レース

巾継ぎのないドレープ(厚手カーテン)

先日、フェイスブックの同業のお友達がタイムラインにアップされていました。

教えてください。
オーダーなのにカーテンが継ぎ接ぎ(幅継ぎ)してある、と真剣にクレーム言う方に、やんわり自尊心傷つけずに説得させる(納得される)フレーズをどなたか教えてくださいませ〜(~_~;)

一般的にほとんどのカーテンは生地巾が100㎝、137㎝、150㎝が多いので、

大きいカーテンを作る場合はタテに巾を継いでいかなければできません。

カーテンに携わっている人たちにとっては、これは当たり前のことだと思って

いまして、お客様に対して「カーテンは巾継ぎがありますよ」ということを

説明することは少ないのです。

しかし、カーテン屋が常識と思っていることは、エンドユーザーにとって

常識でないことも多いのです。

特に、幅が1間(180㎝)の窓に取り付ける既製カーテン(1.5倍使いのもの)は

生地巾が150㎝のものを使って片開きで100㎝にしていますので(これが2枚)

巾継ぎが入りません。

このカーテンをイメージされていると、オーダーなのに巾継ぎがはいるのは

おかしいという発想になります。

私は同業者のフェイスブックの投稿に対して次のコメントをしました。

あまり理屈っぽいことを言ってはいけません。
「ご主人、スーツを着られますよね。
スーツの背中のど真ん中に巾継ぎがあるのはご存知ですか?生地は幅をつがないときれいにできないんですよ。
既製カーテンで150㎝巾の生地を使って、あまりボリュームをもたせない1.5倍使いで1m巾のカーテンを作る場合は巾継ぎなしでできます。
巾継ぎなしのカーテンってのはボリュームのないリーズナブルカーテンなんですよ。」

 

このコメントに対してフェイスブックの同業の友達から13件の「いいね!」を

いただきました。

コメントに対して13の「いいね!」はけっこう多い方で、同業者も

賛同していただいたのだと思います。

 

さて、本題です。

一般的に厚手カーテン(ドレープ)は巾継ぎをしますと書きましたが

ドレープで300巾の生地で横に使う商品もあります。

ほとんどが輸入品です。

当店ではシームレスドレープと呼んでいます。

巾継ぎ例

今回お買い上げいただいたのはドイツの3m巾の生地で横使いするものです。

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 施工例

DSC00532

DSC00536

横使いの生地なので腰窓も床までの寸法で作っても金額は同じになりますので、

床まで作っています。

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 土日しかおられえない方で日曜日の納品が大雪の影響で荷物が届かず、

火曜日の夜8時に納品に行きましたので、外が暗くてレースの透け感が

わかりません。

レースは五洋インテックスのサザンクロスSL5342(サブレ)で、これも

300巾で横使いで巾継ぎがありません。

レースは横使いの生地はたくさんありまして、それを使うことが多いです。

ボイル(平織りのプレーンな透け感のあるレース)やサブレ(お肉の霜降り

みたいなレース)は各社同じようなものがいっぱいありますが、

私は五洋インテックスのものが一番いいと思っています。

フランス製で、インハウスとサザンクロスの見本帳に同じ商品が

載っています。しかし、定価が違いまして、仕入れ率も違っています。

値引きしてお客様にとって安い方の価格で販売しています。

 

 

タッセル(タイバック)は当店直輸入のもので1本1500円税抜

DSC00533 DSC00534

 

 

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カーテンが干渉するときは箱ヒダで

2013年12月1日から道路交通法が改正され、自転車の通行可能な場所が変更、

逆走が禁止になりました。

違反すると「通行区分の違反により3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金」が

適用されます。

自転車が通行可能な路側帯というのは、白線1本で車道と区切られたエリアのことで

2本で区切られたものは歩行者専用です。

それと自転車専用レーンというのがありまして、大阪市の本町通りには

写真のようになっています。

IMG_0569_R

 

 専用レーンもいいのですが、路上駐車も多くてけっこう危険です。

ここで逆走すると、3か月以下の懲役か5万円以下の罰金になります。

警察官にみつかるとケイソツでしたではすまないのです。

 

さて、本題です。

 

フェイスブックで、同業者が箱ヒダのことを話題にしていました。

我々カーテン屋にしたら、カーテンボックスが狭い時や前のカーテンと

後ろのカーテンが干渉しそうな時は、お客様に説明してごく普通に「箱ヒダ」と

いうのをやっていますが、今までブログに書いたことがなかったような気が

しますので改めて書きます。

IMG_0576_R

このようにヒダを山にしないで、ぺちゃんこにするヒダのとりかたを

箱ヒダと言います。

今回のケースは、後から内窓を取り付けられて、その分が部屋側に

でて、カーテンボックスが狭くなりました。

IMG_0578_R IMG_0584_R

ふつうにレースもヒダをとると手前のドレープ(厚手カーテン)と開閉するときに

干渉します。

そのため、レースだけフラットな箱ヒダにしました。

 

