日本フィスバ

イギリス帰りで即、カーテンの吊り替え

今日の4時からBS朝日で放映された「インテリアは素晴らしい! ~心を育むファブリックの世界~」を観ました。

SH380555なかなかいい番組になっていまして、あれを観ると「リフォームしたい」と思うようになると思います。
」への関心が高まるのではないでしょうか?

こういうような宣伝活動は業界挙げてもっとやらないとダメです。
やれば相当効果が期待できると思いますが、お金もかかることでしょう。
余裕のある企業は少なそうですが、日本インテリアファブリックス協会が多額のお金をかけて広告をだした今朝の朝日新聞の社会面の青鉛筆という欄にこんな記事が載っていました。

「小学生に「」への関心を高めてもらおうと、インスタントラーメンを使ったレシビコンクール(日本即席食品工業協会主催)関西地区大会が6日大阪市内であった。」

これが写真入りの記事になっていました。
これはタダでの宣伝効果です。

多額のお金のかからない企画を考えて、日本インテリアファブリックス協会だけにもっと記事(生地になることを考えないとダメです。

さて、本題です。

今日のテレビ番組ではないですが、いいものをみると自分もそうしたいと思うものです。

昨日、納品したお客様は2週間イギリス旅行をしてこられ、帰国後、自宅のカーテンを替えたいと思われてすぐにご来店をいただきました。

イギリスでいいホテルに泊まったり、いいものをみて、自宅に帰ったら家のカーテンがみすぼらしく感じて吊り替えたいと思ったとおっしゃていました。

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ドレープ(厚手カーテン)はマナのスパングル2で、レースはクリスチャンフィッシュバッハ(フィスバ)のラプソディア2304-407です。

このフィスバのレースがガーゼみたいに柔らかくてすごく綺麗なんです。
きれいなカーテンが吊ってあると早く家に帰りたくなるのです。

      インテリアが変わると人生が変わる。

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フィスバの生地でプレーンシェード(2)

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8月8日 髭の日

今日はヒゲの日だそうです。八の字から髭を連想することからついたとのことです。

私は28歳で脱サラした時から、「私はサラリーマンじゃないぞ」と主張するためにのばしました。それからずっとのばしています。

私にとっては体の一部なので、そんなに意識はしたことがなかったのですが、先日「カーテンと窓周りに関する質問箱」にいきなり知らない方から「髭親父様」と書かれて、世間ではやはりそのように見られているのかとちょっとびっくりしました。

さて、本題です。

2010年2月22日のブログで「フィスバの生地でプレーンシェード」というのを書いたのですが、その生地と同じものの色違いで今回も納品しました。
アナベラ13976-617(28000円/m 146巾)

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前のお客さまは当店で選ばれたのですが、今回はお客様がフィスバのショールームに行かれて選ばれました。家具とのコーディネートもきれいです。

展示していない商品なのですが、たまたま同じ生地でプレーンシェードをつくっていてびっくりしました。

最近は日本フィスバ関係者もよく私のブログを読んでいただいているようなのです。
関係者と思われる方から2件「カーテンと窓周りに関する質問箱」に問合せがはいっています。

FISBAのカーテンの評価がこちらのブログではあまり良いような感じがしないのですが、FISBAのカーテンはあまり良い商品ではないのでしょうか。
FISBAのカーテンの業者から見た、良いところと悪いところを教えてください。宜しくお願いします。

このような質問もあったのですが、私はフィスバのクオリティーとデザインは高く評価しています。

日本フィスバ株式会社は、2008年からスイス本社名称の「Christian Fischbacher(クリスチャン・フィッシュバッハ)」へブランド名称移行をしていってます。

