インテリアの業界は繁忙期と閑散期の差が大きいのです。
3月は1年のうちで一番忙しくて、1月は最も暇な時期です。
当店はオーダーカーテンと窓周り品が中心で、新築と吊り替えの比率は半々ぐらいなので
1月は特に暇です。
3月は企業の決算月のところも多く、また年度末で引っ越しシーズンでもあるため、
マンションや住宅メーカーの戸建物件の引き渡しも集中しています。
カーテン屋は3月末に引き渡された物件の工事が4月になることもあり、
3月4月はめちゃくちゃ忙しいのです。
その反動で5月6月は暇になります。
また、インテリア業界では、職人さん不足というのも深刻な問題です。
昨年は消費税増税前のにわか需要で職人さん不足が顕著だったため、今年は
この時期の受注をわざと控えている内装業者もあるぐらいです。
オーダーカーテンの縫製においても縫い手さんの不足のため、この時期は需要拡大に
より納期がひじょうにかかるようになります。
職人さん不足は若い人のなり手が少ないのと、高齢化により廃業される方が多く
なってきていることが挙げられます。その要因として、たいへんな割に
賃金が低いという問題があります。
これは、日本の建築業界にとっても深刻な問題となってきています。
魅力ある仕事と賃金がないと、この業界もダメになりますので何卒
ご理解くださいませ。
また、仕事が集中する時期が決まっていて、その時期になると
職人さん不足になります。これもある程度、平準化できればうまく回転すると思うのです。
よって、吊り替え等で特に緊急を要しない場合は4月中旬以降のご注文でお願い
します。
その時期になると落ち着いてきますので、お客様にとってもメリットがあります。
さて、本題です。
20年前に当店で買っていただいたお客様の吊り替えです。
その時、私が伺ったようで、ちゃんと私のことを覚えていただいていました。
20年前に取り付けたシェード
ナショナルトレーディング(現ナショナルインテリア)のフランス製の生地。
当時よく売れました。
当時は、操作はコード式。
何度かクリーニング屋さんにクリーニングを出されたとのことですが、綿の
生地で横方向に少し縮んでいます。
シェードのクリーニングは気をつけてください。
日本インテリアファブリックス協会のウォッシャブルの基準はタテ方向に
1%、横方向には2%以内の縮みならばウォッシャブル表示になっています。
カーテンとして吊ることを前提としていますので、タテ方向のの縮みは
気にしていますが、ヨコ方向の縮みはあまり気にしていません。
混紡の生地で、綿のような縮む組成はヨコ糸に使われていることが多いのです。
そのため、ドライクリーニングをしてもヨコ方向に縮む生地もあります。
今回取り付けたシェードは
メカはドラム式で裏地付きです。
遮光裏地なので、リング付きテープを縫い付けるとミシンの針穴が
目立つので、リングは1点止めの手縫いしています。(これは有償のオプション)
リング付きテープを使わないプレーンシェードです。
↑ 裏地の縫製は無双縫製 ↓ リング付きテープは使っていませんので針穴は
ありません。
リングも洗濯のために簡単に着脱が可能なリングを使っていて、そのピッチも
均等になるようにしています。
カーテンも裏地付きのリターン仕様です。
生地はドレープがスミノエU6129 レースがスミノエU6088
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「4月10日はインテリアを考える日」
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