン専門のサンゲツさんで裏地付きドレープで形態安定加工できないことがあるとは思ってもいませんでした。

サンゲツさんは専門店だからこそ生地素材も様々あり、そこが難しさを生む要因だとなっているのだと十分理解できますし、ビジネススタイルも、ニトリが製造+個人客への販売であるのに対し、サンゲツさんは製造+卸売、と全く異なり、サンゲツさんは最終消費者向けサービスには力を入れていないので、サンゲツさんとニトリを比較するのは間違っているとは頭ではわかるのですが、気分は複雑です。。。

今回のケースで、遮光性能や縫製について説明責任があるのは、サンゲツさんではなくカーテン販売店でが、ただサンゲツさんもショールームで個人客への相談・アドバイス業務をなさっているので、つい対象に個人客も含まれているように錯覚してしまいます。

 

実は、カーテン販売店(自社ショールームもある手広く展開しているお店)の説明が頼りなかったので信頼感はイマイチだったのですが、サンゲツさんのショールームで相談すれば問題ないだろうと思って、今回注文してしまいました。

 

価格のお話も、「やっぱり!」と思いました。

普通のレースをカタログで見ていましたが、AC(かマイン)とソレイユに同一商品が異なる金額で掲載されていて、不思議に感じていました。高価格帯のカタログでは高く販売するのかと思っていましたが、最終販売金額は同一に近くなるのですね。割引率はとても分かりにくいです。

最初のカタログでは非常に高い金額が出てくるので、「街中のカーテン屋さん」は敷居が高くて入り辛いです。日常生活では販売金額が明示されている買い物しかしないので、、、。

 

サンゲツさんのショールームでは個人客の相談にものっていますが、相談フォームに「新築、建替え」の選択肢しかないことからも、私のように賃貸の小さな引っ越し需要には対応していないのは明らかで、今回は信頼できる販売店を選べなかったことに問題があるのですね。ただ、インターネットで手軽に探そうとすると「メーカー縫製なので安心です」というお店が大半で、信頼できるお店探しも簡単ではなさそうです。

 

窓数も多くなく(4窓)、高級志向もなく、拘りは普通に綺麗な柄と遮光性能だけだった私には、総合的にニトリのほうが使いやすいのかな、と思いました。金額もドレープだけならば割引後のサンゲツ(今回の生地)と同価格、基本性能の裏地付はサンゲツより大幅に安いですし。ニトリで裏地は一種類しか見ていないので、裏地の遮光性能はわかりませんが。。。

それに、ニトリで注文して問題が起こったとしても、ニトリは結局家具屋さんだし、、という思いがあるので、がっかり感は少ないと思うので(笑)

 

小嶋様には、本当に、毎回、丁寧な回答下さって、ありがとうございます。

今回もたくさん勉強させて頂きました。

そして、2回目にしてカーテン販売店さんの重要性をきちんと認識致しました。次回引っ越し時は、頑張って信頼できるお店探しをするか、普通に綺麗なカーテンがほしいだけなので、ニトリで簡単に済ませるということも視野に入れます。

次回に備えて、引き続き、小嶋様のブログで勉強させて頂きますね。ありがとうございました。

 

 

 

ありがとうございます。

これはエンドユーザーが私のブログに書いていただいたコメントの原文です。

太文字にしたのは私です。

カーテン販売店にとっては、ひじょうに厳しいリアルな消費者の声だと思っています。

もっと勉強して、エンドユーザーに役に立つカーテン屋を目指していきます。

 

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カーテンの割引率のマジック

 

 眞子さま、小室さんご婚約おめでとうございます。

たいへん失礼ながら、我が長男も同い年で、今年婚約をしまして、来年に

結婚式をしますので興味をもってニュースを拝見しております。

小室さんは「きれいな月を見つけるとうれしくなり、宮さまに電話をおかけしています。」

とおっしゃっていました。

私も、きれいな月を3つ見つけるとうれしくなり、サンゲツのことをブログに

書きたくなります。

公益財団法人日本漢字能力検定協会が毎年12月12日に発表している「今年の漢字」

は「月」になればいいなぁと思っています。

 

余談ですが、今年の流行語大賞は

一戦は交えたが、一線は超えていない

あれっ?