IMG_0577_R IMG_0583_R

IMG_0580_R

ドレープは3つ山にして山は低くしています。

 

よく開閉するドレーぷは山を取った方が開けたときにたまりがきれいになります。

箱ヒダは開閉に不向きで開けるときれいになりません。

あまり開閉しないレースが前提です。

ウエーブもあまりきれいではありません。

 

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タテストライプのレースをヨコボーダーに使いました

 今年はヘビーな年でしたが、来年はウマくいくでしょう。

年賀状年賀状の準備ができました。

買っていただいたお客様とは一生のお付き合いです。

 

 

 

さて、本題です。

 

フジエテキスタイルのレース・ソプラニスタ(FA7001)は300㎝巾で

横使いをするタテストライプ(ストライプ柄)ですが、この生地をタテに使いまして

ヨコボーダー(ボーダー柄)にしました。

注)ストライプ柄というのは縦ラインで、ボーダー柄というのは横ラインのことで

タテストライプやヨコボーダーという表現はおかしいという突っ込みが来ると思いますが、

習慣的にタテストライプという言い方をしていますので、敢えてヨコボーダーと書きました。

正しくない表現ということは承知しておりますが、ご理解ください。

 

レースが手前(フロントレース・レースオンドレープ)で

窓側がドレープ(厚手カーテン)

 レースは2倍使いの3つ山、ドレープは1.5倍使い2つ山

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ドレープを開けているところ

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窓側のドレープを閉めているところ

 

この現場に関しては、接客しました女性スタッフが「カーテン夢工房の

スタッフブログ」に書いています。

読み比べてください。

まったく視点が違いまして、写真もスタッフが撮っていて、たぶん

あっちのブログの方がええわ。」とおっしゃる方が多いと思います。

私として、それはひじょうにうれしいことです。

 

 

私のブログでは、柄やコーディネートのことではなく、

こだわりの部分や技術的な納め方について書かせていただきます。

本来は3m巾の横使いする生地をタテに使っていますので巾継ぎがはいります。

当店は巾継ぎがはいるタテ使いの生地でも裾は折返しではなく、

本縫いウエイト巻きロックをしています。

DSC00191

ボーダー柄なので、裾を10㎝の折り返しをしたら、そこにまたボーダーができて

しまうのです。

でも、これができる縫製加工所は意外と少ないのです。

柄出しは掃出し窓と腰窓を上から合わせています。

DSC00184-1

2つのカーテンのボーダーの位置があっていると思います。

一般的には下から柄合わせをすることが多いですが、上から柄わせをしています。

裾部分の柄は重要で、一番下のボーダー柄が小さくならないように柄出しを

して、掃出し窓は寸法調整ができないため、腰窓のカーテンで柄を

合わせるように長さ調整しています。

こちらの指示はメーカーの表示されているリピートを元にしますが、

実際は少しずれていましたが、加工所の方で指示より長くして柄出しを

優先してくれました。

これは自社縫製だからできることで、メーカー縫製をしているところや、

チェーン展開をしているところなどは、指示された寸法につくることが

優先でこのようにはいきません。

上部の芯地は、同じ生地で当て布をして、芯地部分のメッシュが表からみえない

ようにしています。

DSC00192

 

ドレープは1.5倍使いで2つ山ですが、縫込みアジャスターフックの

高級仕様で簡易型の形態安定加工をしており、形態安定加工に適した

ウエーブがきれいにでる芯地を使っています。

生地はスミノエD-8175

今年から形態安定加工用に最適な芯地を使っていますが、これがひじょうにきれいに

自然な感じでたたまれるようになりました。

DSC00193

 

 オーダーカーテンってけっこう奥が深くて、どこで頼んでも品番とサイズが

同じならば同じようにできると思われるかもしれませんし、メーカー縫製が

最良とお考えかもしれませんが、そうでもないのです。

オーダーカーテンは、こだわりのある専門店で買いましょう。

スタッフブログ」もぜひお読みください。

 

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追記

このブログツールをバージョンアップして気づいたのですが、

文字数がわかるようになりました。

本日の文字数 1557字

 

レースを両開きにする時はサッシの位置で分けましょう。

 カーテンを取付ける場合、幅が1m以上の窓では両開きにすることが多いです。

普通は窓が真ん中から左右対称になっていることが多いので、カーテンも均等分割の

両開きにします。

しかし、片方の壁が長く、レールが長かったり、マンションで窓がL字にっていたりすると

均等に分割すると、サッシの真ん中の位置からずれます。

その場合、当店ではレースを均等ではなく、サッシの位置で分割するようにしています。

そうした方が、カギ(クレセント)の開閉がしやすいのです。

マンションでカーテンボックスのレールがついていました。

奥の右側の窓は右側の壁の部分が長くなっていて、レールも長いのです。

カーテンボックスは全長2540mで、窓部分は2050㎜、右の壁部分410㎜、左壁部分は

80㎜です。

そのため、レースは右側は巾1500㎜、左側は巾1180㎜でつくっています。

 

