レース
最近の流行の吊り方
本来、このブログは消費者のためにプロの立場でカーテンのことをお話して、少しでも興味を持っていただければと思って始めたのですが、以前は同業者向けにメルマガを書いていた関係で業界内のことを書く傾向があります。
できるだけ、消費者向けに書いていきたいと思っているのですが、なかなかネタがなくてすみません。
今日は吊り替えのお客さまの吊り替えと新築マンションの吊り込みに行ってきました。
吊り替えのお客様は大きなリビング1窓ですが、カーテンが日に焼けて裂けているんです。このカーテンはいつ頃買われたのかを伺ったところ、30年前とおっしゃいました。生地はしっかりしており、これに裏地をつけていたらもっと長持ちしたかもしれません。
販売する商品を長く愛用していただけるのはうれしいですが、カーテンが一生ものと思われるとちょっとショックですね。
新築のマンションはお客様がメーカーのショールームをたくさん回られて生地を選ばれたのですが、最近の流行のレースを室内側に吊り、厚手(ドレープ)をガラス側に吊りました。携帯カメラで撮ったためきれいにみえませんが
色の調和がとれていて、家具とのコーディネートもうまくとても良い感じでした。
レースはカワシマのフィーロFF5534で300巾のヨコ使いの生地で、2倍使いです。
ブラウン系のレースで裾をウエイトロックにすると糸と生地の色が違うため、本縫い巻きロックにしています。これはメーカーの標準仕様の縫製ではほとんどやっていないと思いますが、当店では標準仕様です。詳しくは1月30日のブログをもう一度ご覧下さい。
ドレープはサンゲツのロマネのCK4375で1.5倍使いの1つ山で形態安定加工をかけています。レースを手前につけて、ドレープをガラス側につける場合はドレープをフラットな感じにすることが多いのですが、1倍使いにすると趣がなく、1。2倍使いにするともたつく感じです。フラットカーテンの場合開けた時のたまりがきれいでないのです。
1.5倍使いで1つ山で形態安定加工をすることにより、細かくて浅いウエーブが出て、開けた時のたまりのおさまりがいいのです。
提案 ダブルシェードよりもレースはパイプ通し
今日は新築マンションの実測に行ったんですが、その方は2回目のご注文で、10年前のお店オープン当初にご購入いただいているんです。
私のことをよく覚えていただいており、びっくりしました。私の方ははっきり思い出せないのです。すみません。
以前にも書きましたが、ここ2~3年よくでていますダブルシェードについてです。ダブルシェードはニチベイの呼称で、トーソーはツインシェードといっており、シェードの市場においてはトーソーのシェアが高いため一般的にはツインシェードと言われているかもしれません。当店では最初にだしたニチベイに敬意を表してダブルシェードと言っております。
ダブルシェードは写真のように1台のメカでドレープ(厚手)とレースを上下昇降させることのできるシェードです。
この使い方としては、レースはほとんど下げたような状態で使われることが多いかと思います。そうすると1枚のレースがプレーンの状態で吊り下がっており、私自身は趣がなくあまりきれいと思わないのです。(写真のような状態)
また、取り外し取付がけっこうめんどうで洗濯するのはじゃまくさいのです。
私はダブルシェードはあまり好きではないので、そのようなケースはレースは内付けのパイプ通しを勧めています。生地を2倍以上の大きさにして上部にパイプを通す袋を作り、テンションバーに通して自然にヒダをだします。これは洗濯簡単で安くつくることができます。
私が書きましたダブルシェード関連ブログ
(欄外のブログ内検索で表示されたもの)
2005.2.19 夜も見えないレースは昼間も見えません
2004.11.30シェードもいろいろ工夫
2004.10.26NTTの分析
2004.10.20ダブルシェードってうまく洗濯できるの
2004.10.14ダブルシェードって何
2004.10.11デュエットシェード
プレーンシェードはレースを部屋側に
昨日はインテリア業界にとりましては、ビッグでびっくりな出来事で、このブログの閲覧者も1日としては過去最高で通常の4倍となりました。私は前日の27日の夜に「大ニュース」というタイトルで『川島織物とセルコンが合併、明日3時京都で発表』というメールが携帯に届き把握しておりました。
私は常に情報を発信しておりますので、情報が集まるのです。
情報とお金は有るところにいきます。二つとも寂しがり屋なので無いところにはいきません。
私はお金が無いので集まってきません。
今朝は新聞の扱いをチェックしたところ、インテリア業界では大きな出来事なんですが日本経済新聞の扱いはほんの十数行でした。一般的にはニュース性の無い出来事なんでしょうか。ちょっとショックでした。朝日新聞は経済面の上段に記事にしており、毎日新聞は小見出しとしてオーダーカーテン事業でトップとなっていました。スポーツニッポンには載っていませんでした。
市場は評価したみたいで11円高(約7%)です。
年内にもう一波乱起こりそうです。←こんなことをいうと逮捕されるかな。
今日は施工段取りがうまくいかず、私もマンションにプレーンシェード4台取り付けてきました。
お客様はサンゲツのショールームに行かれ、ご自身で柄もお選びになり、プレーンシェードでレースを室内側に取り付け、ドレープ(厚手)をガラス側に取り付ける案もお客様のご意見です。
生地は手前レースはCK-2113 ガラス側ドレープCK-2262です。
当店の工夫点としては巾4600ミリ丈1980ミリ(カーテンボックス付き)の窓に対して、
①2分割しなければならない中、サッシのところで分割(W=2600W=1800)しています。
シェードの場合2台連ねてつけるとどうしても隙間があき、ど真ん中で分割するとサッシがなく、隙間が目立ちます。
