レース

オーダーカーテンの縫製へのこだわり④

今日はあまり知れ渡っていない隠れた部分のこだわりについて説明します。



この機械は耳の部分をヒートカットするものです。


ボイル系のものはカットした部分の始末を熱でカットしてほつれないようにしておかなければならないのです。


耳の部分をダブルで折り返して熱処理をしていないと、時間がたつと糸はほつれてヒゲがはえてくるのです。


耳からヒゲかよ。 となりのおじいちゃんみたい。


鼻の下のヒゲはカッコいいけど、耳のひげはねぇ


   ひげぇ~


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写真ではわかりにくいですが、この左の写真は耳の部分で、当店では生地の端をヒートカットして、2センチのダブルに折り返して縫います。


 


 


 


 


 


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この上の写真は、メーカーの純正縫製で縫いつけてあるタッグには保証番号も書いてあります。


折り返しの耳の部分で中に入っている生地からヒゲがでているのがわかるでしょうか


消費者側からみれば、こんなところの処理はきちっとやって当たり前だと思われるかもしれませんが、この機械はけっこうしますので、どちらかというとこういうところまで気を遣って処理しているところは少ないと思います。


オーダーカーテンの縫製へのこだわり①
オーダーカーテンの縫製へのこだわり②
オーダーカーテンの縫製へのこだわり③
オーダーカーテンの縫製へのこだわり④
オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑤
オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑥
オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑦


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オーダーカーテンの縫製へのこだわり③

オーダーカーテンの縫製へのこだわりの3回目です。


今日はレースの裾の処理でウエイトロックについてです。当店の横使いのレースの標準仕様は本縫い巻きロックです。



この写真の上が本縫い巻きロックで当店の標準仕様で、下がウエイトロックです。


本縫い巻きロックは専用のアタッチメントをとりつけたミシンでやれば簡単です。


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この方法でやると洗濯してもウエイトが落ちることはありませんし、共生地でウエイトを巻いていますので同じ色になります。写真はクリックすると拡大します。拡大した写真をご覧ください。


一般的なウエイトロックは下のやり方です。


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このやり方でやると、数回洗濯をするとウエイト部分が外れてくる可能性もありますし、共生地と同じ色の糸がない場合は少し色が違います。


当店の場合、形状記憶加工のときは裾は江戸打ちひもを巻きロックしています。ウーリー糸と熱の関係もあり、また形状記憶できれいなウエーブがでますのであえてウエイトが必要ないという考えからです。


オーダーカーテンの縫製へのこだわり①
オーダーカーテンの縫製へのこだわり②
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レースにも形状記憶加工をしましょう。

今月はカーテンの形状記憶加工の良さを知っていただくためにフェアをしています。


最近は各メーカーとも形状記憶加工に力を入れていますので、消費者にも浸透してきたように思います。一般的にはヒダの出にくいドレープ(厚手)カーテンに勧めることが多いのですが、私どもはレースにも形状記憶加工を勧めております。(下の写真は形状記憶加工をしたレース)


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レースは吊っておくとある程度ヒダがきれいになりますが、やはり納品した時が勝負なんです。


形状記憶加工をするとシワになりにくくてお洗濯したあともきれいなウェーブがでます。


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下の写真は形状記憶加工のしていない普通のレース


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美しさは明らかに違います。
左の写真は同じ現場で、使わない部屋なので一番安いレースをつけておいてといわれました。
幅300センチまでは8400円のUVカットレースを取り付けました。
右の写真は当店の施工ではなく、新築のお客様のところでレースだけ先についていました。リリカラのメーカー縫製でした。


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施工写真 ビーズトリム付きレース

先日、コンパクトで広角が撮れるデジカメを買ったので、施工担当者にそのデジカメで施工写真を撮ってもらっています。私のブログは一般的な施工写真が少ないのでこれからはそういった写真もどんどん載せていきたいと思っています。


今日の施工写真は川島織物セルコンの絵羽柄レースKH4294にトーソーのビーズトリムBTAをとりつけたものです。


窓側に同じ生地で2重にしており、絵羽柄の部分を下から85センチでカットして上から縫いつけた残りを裏側にもってきいます。1.3倍使いのフラット仕様。レールはお客様の方で取り付けておられました。


 



 


 


ベッドの天井面にもレールをつけ、レースの間仕切りを天蓋風に取り付けています。




 



 


リビングは色違いのビーズトリムを2段にとりつけてます。すべてのレースに当店オリジナルのバトンタッセルを取り付けてます。これがあるとカーテンの開閉が楽で、カーテンに手垢をつけることもなく、おしゃれで優雅な雰囲気なんです。私が考案しました。1本1050円。PR不足なんですが使っていただいた方には皆さん喜んでいただいています。


  


 


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ツインレース新発売

上下違うレースを胴継ぎしたツインレースを考えました。



夜、外から見えない(透けない)レースを望まれるお客様がおられまして、世間ではその場合、帝人ファイバー社の四つ山扁平断面をもつポリエステル原糸「ウェーブロン」を使ったものをすすめられます。この商品は確かに夜、室内で電気をつけていても外からは透けて見えない優れものなのですが、昼間も室内から外が見えなくて暗く感じまして私は好きではないのです。


でも、この需要も多いため、独自で一方にウェーブロンボイルを使い、もう一方に普通のボイルを使って胴継ぎした商品をつくりました。


これはオーダーですからどの位置でもご指定のところで胴継ぎすることがでますし、上がウェーブロン下は普通のレース、逆に上が普通のレース下がウエーブロンにすることもできます。


上がウエーブロン下は普通のレース(下の写真)は上からの視線が気になる場合や太陽がまぶしい場合、またベランダにおいている植木鉢を観察したい時はこのような使い方をしてください。