 

ちょっと盛りすぎ~

 

一線は超えていない

 

または、

幹事長落ちた! 文春死ね!」

昨年は、子供を預けて不倫するために待機児童問題に取り組んだのか?と国会で

質問した代議士がいましたが、今年はこれはないけど、あるとすると

ブーメラン

本命は「忖度(そんたく)」ではないかと思っています。

 

 

 

サンゲツの話です。

私は、大学をでて5年間社会人教育をサンゲツでうけまして、今があるのは

サンゲツのおかげだと感謝しています。

今でもサンゲツが大好きです。

 

8月15日に書いた「遮光1級は明るいという問題」にエンドユーザーから

コメントをいただきました。

 

こんにちは。

7-8年前の引越しの際には、小嶋様のサイトにとてもお世話なりました。

今回の引越しに当たっては、東の一間掃出窓(窓の前に遮蔽物なし)が遮光一級では遮光できずに困り、小嶋様のサイトならば何か記事があるかもしれないと思い数年振りに訪問したところ、この遮光一級が明るいというトピックスをみつけました。

 サンゲツさんの東京ショールームでは、窓の条件を説明しても、遮光一級であれば遮光は問題なし、と太鼓判を押されたのですが、サンゲツさんでも遮光一級で不十分な場合があると認識されていたのですね。

 もし可能であれば、小嶋様のアドバイスを頂きたいと思い、書き込みさせて頂きました。

 遮光のために、遮光一級ドレープに遮光裏地をつけることにしました。

東窓からは朝方強烈な熱も入ってくることから遮熱効果のある裏地を選び、ドレープEK538に遮光裏地SC3483 (いずれもサンゲツ)で作製したのですが、ライトプリーツ加工不可だったので未加工としたところ、カーテン下部はヒダが出ないどころかヒダが消失、上部ヒダ3-4本分が合体するなどめちゃめちゃでとても人目に晒せません。

幸か不幸か、カーテンのフックの形が間違っていて再作製となったので、この機会にヒダの汚さをなんとかしたくてサンゲツさんに相談したところ、ドレープに裏地を重ねる場合、どのような裏地であっても、ライトでもパーマネントでもプリーツ未加工でしか作製できないので諦めて下さい、とのことでした。

 

遮光一級ドレープだけでは、朝方5時過ぎには読書できるくらい明るくなってしまうので、裏地をつけないという選択肢はありません。

サンゲツさんの生地であれば裏地につける生地の変更は可能なのですが、ヒダを綺麗にする(せめて通常のドレープで未加工位に)対応策について、アドバイス頂けましたらとても有り難いです。

タワーマンション高層階の東窓などは強烈な陽が入るのではないかと思い、経験豊富な小嶋様であれば何かご存知かと、図々しくもお伺い致しました。

(ただし私の場合はメーカー縫製です。。。)

 

 ここでは、遮光1級なのに明るいということと、サンゲツでは裏地を付けると、

ライトプリーツ(形態安定加工)もパーマネントプリーツ加工(形状記憶加工)も

できないと言われたのだが、何かアドバイスをお願いしたいということです。

 

サンゲツのメーカー縫製をすることはあまりないので、私は知らなかったのですが、

サンゲツでは裏地をつけると形態加工も形状記憶加工もできないとのことです。

当店では、裏地付きでもポリエステルの生地ならば両方とも問題なくやっています。

 

なぜできないのかをサンゲツに聞くと、サンゲツはでかい会社で、下請け縫製

工場も全国にいっぱいあって、そこで統一するためにすべてマニュアル化されて

いて、形態安定加工をするにも商品ごとにデータをだし、加工する時間が決められて

いるとのことです。

 

裏地をつけると、表生地と形態安定加工をする時間が違ってきてうまくできないから

すべて裏地付きでは形態安定加工はやっていないという話でした。

私どもはいろんなメーカーの商品を一緒にしますので、データは出しておらず、

長年の経験と勘でやっていますが今まで問題になったことはありません。

 

サンゲツの商品でも裏地付きの形態安定加工も形状記憶加工もできますので、

メーカーがやらないのならば、自社縫製している街のこだわりの専門店に

依頼するしかないと思います。

 

 

さて、本題です。

 

サンゲツの生地でエンドユーザーから問い合わせがあり、両方で見積をして

ほしいという話です。

一つはサンゲツの今年7月発売の「ストリングス」というカーテンの見本帳に載っている

SC3025

DSC06850

DSC06851

 もう一つは

サンゲツの「ソレイユ」という見本帳に載っている

EK8196

DSC06852

DSC06853

 

 (画像はクリックすると別のページに移動しまして、そこでもう一度クリック

すると拡大します。)

これは、両方とも今使われている見本帳です。

生地の並べ方は違いますが、使われている写真は同じです。

ということは同じ商品です。

ストリングスのSC3025は6620円/㎡(9000円/m)となっていて、

ソレイユのEK8196は6200円/m(4560円/㎡)となっています。

少し値上がりしたのかと思ったら大きな間違いです。

ストリングスの価格は㎡単価が先で、ソレイユはm単価が先です。

カーテン業界の見本帳の価格は、以前はm単価が先だったのですが、

最近は、先行する住江織物に合わせる形で㎡単価を先に書くように

なってきています。

その方が安いような錯覚に陥るのです。

サンゲツも前回の見本帳からそのようにしていますし、シンコールもそうなって

います。

同じ単位で比較すると、ストリングスの方は9000円/m

ソレイユの方は6200円/mです。

 

同じ生地です。

 

どういうこと?