②レースが円の柄ではっきりわかるため、2台が連なる部分の柄がつながる様に柄だししています。メーカーに縫製依頼するとこのようにいかないと思います。
③リングピッチは20センチ前後の均等にしているため、きれいに上がりあがったときのたまりがきれいです。
④両端は手前にくるレースのワイドを大きく斜めからみても、後ろのドレープの生地がはみでたようにみえないようにしています。
ドレープとレースが同じ長さならば、ガラス側にあるほうが横からはみでたようにみえます。
⑤取り外し簡単のeフックを使っており、洗濯が簡単にできます。
⑥自走式のドラム式のメカを使ってゆっくり自然と降りるようにしています。
最近はプレーンシェードでレースを部屋側につけるケースが多くなってきています。レースは柄有りの生地を使い、ドレープは無地を使います。夜閉めた時、レースの向こう側にドレープがあってきれいのです。部屋側にドレープがあると閉めた時平面的な生地1枚になり、趣がないのです。
ミラーレースは部屋が暗く感じます。
今日の大阪は少し暖かいですね。
三寒四温とはうまくいったもので3日程寒い日が続いたのでこれから4日程暖かい日が続くのでしょうか。
今朝はパソコン教室に行って、フォトショップの勉強で写真加工の技を学んできました。
昨日は吊り替えのお客様で、レースの吊りサンプルを持参して現場で打ち合わせです。一番左が今吊ってある普通のレースです。右2点が当店が持参しました縫製サンプルで今流行りのUVカット機能のあるミラーレースです。ミラーレースは裏面にブライト糸という光沢のある糸を使い、ミラー効果をもたせ、反射させて紫外線をカットするようになっています。
通常のレースでUVカット率は50%ぐらいで、ミラーレースでそれより10~15%程カット率が高くなります。
UVカットする機能面と昼間外から中が見えないというのがアピールポイントでここ1~2年大ヒットした商品です。
写真をご覧いただいたらわかるように右2点のミラーレースは室内からも外が見えにくいのです。ということは部屋が少し暗く感じるということです。これは人による感覚の問題で必ず購入する前に現物の吊りサンプルを窓にあてて確認されることをお勧めします。見本帳だけで選ぶのはリスクがあります。
ミラーレースの問題点は裏からみたらピカピカ光っていることと少しハリがあり、ヒダが出難いというのもありますので必ず確認してください。
この現場では納得の上、右端のミラーレースW3000×W2400で2倍使い8000円の商品で決まりました。
夜も見えないレースは昼もみえません。
昨日のブログで感想をおねがいしますと書いたところ、お二人の方からうれしいコメントをいただきました。昨日のブログの下にあるcomments欄をクリックしてお読みください。また、いろいろと感じたことを書いていただくとうれしいです。
2月7日のブログに書きましたお客様の施工写真です。
大きな出窓があり、ガラスに沿ってスカラップ(写真のようなスタイルをいう 上右の写真)が吊ってあるのですが、日中でも電気をつけると外からよく見えるの(下左の写真)が気になるとのことで相談いただきました。壁正面には、装飾レールでドレープ(厚手カーテン)が一重吊りしてあったので、この装飾レールをダブルのものに交換してここに、夜も見えないレース・ウェーブロンを吊ることにしました。(下右の写真)キロニーのRavissaという見本帳にあるボイルのウェーブロンAA-3190を使いました。
夜も見えないレース・ウェーブロンは昼間も室内から外がみえないのです。(上左の写真)このことは私はよくわかっていますので、打ち合わせの時にサンプルを持参して感じをみていただきました。今、ガラスについているスカラップをウェーブロンにすると、昼間、外がみえなくなり暗くなるため、このような三重吊りの提案をさせていただき、ウェーブロンレースを自由に開閉できるようにしました。
お客様のニーズは捉えており、満足を提供できたと思っています。
ウェーブロンレースは小さい窓の場合は下の写真のようにパイプ通しでギャザーをとり、少し上の方をあけるようなつり方をするといいのではと思います。
このような窓でドレープが必要な場合は、ドレープをプレーンシェードにすればいいと思います。
また、後日書きますが今流行のダブルシェードも洗濯がめんどうなのであまりお勧めをしておらず、ドレープはプレーンシェードにしてレースはこのようなパイプ通しをお勧めしています。ダブルシェードの取り付けている現場をみても、ほとんどレースは下げっぱなしになっていまして、昇降させておく意味がないのです。
レースの裾ウエイトロック仕様について
今朝は門司からフェリーで大阪南港に朝8時に着きまして、直行で会社に行き、10時から現場打ち合わせをしてきました。だんだん忙しくなってきました。
縫製所に行きまして、いろいろと写真を撮ってきましたので少しご紹介したいと思います。
レースの裾のウエイトロックですが、当店では巾広の横使いのレースは裾をウエイトロック仕様にすることを標準仕様としています。
これは広く使われていまして、裾の部分をダブルで折り返さない方がすっきりきれいためです。
一般的には左の写真のような巻きロックですが、当店では右の写真のような本縫い巻きロックをしています。これは専用のミシンがあるため手間かけずに簡単にすることができます。こうすることによって、ウエイトの部分が共生地で巻かれることにより、糸の色と生地の色とかわることがなくきれいです。また、洗濯によってウエイトがとれるということもありません。
このような縫製を標準仕様としているメーカーはないと思います。当店のこだわりです。
写真はクリックすると大きくなります。
下の写真は単なる巻きロックで当店で縫製したものではないのですが、何回も洗濯をしたりするとウエイトが落ちてくるケースもあります。この場合は生地の耳にかけて縫えばこのようにならないと思います。