川島織物セルコン

川島織物セルコン誕生

本日、川島織物、川島織物販売、セルコンの3社が合併しまして川島織物セルコンが誕生しました。インテリア業界においては大きな出来事で、私は昨年の2月28日に、両社から正式発表される前に情報をスッパ抜いた関係でこの動きにたいへん関心を持っていました。


川島織物が2社を吸収合併しまして、その結果、川島織物が存続会社となり、川島織物販売とセルコンは解散しました。セルコンファンの私としてはセルコンがなくなったのはほんとうに寂しい出来事です。93年の歴史があり、近藤忠商事の時からの付き合いで、品質管理の難しさやインテリア業界で生き抜く方法などを教えていただき、たいへんお世話になりました。
(川島織物セルコンのホームページの会社沿革にはセルコンのことは一言も書かれていないのも寂しいかぎりです。)


セルコンが住宅メーカーへの直接販売へこんちゅうじゃなくて傾注していった時に、私共に対して業者への販売は与信が心配だから大きいところに販売したいと堂々と言ってくれましたが、私共よりも早くなくなるなんて・・・・・・・・。


私共のポジションにいますと、今回の合併が何のための合併か、誰のための合併なのかはよくわからないのです。専門店や住宅メーカーの部門では両社はガチンコ勝負をしていたのです。そこで、直接そのことをセルコン出の幹部の方に伺うと『インテリア業界のための合併』とのことです。


 それならば大いに拍手を送りたいです。そしたらファイト(配当)出してがんばっていただきたいです。
私共は川島織物セルコンを応援しています。


今日4月1日はエイプリルフールです。私は毎年この日になにか面白いことや予見したことなどを書いてきたのですが、最近はユーモアもなかなか通じない世知辛い世の中になってきました。もっとユーモアのセンスを争って楽しみたいものです。


昨年は、この話を踏まえてインテリア業界の再編の動きを書きました。サンゲツが、クロスの原材料が値上がりし仕入れが上がっているにも関わらず、お客様のためにというより、同業他社を窮地に落とすためにがんばるクロスカントリー耐久レースのことを書きました。その結果、サンゲツは利益を落としながらも販売価格を上げなかったため、他社も値上げすることができず、体力のない2位のリリカラは12月決算で9億の赤字になりました。


4年前、サンゲツがカーテンの価格政策で失敗した時に漁夫の利を得たリリカラがよほど腹に据えかねているようで徹底的にやるみたいです。この1年の動きが見逃せません。
私共はサンゲツを応援しています。


それに対してブラインド業界は、消費者のことなどまったく考えず、自社の利益のために、原材料の値上げに基づいてタチカワが3月1日から15%ほど値上げし、ニチベイが同じく4月3日から値上げします。両社で75%程のシェアがあり、完全な出来レースですが、昨年9月に床材メーカーの価格カルテルで東リが公正取引委員会の立ち入り検査を受けたのを踏まえて、時期を少しずつずらしてシェアの高い順に値上げしていくようです。


来月、トーソーは値上げをするのでしょうか。
今の時点でトーソーのブラインドは他社に比べて15%程安いのです。
そのまま、ここで踏ん張れ。最初に価格政策で木製ブラインドを出して、売れに売れて特別ボーナスが出たときを思い出してくれ。
私共はトーソーを応援しています。


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 織物研究会


 


 


 


 


 

川島織物のソフトウエーブ加工

川島織物が昨年秋に発売したカーテンの見本帳「アッセセリスト」では、川島のメーカー縫製にするとウエーブを綺麗に出すソフトウエーブ加工を標準仕様にしています。


これは簡易型形態安定加工で、出来上がりのカーテンにポリエステルの熱可塑性を利用して一定の温度を与えることによって形状を記憶させ、きれいなウエーブをだすことができるのです。当店がよくいっている形態安定加工は真空窯を利用するもので、半永久的な効果がありますが、川島のソフトウエーブ加工は半永久的なものではありません。