 

同じ商品でも30%以上定価が違うのです。

 

 

実は仕入れの率が少しだけ違うのです。

 

サンゲツは同じ商品ですから原価は同じなんですが、販売店への納入掛け率を

下げるために定価を上げています。

低下じゃないですよ。

上げているのです。

 

こういうのはインテリア業界では常です。

他の業界でもいっぱいあります。

 

販売店の仕入れ率が安くなると、それがエンドユーザーへの割引率にも

反映されるのですが、実は定価が高かったというだけで、

あまりカーテンの割引率に惑わされないでくださいということを

お伝えしておきます。

 

言いたいことはいっぱいあるのですが、今日はここまでにしておきます。

 

 

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遮光1級が明るいという問題

お盆です。

今夏は27年振りに当家の家紋(丸に橘)が入ったお盆・広蓋を使うことになりました。

広蓋は亡くなった祖父が、父が結婚後に用意してくれたもので、私の結納の時に

使ったきりです。

 父は分家しているために一代目、私が二代目、息子達は三代目k.kojima brothers.です。

 IMG_9713_R IMG_0090_R

お盆です。

 

 長男の結納を東京でしました。

「のぞみ」を叶えるために新幹線で持って行ける関西風のコンパクトな結納品です。

ゼクシィの調べによると、今は7割の人が結納はしないらしく、百貨店の

ブライダルアドバイザーの話によれば、昔から金額の変わっていないものとして、

卵とバナナと結納金らしいのです。

 

そんなバナナ?

 

 私は常に新しいものを取り入れながら、伝統は重んじたいと思っています。

 下の動画は結納式の練習をしているところです。
(真ん中の三角をクリックすると動画になります。)

 

 緊張の夏です。     (金鳥の夏)

 

 

さて、本題です。

 

 

昨日投稿した天幕カーテンはサンゲツの新しいカタログ「ストリングス」に

載っている遮光1級の商品、SC3369です。

 

IMG_0149_R

 IMG_0148_R IMG_0150_R

画像はクリックすると別のページに飛びまして、そこでもう一度クリック

すると拡大されます。

今回のカタログから遮光1級の後ろにカッコしてB2と書かれています。

これは、日本インテリアファブリックス協会(NIF)が制定した遮光の基準で1級が

甘すぎるということで、自ら独自の基準を制定し、遮光をB1、B2、B3の

3段階に分けていいます。

さらにAがあるわけではなく、BはBlackのBのようです。

何回も書いていますが、住江織物は遮光1級を独自の基準で5段階にわけていて、

他社がまねできないように特許を取っています。

 

昨年、東リは同じようにNIFが制定した遮光の1級では基準が甘いということで、

遮光1級+(プラス)と遮光1級と2ランクに分けました。

 

川島織物セルコンも昨年10月にだした見本帳から、遮光1級のうち、最も暗いのを

S1級として、明るいのを試験上1級でも、独自の見解で2級としました。

業界で決めた基準はおかしいということで1級を2級と表示してNIFの基準を

完全に無視しました。

この4社はインテリア業界の主要企業で、日本インテリアファブリックス協会

(NIF)の会長が住江織物でサンゲツ、東リ、川島織物セルコンの3社が

副会長です。

 

この4社以外は、今年新しくカタログを出したメーカーも含めて

自分達で決めたNIFの基準で表示しています。

 

自分達で決めた基準がおかしいと思えば、独自でつくるのではなく業界で

話し合って新しい基準を作るべきなのです。

 

遮光1級の商品でも住江織物の「遮光1級A++」と東リの「遮光1級+」と

川島織物セルコンの「遮光S1級」とサンゲツの「遮光1級(B1)」の中で

どれが一番遮光度があるのかを聞かれても誰もが答えられないという状況です。

 

この業界の主要企業は、もう少し業界全体のことを考えてもらいたいのです。

 

自分たちの都合で、インテリア業界最大のイベントを1抜けた、2抜けたと

するのではなく、業界全体で盛り上げてもらいたいのです。

 

今は夏期休暇中で業界のメーカー関係者はこのブログを読んでおられないと

思いますが、私からのエールです。

 

IMG_0016_R IMG_0074_R

 

 バラ、 バラ、 バラ

 

正会員14社 賛助会員44社向けの58本のバラです。

 