生地はドレープ(手前)はサンゲツCK5334 レースは川島織物セルコンFT5279

別の現場です。

マンションでL字になった窓。

正面の窓は、サッシはど真ん中でわかれていますが、右側に小さな窓があり、これがL字に

繋がっていて、レールも1本のカーブレールがついています。

この場合も左右のレースの巾を変えてサッシの真ん中でわかれるようにしています。

 

ドレープはフジエテキスタイルFA6735NL

レースはフィスバ アラメナ14270-107

このフィスバのレースがガーゼみたいに柔らかくてひじょうに美しいのです。

簡易型の形態安定加工はしていませんが、きれいなウエーブが

でます。

裾は、本縫いウエイト巻きのミシンで縫って、あとでウエイトを

抜いています。7~8ミリぐらいの折返しになっています。

レースはサッシのところで分けることを提案していますが、

ドレープ(厚手)は均等分割でもいいと思っています。

ドレープは閉めるとサッシの位置がわからないからです。

 

 

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他店購入のレースの裾の修理から新規受注へ

こちらの現場は京都のお客さまで3年前に他店でご購入のレースの裾を修理させていただいたことから、それが縁で今回新築物件のカーテンのご注文をいただきました。

当時、私のブログを読んでレースの裾がほつれたので本縫いウエイト巻きロックをしてほしいとのことで京都から1枚のレースを持って来て頂きました。

読んでいただいたブログはこちらです。
https://blog.curtainkyaku.com/52043288.html

これはメーカー縫製でも標準仕様でやっているところはなく、特殊なミシンのアタッチメントが必要で縫製加工所でもっているところは少ないのです。

レースの裾は折り返すよりもウエイトロックをした方がきれいなのですが、レース地に直接ウエイトを巻くやり方で何回も洗濯をすると、ウエイトの上の部分がほつれてきてウエイトがおちます。

そのため、当店では生地で巻き込んでいます。これだと洗濯をしても大丈夫なんです。
このやり方がいいから、カーテンは当店にオーダーしたいというお客さまがおられるぐらいです。

今回の現場でもさせていただいています。

 

縫製の動画はこちらです。  http://youtu.be/fiKSfQADWqA

この時、他店購入のレースの裾の修理をさせて頂いた時からお客様は

カーテン買うならこのお店  ちゃう

カーテン買うならばカーテン夢工房と決めていたとおっしゃっていただきました。

この上ないうれしいお言葉です。

8400円の修理から百万円の物件につながったという、まさにインテリアビジネスニュースの生地、もとい、記事になりそうな話です。

 リビングを紹介させていただきます。

レースが手前で2倍使いで、後ろ側にドレープ(厚手生地)でプレーンシェードを取り付けています。

 

アピールすべき点を写真で撮り忘れたのですが、大きな窓は中心にサッシがきてなくてシェードを2分割していますが、サッシの位置で分割しています。レースも両開きですが均等割りではなく、サッシの位置で分けています。そのため1枚の窓のレースの左右の大きさが違います。

両開きのレースはサッシの位置で分割する方がきれいで機能的です。両開きのドレープは閉めるとサッシの位置がわかりませんので均等に分けるのでいいと思います。

それと下の写真ですが、シェードをガラス側に取り付けて、手前に両開きのカーテンをつける場合、(レースとドレープが逆の場合も同じ) ふさかけを壁に取り付けるのではなくて
マグネットタッセルをつけた方がいいです。

壁に房掛けをつけるとタッセルとシェードが干渉してシェードの操作がうまくできません。

 

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最近よく売れている編み物レース

レースとは本来は編み物のことをいうのだと思うのですが、カーテン業界ではボイルのような織物も総称してレースと言っています。

ずっと昔は、カーテンのレースと言えばほとんど編み物レースだったのですが、ここ25年ぐらいはボイルのような何も柄のない平織りのレースがよく出ました。

ここにきて、また編みレースが見直されて来ているように感じます。
風を少し通しまして、涼しさも感じられます。

生地は川島織物セルコンのFF6709

ドレープはマナのパリス9の裏地付きです。

 

 

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プレーンシェードとレースの組み合わせ

 よく聞かれることで、ドレープ(厚手カーテン)をプレーンシェードにした時にレースはどのようにしたらいいのかという問題です。

見た目的にはレースもプレーンシェードにするのがいいのかなと思いますが、機能的というか使い勝手でいうならば両開きの普通のカーテンにした方がいいと私は思っています。

今回の現場はドレープ(厚手カーテン)は川島織物セルコンのPD7010で部屋側に正面付けをし、レースは川島織物セルコンのPL7004で、1,5倍使いで窓枠内側に取り付けています。

 

 レースをプレーンシェードにすると、どちらかというと昼間は下げっ放しになると思いますが、そうして窓をあけていると、風に揺られてけっこうバタバタ音がするもんなのです。

多少、風に揺られても両開きにした方が機能的に使えると思います。

私は、一般的にはドレープ(厚手カーテン:無地系)のシェードを窓側にとりつけて、奇麗なレースを部屋側に付ける方が好きなんですが・・・・

 

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