今後はフィスバではなくクリスチャン・フィッシュバッハというようになります。

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フィスバの生地でプレーンシェード

いつもブログを書くのに時間がかかっています。

1時間以上かかっています。今はこれが一番の仕事だと思って力を入れて書いていますが、どうしても時間がない時があります。

毎日仕事をしていますので書く話には困らないのですが時間がとられるので
ついつい書けなくなるのです。

そんな時は、施工例写真を載せて短時間で終えて、できるだけ毎日アップした方がいいのか、それとも1週間に1回ぐらいにして読み応えのある話を書いた方がいいのか悩みます。

といいながら簡単な施工写真をアップ

日本フィスバの大阪支店の支店長が昨秋に変わられ、フィスバとしてはめずらしく営業に来られるようになりました。

フィスバのことをもっとブログで紹介してほしいといわれていますので、フィスバの生地でつくったシェードの施工例をアップいたします。

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フィスバのアナベラ13976-607です。 

1Mあたり28000円する生地です。

さすがにフィスバの生地はいいですが、お値段も高いのです。

この価格にこの価値を求めるかはお客様の判断です。

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縫製加工所紹介(5) 自走式2本糸すくい縫いミシン(動画)

立春

今日は立春ですが、まだ春は遠いという感じでアスワンの展示会に行ってきました。

アスワンの展示会の話は業界向けブログ「勝手にしたらカーテン屋・粋に書いても没記」の方に書いておきますので、業界の関係者はお読みください。

さて、本題です。

カーテンの裾を縫うミシンで当店では自走式2本糸すくい縫いミシンを使っています。

すくい縫いミシンというのは、スカートやズボンの裾の折り返しのように糸が表に見えないように縫う縫い方です。

オーダーカーテンでも高級仕様ではすくい縫いをしています。すくい縫いは糸が表に見えないためきれいなのですが、糸が1本切れると一気に全部抜けるという問題があります。

それを解消するのが2本糸ですくうやり方です。

これをメーカー縫製でしているのは日本フィスバリリカラぐらいでしょうか?

日本フィスバの見本帳には、フィスバ縫製の特徴のひとつとしてこのように書かれています。

ブラインドステッチの使用

生地の美しい素材感を損なわないように、耳と裾の部分の処理にはブラインドステッチ(掬い縫いミシン)を使用して、糸目がカーテンの表側にくることなく、美しく仕上げています。また、他社とは違い、2本糸を使用していることから、ほつれにくいことが特徴です。

フィスバは「他社とは違い」と書いているぐらいで他社はやっていないという認識です。

リリカラのソーイングシステムの説明では、

1b743562リリカラのスタンダードな標準縫製です。
2本の糸を使って縫製する「2本糸すくい(おくまつり)縫い」を採用し、縫い目が表に出ず、ほつれにくい仕上りになっています。

リリカラにとっては画期的な出来事だったようで、フィスバがすでにやっていたにもかかわらず、2005年5月に「業界初」と言ってチラシをつくって告知していました。

ここをお読みください。

画像は当時のチラシでクリックすると拡大します。

当店では、リリカラよりも早くから2本糸の掬いをやっています。

どうでもいいが動画です。

まん中の三角をクリックすると画面が動きます。

本縫い、すくい縫い、2本糸のすくい縫いの違いは2009年7月9日のブログで説明していますが、もう一度画像で説明します。

本縫い
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わかりやすいようにわざと赤色の糸で縫っています。
上の写真はカーテンの裾の部分を本縫いをしているところで、左半分が裏側で右が表側です。

表からも糸の縫い目がよく目立ちます。

すくい縫い(1本糸)
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右半分が表側ですが、糸は目立ちません。(画像はクリックすると拡大します
1か所糸が切れると全部抜けます。

2本糸のすくい縫い
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 横からとまっすぐと2本の糸ですくいます。表側にも糸はみえません。

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フィスバのレースの縫製仕様

2~3日前の寒い日に、前夜お酒を飲んで地下鉄で帰ったため朝6時過ぎに地下鉄で出勤しました。

今福鶴見の駅上の歩道に水を撒いた跡があり、それが凍っていて自転車置き場の係員詰所につながっているんです。

この時期の朝に水を撒くのは非常識だし、お年寄りには危険だし受験生にはすべったら縁起が悪いので、詰所の係員に文句を言いに行き、朝から重い気分だったのですが、その後8時過ぎにそこを通った妻の話によれば、係の人が2人たっていて、「滑りますから注意してください」と言っていたとのことです。

