昨日のニュースで大手百貨店が近畿地区の店舗で、商品の送料を200円から
300円に値上げするのにカルテルを結んだということで独占禁止法違反で
百貨店5社に1,9億円の課徴金が課せられてというのがありました。
5社は阪急阪神百貨店、高島屋、近鉄百貨店、京阪百貨店、そごう・西武です。
大丸松坂屋百貨店もカルテルに参加していましたが、一番最初に自主申告を
して、正直に話して処分が免除されました。
2014年にサンゲツ、リリカラ、シンコールが壁紙の価格を10%程値上げすると
いう話をしたことが、独占禁止法違反で2017年の3月に公正取引委員会は
リリカラとシンコールに総額2461万円の課徴金納付命令を出しました。
サンゲツは違反を事前に申告して、大丸松坂屋と同じやり方で課徴金納付命令を
逃れたのです。
この秋はインテリア業界は値上げダッシュです。
金属系のメーカーは「物流諸経費」「商品梱包輸送費」という名のもとで
定価を1台に付き2000円値上げをしてきています。
タチカワは9月18日より
ニチベイは10月1日より
トーソーは11月1日より
この3社でホームユースの市場では90%以上のシェアがあると思われます。
先例を教訓にカルテルを結んでいるように思われるといけないので、
一番儲けているタチカワは8月1日より値上げをする通知してきたのですが、
なぜか9月18日に延び、その後他社が追随する形になりました。
見本帳が新しくなったわけではないので、各見本帳にシールがはってあります。
「3台まとめて出荷して」とか「工場に引取に行くから」と言っても
物流諸経費が安くなるわけではありません。
実質1台につき、すべて2000円の値上げです。
これはまとまればけっこうな金額になりますので、応分の負担をお客様に
お願いするしかなのです。
これはまだお客様にお願いしやすいですが、困ったのは壁紙系のメーカーの
サンゲツ、リリカラです。
価格改定の案内がきていまして、現行取引価格の15~20%値上げと
いうのです。
定価はかわりませんが、我々販売店への納入掛け率がちょこっと値上がりするのです。
サンゲツとリリカラのカーテンがサンゲツは10月1日から、リリカラは
9月21日から値上がりしています。
定価が上がればお客様には説明しやすいですが、こちらの仕入れ値だけが
あげれば、同業者との兼ね合いもあって微妙なところでなのです。
メーカーは紙1枚で「自助努力を重ねてまいりましたが、コスト増加を
吸収できませんでした」で済むけど、販売店はたいへんなのです。
微かに息を吸って生き延びているのです。
儲けているメーカーはいいけど、
我々は酸欠なのです。
天下泰平のこの世の中で、価格の
転換たいへんなのは販売店なのです。
ほんまに、音(ね)あげますわ。
今日の話は役にたちましたか?
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