この加工をするソフトウエーブ1ときれいなウエーブがでましてカーテンが美しいのです。川島がこれを標準仕様にしたのは画期的で今や川島のメーカー縫製はきれいという評判になり、破竹の勢いでメーカー縫製の比率を伸ばしています。


当店では、普段はメーカー縫製はしないのですがあまりにも評判なのでためしに依頼しました。写真のようにきれいなウエーブがでるのですが、川島の場合、蒸気をしたから当てていくため下の方が強くかかり、両開きの真ん中部分で裾がカールしてぴったりくっつかずすき間ができるのです。


私はこれは問題だと思っています。川島ではこの問題は認識しているようですが、お客様からはクレームがつかないとのことです。


なんとか、4月1日の川島織物とセルコンの合併前にすき間をなくすようにしていただきたいものです。


当店では、ずっと川島織物の株を買って応援しております。


川島織物ファイト出してね。


川島織物ふぁいと出してね。


川島織物はぁいと出してね


川島織物はいとう出してね。


川島織物配当出してね。


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クリスマス

今日、25日はクリスマス


朝8時前ぐらいにフリーダイヤルで電話がありました。3年前に当店でお買い上げいただいたお客様からの洗濯のやり方についてです。今まさに洗濯をしようとされているのですが、縫い付けてあるフックがとれないという電話です。


当店の標準仕様は日本フィスバや五洋インテックス(インハウス・サザンクロス)と同じ仕様の縫込みアジャスターフックを使っていますので縫い付けてある部分はそのまま洗濯していただいて問題ないのです。上下に動くフックのみ取り外してネットに入れて洗濯してください。


朝からセンタクで苦労す ですね。


夜はホテルのディナーショーに行きました。35年前のアイドルで今は仕事が少なくなり「あいとる」で、本人いわく北は北海道から南は青森まで地方まわりしているとのことです。トークもおもしろく勉強になりました。ホテルの料理も美味しく、肉もたくさんで


タクサンクタロース でした。


昼間は川島織物の生地でFF5541(11500円/m)が25mの注文で4ヶ所キズありの商品を送ってきて3m増しメーターされているのですが、使い物にならず、納期押し迫る中、日曜出勤していただいている加工所から悲鳴の電話があり、


クルシミマス でした。


 


kawasima


 


結局3回出荷してもらったのです。


ーカーいわくキズの出やすい商品とのことですが、もし、あなたがスーツをオーダーで新調した時、キズの出やすい生地だからといってほつれたスーツが出来上がってきたら納得しますかといいたいですね。


 


 


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施工写真 バーチカルブラインドカラーバリエーション

11月14日のブログに書きましたカワシマのバーチカルブラインドのセレクトカラーの施工写真です。
2台同サイズ、別の品番で注文をして現場でカラーバリエーションにしました。

そうすると20%もお得。


きれいに納まったかと思ったら、ウエイトのコードチェーンを引っかけるところが最初から割れていてまた行かなければならないのです。う~ん。


カワシマのバーチカルブラインドカラーセレクトカワシマのバーチカルブラインドカラーセレクト2


 


 


 


 


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カワシマのバーチカルブラインドセレクトカラー

土曜日に実測にいきましたお客様はカワシマのバーチカルブラインドのセレクトカラーで決まりました。


セレクトカラーというのは同柄で2色以上のルーバー(羽根)を自由に選ぶことができるシステムで1枚ごとに色を替えたり、アクセントに数枚差し色を入れるなどをして自分だけのオリジナルバーチカルブラインドが楽しめる商品なんです。


すごくいいのですが、これをすると通常の価格から20%アップします。
私はこのブログで「20%アップするのはなんでやねん}とずっと書き続けているんです。


このお客様はカワシマの見本帳に掲載されているのと同じように(下の写真)VL8090とVL8091のセレクトカラーで1枚ずつ交互に入れることを希望されています。そうすると20%アップするのです。


