今日、現場に打ち合わせに行ったらお客様が「あの文章を書いておられる方ですよね」とおっしゃるのです。
「なんかまずいこと書いたかな、いつもまずいこと書いているよな」と一瞬思ったときに「私、あの文章を読んでカーテンはここに決めようと思ったんです」とおっしゃたんです。
なんといううれしいお言葉。今日は早く帰って焼酎飲みながらおいしい食事をいただこうかなと思ったのですが、空腹に耐えてまたブログを書くことにしました。
川島織物セルコンのフィーロ縫製の話の続きです。フィーロは92%の商品が形態安定加工『ファインウエーブ」を標準仕様としています。私はこのブログでは真空釜でするのを形状記憶という言葉で書いてきていますが、川島織物セルコンは真空釜でするのを形態安定加工「ファインウエーブ」としていますので、それを尊重してここではファインウエーブといいます。
こうした真空釜で加工をするのを標準仕様にしているのは、他社ではなくこの川島織物セルコンのフィーロしかありません。川島織物セルコンは今までは「ヴィータ」「アップルシートエスト」では後からかける簡易型の形態安定加工「ソフトウェーブ」を標準仕様にしており、今回のフィーロが出るまでは『ソフトウェーブ加工」を前面に押しだしていました。しかし、ハイグレードにはファインウェーブなんでしょう。
形状記憶加工なんかは邪道だという方もおられますし、ポリエステルのカーテンなんてという方もおられますが、私もやはり形状記憶加工をした方がきれいと思っています。川島織物セルコンと同じ考えです。
上の写真はファインウェーブのかかっているフィーロ縫製です。
きれいです。少し気になったのは出荷の際、プリーツたたみ(屏風たたみ)されて出荷されるので、せっかく機械できれいなウェーブをつくったものを人の手でたたみなおすとラインがまた違うのです。吊ったときにたたんだ線がプリーツのウエーブと少しずれているのです。当店でも最初は形状記憶をかけていないのと同じようにプリーツたたみをしていましたが、やはり線が気になったので2年半前から下の写真のように平たたみして出荷しています。形状記憶をかけていますと平たたみしていても吊ったときにきれいにウェーブがでます。
下は当店の形状記憶です。
上の写真の左のように両開きの真ん中にくる方はアイロンをあてて広がらないように工夫しています。また、下の絵のように前に来るほうを大きなウェーブにし、後ろに来るほうを小さいウエーブになるように型紙をつくっています。
次回は2,3倍使いについて詳しく書きます。
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