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サンゲツカーテン「ストリングス」新作展示会

6月23日はサンゲツの株主総会で名古屋本社に行ってきました。

私が社会に出て5年間在籍していた会社でもあり、株主として再び来られたことに

望外の喜びを感じています。

実はその日が60才の誕生日でもあり、もしサラリーマンを続けていて、取締役になって

いなかったらその日が定年退職日かと思うと僥倖の巡り合わせです。

35年前に在籍していた時に、本社食堂の壁に名前を記していたのが今でもあったのは

人生の醍醐味でした。

余談ですが、これは藤井四段が中学3年生にしては語彙力がすごいと言われていて、

藤井四段が今までのインタビューで使った「望外」「僥倖」「醍醐味」を掛けて

書いたものです。

これをFacebookにアップしたら、「小嶋さんの言葉遊びのセンスはすばらしい」と

コメントをいただきました。

「なんだ、言葉のセンスじゃなくて、言葉遊びのセンスか?!」

いや~小嶋じょうだん です。

 

サンゲツの株主総会は、過去最高の売り上げ・利益で絶好調で株主に対しても

手厚く株主還元をしているため、粛々と終わりました。

 

食堂の壁に35年前に名前を書いたのを見せてもらいました。

「先駆の歩みに、はせつどう われら」

IMG_9377_R

IMG_9379_R

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 (画像はクリックすると別のページに飛びまして、もう一度クリックすると

拡大します。)

昭和57年の入社2年目の時に新社屋ができまして、当時の社員全員が紙に

名前を書いたものを焼き付けされたものです。

昭和61年に退職して以来初めてみました。

当時のことをいろいろと思い出しました。

在籍時は、社員は社内のエレベーターに乗るなと言われていました。

電気代がもったいないからなんですが、初めて社会人教育を受けたのが

サンゲツだったのでそれが社会の常識で普通だと思っていました。

他の会社の人が社内のエレベーターに乗っているのをみてびっくりしたものです。

今回は、株主としてサンゲツにきましたので、エレベーターに乗れたことが

うれしかったのです。

乗ると案内の女性がいまして、6階の会場のボタンを押してくれるのです。

 

当時は、セブンイレブンと言われていて過酷な労働条件でした。

セブンイレブンは交代勤務ですが、サンゲツは交代なしの勤務でした。

今でいうならば「ブラック企業」というのでしょうが、私は

黒字企業」とよんでいました。

ボーナスどか~ん、

決算手当どか~ん

帰省手当どか~ん

役員の持ち株を無償提供していただいて、こちらが贈与税を払ったりで、

給料以外にいっぱい手当をいただいたので私にとってはとてもいい会社でした。

こうして独立して30年間やってこられたのもサンゲツに在籍していたおかげだと

感謝していますし、誇りに思っています。

元同僚に会ったので、今日が還暦の誕生日だったので来たという話をしていたら

後日「60th」と書いてあって名前入りの赤色の多機能ボールペンを

担当営業員が届けてくれました。

この営業員はこういうセンスはなかなかいいのです。

さすがサンゲツです。

IMG_9457_R

 

さて、本題です。

サンゲツが7月25日に新作カーテン「ストリングス」をだしますので

その新作発表会があり、行ってきました。

IMG_9451_R IMG_9443_R

IMG_9449_R

「ストリングス」というのは、インテリア業界では「そうめんカーテン」のことを

言いますが、サンゲツの説明によれば、

意味は 糸 弦 一連 一続き

一本に糸から始まる、空間づくり。

想いを紡ぎ、くらしを彩るファブリックコレクションということです。

 

商品的には、時代にうまくマッチしていて、他社の売れている商品を

よく研究して似たものを取り入れていてひじょうによくできていると思います。

 

企画担当者からの商品説明があり、的確でコーディネートポイントなども

うまく説明されていましたが、説明のDVDをもらえば会場に行かなくてもわかる

内容でちょっとつまらなかったです。

わざわざ会場に行っているのだから、現場でしか聞けない「企画秘話」を

教えてほしいものです。

いわゆる「ブログネタ」とフォトジェニックな展示です。

今回は事前準備が早くからされているようで、発売日には、QRコードから

スマホで簡単にアクセスできる専用サイトも準備されているようだし、

たぶん、販売店やインテリアコーディネータ向けには、見本帳説明の

DVDも用意されていると思うのです。

これもDVDを最後までみたら、最後にアンケートと景品プレゼントの

URLが書かれていて、これもネットで応募できるぐらいのことは考えて

いることでしょう。

こういうのが今時ですし、営業員というフィルターを通さずに生の声を収集

できるのです。

景品はサンゲツオリジナルコーヒーがいいと思います。

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サンゲツがオリジナルコーヒーを作っていたとは知らなかったのですが、

株主総会でいただいたもので、これがエチオピアとグァテマラ産でけっこう

おいしいのです。

ドリッパー方式になっていて、サンゲツ独自の円すい型ドリップなのですが、

これは豆がこぼれやすいという難点はありますがなかなかいけます。

これをDVDを最後までみたらあたる景品にしたら、たぶんみんなサンゲツ

カーテン説明用のDVDをみて、その良さを知って売れるんじゃないかと思います。

 

 

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