製作サイズが巾が4m弱で、高さが2m40cmなんです。マンションの高層階で1台でするには搬入できず、2分割しなければなりません。


1台の定価が68500円で、それに20%アップすると13700円高くなり、2台で27400円高くなります。お客様はよく勉強されており、2分割で同サイズの注文になりますので、1台ずつ単品で注文して、現場で取り付けるときに1枚ずつ交互に取り付けてほしいとおっしゃるのです。


そうするとセレクトカラーとして注文するよりも20%安くなり、27400円お得になるのです。


まったくそのとおりなんです。


川島織物さま、ルーバー(羽根)を取り替えるだけでどうして20%もアップするのですか。


 



 


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お客様からのメール

ロッテのパリーグ優勝おめでとうございます。
日本シリーズでのタイガースとの対戦は両チームとも熱狂的なファンなので大いに盛り上がると思います。テレビ観戦ですが、ロッテのファンはみていて気持ちがいいですね。甲子園でタイガースファンの応援をみているのも楽しいですが、相手投手が降板するときに『蛍の光』を歌うのはプロ野球ファンとしてあまりいい感じがしません。関西の活性化のために、品よくタイガースを応援していきたいと思います。


最近は消費者からメールをいただくことがひじょうに多くなってきています。私共のホームページは販売サイトというより、来店を促すためのサイトなんですが、ブログを読んでいただいたりして、いろんな問合せがあります。


昨日は、名古屋の企業からロールスクリーンのクリーニングの依頼がありました。ロールスクリーンはメーカーではウォシャブルという商品をたくさんだしていまして、以前、実際に自分で洗ったことがあるのですが、最初の状態のようにはなりませんでした。お客様がご自分で洗濯されて納得されるのならいいですが、こちらがお金をいただいて請けるには、ちょっと不安があるのです。
クリーニング屋に出すにしても、生地を折り曲げずに納品してくれるのかがよくわかりません。


先日いただいたお客様からのメールです。


ウィリアムモリスのカーテンをグーグルで検索をかけた所、店長さんのブログにヒットしました。とても参考になります

引っ越しし、****(ネット販売店)さんに川島のレースカーテンをオーダーしたのですが、ウェーブがキレイに出なかったり(我が家の仕上がり丈が260cmだったというのもアリ)両開きを均等開きにしてしまい(当方勉強不足..)
吐き出し口の出入りが面倒だったりとカーテン選びの奥深さにようやく気付いた次第です。

ドレーパリーは慎重に選びたいと思い色々とネットを探してやっとたどり付きました。

小さいやんちゃ盛りの息子がいるのでなかなかショールームにも長いこと居れず
借りた見本帳も夜中にこっそり見る生活が続いてます
神奈川県横浜市に住んでいますが見積もりをお願い出来ますでしょうか?


川島
Filoウィリアムモリス

FF5752  
レール幅300×仕上がり丈260 天井付 表開き
裏地付き リターン仕様 形態安定加工
1.5倍使いの 1ツ山  ペンタックスタイルでお願いします。

マナトレーディングのオズボーン&リトルも考えていますが、御社で扱っておりますでしょうか?

宜しくお願いいたします。


 


よくブログを読んでいただいたようで、『これでも社長』の小嶋が書いているのですがほんとにうれしいです。メールをいただいた時にグーグルの検索で「ウイリアムモリス」を入れると165番目に私のブログ「カーテン屋の奮闘記・イッキに書いても日記」が載っていました。(今、検索したら消えていました。)
それまでに、いっぱいカーテン屋が載っていましたがよくぞたどりついてくれました。


ブログの中で「ウイリアムモリス」と書いたのは9月16日のブログ「現場打ち合わせ」だけで、ホームページにもありません。


カワシマのナチュラルウエービー(形態安定加工)は丈258センチまでなんです。当店は270センチまでできます。
両開きを均等開きにした件というのは
7月9日のブログ「ドレープカーテンとレースカーテンの分け方」で書きました。


