この1週間でマリメッコのボッツナ(BOTTNA)を3現場納品しました。
3現場は全く絡みは無く、当店にも展示している生地ではなく偶然の出来事です。
生地150巾のものを片引き1巾ずつ使ったフラットカーテンなので約
1.2〜3倍ぐらいになっています。
単なる施工写真をアップしてもつまらないので、少し解説をします。
こちらは住宅メーカーの仕事です。
住宅メーカーのインテリアアドバイザーはファブリックメーカーの影響力が強く、
私どもは指示された通りにするだけです。
↑ 柄がわかりやすいようにシャッターを閉めて撮った写真です。
当店の縫製ですが、裾は3センチの折返しにしています。
これはフジエテキスタイルが名付けている「ショートヘム」です。
フジエの展示会で展示されていたショートヘム(大阪のショールーム)
本来ならば裾は折り返さないでウエイトロックにした方がすっきりすると
思うのです。
当店ではこちらでも紹介していますが、このような柄のあるレースは
タテ使いの商品でも裾は本縫いウエイト巻きロックにしています。
裾は折り返していません。
当店の縫製加工所は専用のアタッチメントをつけたミシンがありますので、
ごく普通にやっていますが、これはどこでもできるわけではないのです。
横使いのレースならば、耳の部分にかけてウエイトロックをすれば、洗濯しても
裾の部分が落ちてくることはあまりないのですが、タテ使いの生地に
ウエイトロックをすると、数回の洗濯でその部分が落ちてくるのです。
裾をインターロックして、ウエイトロックをするというひと手間加えれば
マシだと思うのですがそこまでやっているところはあまりないようです。
当店では生地を巻き込んでウエイトをつけてますので大丈夫なのです。
そしたらなぜ3センチの折返しのショートヘムにするのかというと、
10㎝の折返しよりマシだからと思います。それと5ミリの折返しができるものや、
本縫いウエイト巻きロックをするアタッチメントを持っていないからだと思います。
メーカー縫製でこれをやっているところはあまりないと思います。
これは裾10㎝の折返しです。
残布で説明用に撮ったものです。
裾の折返しをどのようにするのが美しく感じるかはエンドユーザーの
感性です。
当店では10㎝折返し、3㎝のショートヘム、本縫いウエイト巻きロック、5㎜の折返し
いずれもお客様の要望にこたえることができます。
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