ツインレース2ツインレース3


 


右側の写真はシャターを閉めて撮影


 


 


 


 


 


上が普通のレース下がウェーブロン(下の写真)は明るさを取り入れたい時やベランダに干してある洗濯物が見られたくないときなどにお使いください。


ツインレース4ツインレース5


 


 


 


 


 


 


ウェーブロンを使っているところは、夜も外からは見えません。


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ツインレース6ツインレース7


 


 


 


 


 


 


 


 


上の写真の左は夜、外から撮影。右側の下がウェーブロン。
真ん中と右の写真は大阪店内で同じ位置で昼間撮影。真ん中の写真の上が普通のボイル、下がウェーブロン。右の写真はその逆。


生地はウエーブロンボイルはサンゲツのPK540,ボイルはCK960-2を使っていますが、これは私が考案した当店のオリジナル商品です。ツインレースというのも私の命名ですので、世間では通じません。


胴継ぎに工夫をしていまして、縦に巾継ぎするようにインターロックミシンでするとレースの場合表側にみえて美しくないのとウエーブが綺麗にでないので、当店では今話題のスピード社の水着レーザーレーサー(LR)と同じ超音波加工で接ぎ合わせをしています。


超音波加工ミシンは針と糸を使わず、超音波で縫い目なく接ぎあわせすることができ、レーザーレーサーでは水の抵抗を少なくできるので縫い合わせに使われています。簡単には裂けないのですが、レーザーレーサーも4回ぐらいしか使えないといわれているように耐久力は強くありません。


そのため、当店のツインレースは耐久性を考慮して、継ぎ目は1本本縫いで縫い、超音波ミシンで縫いあわせを圧着して切り落としています。


北島康介選手のパンツが裂ければ 超 モッコリ という感じで


グローバルな話題になりますが、カーテン夢工房のツインレースの超音波加工が裂けても


グローバルテンな話題にしかならないのです。


注)グローバルテンは会社名


価格はこの組み合わせで幅200cm×丈250㎝で29095円(税込)
  
胴継ぎは超音波加工、裾は本縫い巻きロック、簡易型形態安定加工付き


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外から見えないレースは室内からも見えないーウエーブロン

2年前に取り付けた電動カーテンレールの調子がおかしいのでみてほしいと依頼があり行って来ました。


大阪市内中心街のオフィスビル1FのVIP用の応接間で、レース用にトーソーの電動レールプレミオK-1を6台取り付けて、ワンプッシュスイッチで一斉操作できるようにしていました。これが6台中5台閉じると1台だけ逆に開くようになるとのことでした。私が伺ったときは、うまく操作できるようになっていましたが、以前にも同じことが1回なったことがあるとのことで、メーカーに原因調査の依頼をしました。今回は1台だけリミッターに不具合が生じたのかと思われますが、2ヶ月前にもトーソーの電動木製ブラインドで開閉が逆になるという問題がありました。


今回の現場はドレープは固定で開閉はできず、レースだけが6窓分同時に電動で開閉ができるようになっています。お客様がおられない時はレースは開けたままになっていて、重要な商談があるときはレースは閉めるようにされます。そのため、夜も昼も外からは絶対に見えないということが条件でした。


そこで、サンゲツのウエーブロンレースPK-541(コントラクトの見本帳に載っている商品)を使いました。


ここで、2006年6月5日に書いたブログ「昼間室内から見えやすく夜見えにくいレース」を先にお読み下さい。(オレンジの文字にカーソルをあててクリックするとリンクしています。)


このレースはウェーブロンを使用したミラー調ボイルで、サンゲツの見本帳にはっきりと


夜間でも室内の様子はわかりにくく、昼間室内から外の様子が見ることができると書かれています。


しかし、私共で事前に生地を取り寄せ、実験したところ、室内からは外の様子はみることができないのです。お客様にも事前にお見せし、昼も夜も外から見えないことを優先することになり、これが採用されました。


これが、昼間室内からみた写真です。


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外からは室内に照明をつけていても反射してまったくみえません


 


 


 


 


 


 


 


サンゲツの見本帳には夜間でも室内の様子はわかりにくく、昼間室内から外の様子が見ることができると書かれていますが、室内からは外の様子はみることができませんでした。


    サンゲツカーテンの先行きも見えない。


 


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遮熱カラーレース

2月に取付しました高層マンションの高層階のお客様から西向きのリビングに追加で遮熱カラーレースをとりつけました。


37階で、リビングはレースだけでしたが、やはりこの時期になってくるとそうとう暑いとのことで、ダブルについているレールが1本余っていたので、西側だけ遮熱カラーレースを1.5倍使いの1つ山ペンタック仕様で同サイズでつくりました。レールが余っていないときは2008年4月17日のブログ「シャネットうらだ」のようにレースに後から裏地をつけるようなやり方でできます。


遮熱5遮熱6


 


この写真はうしろに遮熱カラーレースが無い時です。


 


 


 


 


 


 


今回使用しました遮熱カラーレースは裏側がアルミでコーティングしてありまして、20色あります。当店の実験では1時間後の温度差は0.5度で遮熱カーテンの中では効果が一番低いのですが、高層階のリビングで意匠的なことが重要で、一番の生活空間のため暗くならないことも重視しなければなりませんでした。



この実験については2007年11月16日のブログをご覧ください。


 


下の写真をご覧になれば、意匠的には問題ないかと思います。また北側の大きい窓はレースだけになっています。
遮熱3遮熱4


 


この左の写真は後ろに遮熱カラーレースがあるときです。


 


 


 


 


 


前に取り付けたレースを開けると下のような感じになります。


遮熱2遮熱1裏側はシルバーです。   


 


 


 


 


 


 


 


  


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