リターン仕様は昨年の10月16日のブログ「リターン仕様」で書きました。


1,5倍1つ山ペンタックスタイルの形態安定加工は下の写真(ペンタックスタイルというのは私がつけた名称ですので世間では通じません。)



 


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現場打ち合わせ(1)

やっと秋らしくなってきました。


当店では、1000点ぐらい店内に吊りサンプルを展示しており、基本的にはご来店いただいて、店内で実際縫製したサンプルをみていただき、そのあと、選んでいただいたサンプルを現場に実測に行くときに持って行き、現場で確認していただくシステムをとっています。
もちろん、実測に行かない場合は吊りサンプルの貸し出しもしています。


私もこの業界に20年以上いまして、カーテン一筋ですが、メーカーがだしている見本帳でカーテンを選ぶのは難しいものがあると感じており、カーテンは縫製して吊って初めて商品です。高い生地でも吊ると美しいウエーブがでなくてきれいでないということがよくあります。その点、昨日のブログにも書きましたが、カワシマが美しいウエーブがでる加工をして商品としてカーテンを納品する姿勢は高く評価できると思います。


私は、接客は苦手なんですが、現場に実測に行って能書きを言うのは好きでよく現場実測に行きます。


現場打ち合わせ1


現場打ち合わせ2


 


 


 


 


 


 


写真はご来店いただいたのですが、微妙な色違いにこだわりを持っておられるお客様で、新築現場に遮光のカーテンを8点持って行き選んでいただいている様子です。この場合、遮光のカーテンは窓に吊ってもそんなに変わりはないですが、普通のカーテンは窓のところに吊ると、光が入り、実際生活している中では、昼間にカーテンを閉めるケースは少なく、夜閉めてカーテンを見ますので壁のところにカーテンを持って行き、光を通さない状態でのカーテンも見ていただいています。



また、吊った感じで美しいプリーツがでるかということも重要です。上の写真はカワシマのウイリアムモリスの商品で、当店に展示している吊りサンプルです。
左は形態安定加工をしていない商品で、右は同じ商品で色違いのものを形態安定加工している商品です。カワシマで縫製するとこれは標準仕様でナチュラルウエービー(世間でいう形態安定加工)をしていますが、当店では独自で低価格で形態安定加工をしています。ご覧のように高い商品でも形態安定加工をしなければきれいでないという商品もあり、実際縫製して吊った商品をみて確かめていただきたいのです。


当店では、独自に1,5倍使いの1つ山のペンタックスタイルの形態安定加工もしています。これはカワシマのメーカー縫製ではできないもので、1つ山にすることによってヒダ山とヒダ山の間隔を2倍使いと同じ13センチ前後にすることによってきれいなウエーブを出すことができ、低価格にすることができます。
よく売れてます。


1,5倍形態安定加工展示


1,5倍形態安定加工展示2


 


 


 


 


 


 


メーカーは『街の業者』ができないものを提供していかなければなりませんが、我々『街の業者』はメーカーが用意してくれたものを販売しているようでは掛け率競争に巻き込まれるだけで差別化ができないのです。


当店の形態安定加工とカワシマのナチュラルウエービーの違いは、両社とも真空窯でしておりますが、当店はトタン板方式で縫製する前に形態安定加工をしておりますが、カワシマは縫製したあとに吊ってパイプ方式でしています。


当店のやり方のメリットは縫製する前に加工しますので、縦使いの生地ならば巾はいくら大きくても製作は可能で、加工することによる縮みはありません。デメリットはウエーブのピッチが25cmのものを使っているため、横リピートが25cm以外ならば、ヒダ山柄あわせができないのです。


カワシマのものは、メリットとして加工する前に縫製しますので、横リピート25cm前後のものでもヒダ山柄あわせができますが、デメリットとして、製作の最大ワイドに限界があるのと、縫製後の加工のため商品が縮むケースがあります。


当店では、お客様によりいいものを提供するために、当店でできないものはメーカーに注文をしますが、メーカーは当店に注文することはありません。


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