実は私が滑りそうになったのです。

今日はセンター試験日。長男も受験で今朝試験会場まで送っていきました。

今日は滑らない話を書かなければなりません。

さて、本題です。

フィスバのレースのクリーニングの依頼をうけました。
お客様はクリーニング屋に依頼されたのですが、まったくきれいにならなかったため当店に話がありました。

商品はフィスバのアプラウスで2007年に廃番になっています。組成はポリエステル60%レーヨン40%で水洗い不可です。

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SH380281レースは手前に吊っておられます。当店が納品したものではなく、他店でご購入で、フィスバの純正縫製です。 〈画像をクリックすると拡大)

クリーニング屋はドライクリーニングをされましたが、ドライではきれいにならないのです。

当店は自ら洗う水洗いクリーニングです。

水洗いの方がはるかにきれいになりますが、縮むという問題があります。

そのため、クリーニング屋では水洗い不可の表示があれば絶対に水洗いはされません。

当店には、カーテンクリーニング専門のノウハウがありますので、そこはうまくやるのです。

カーテンクリーニングの関しましては、今までも何度も書いていますので、右欄外のカテゴリーの「クリーニング」のところをお読みください。

ちょっと注目したいのはフィスバのメーカー縫製です。

SH380277裾の仕様です。

折り返しは10センチですが、中に入れる部分はほんの少しだけで写真のように横ラインがいきます。

フィスバの縫製はすべてこのような仕様です。日本のカーテンのメーカー縫製は、中に入る部分が下までありまして、この部分は三重になります。

どちらがきれいと思うのかはエンドユーザーの判断ですが、日本ではフィスバの縫製はきれいといわれていて、信者もたくさんおられます。(ました。)

当店ならば、本縫い巻きロックをします。

こちらをお読みください。

https://blog.curtainkyaku.com/51846146.html

SH380280耳の仕様です。

ここも途中までの折り返しです。

端の部分はなんの処理もされていないため、ヒゲがでてきます。

当店では、ヒゲがきたないと嫌われるという認識でヒートカットしています。

詳しくはこちらをお読みください。

日本のメーカー縫製でもヒートカットしているところは少ないと思います。

写真はわかりやすいようにと思って、黒のブルゾンの上に載せて撮りましたが、かえってわかりにくかったかもしれません。(写真はクリックで拡大)

わかりやすい写真はこちらをご覧ください。 
https://blog.curtainkyaku.com/51846159.html

SH380279上部の芯地部分のフックです。

縫込みアジャスターフックです。

レース用は縫いこむ部分は透明のものを使っています。

当店も縫込みアジャスターフックですが、レース用もドレープ用も同じ乳白色のものを使っています。

さすがにフィスバです。

これが見えないところまで美しさにこだわりをもっているとうたっているフィスバの縫製です。

フィスバの縫製に関しましては、右欄外のカテゴリー「日本フィスバ」のところをお読みください。

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フィスバ縫製の梱包

今日は二十四節気でいう処暑

旺盛な太陽も次第に衰え、暑熱も退く」と言う意味で処暑といい、天地が清く爽やかとなるということのようです。今日の大阪はまさにそんな日でした。

さて、本題です。

オーダーカーテンのメーカー縫製で「きれい」と言われているのがフィスバです。
皆様はあまりフィスバ縫製をみることは少ないと思いますのでご紹介します。私どもは基本的には自社縫製をしておりますが、お客様の要望があるときはメーカー縫製もします。

フィスバ縫製に関しては以前にも書いていますのでこちらもご覧ください。

フィスバ縫製は何がすごいかというと、まず梱包がすごいのです。
以前、「メーカー縫製の美しさは、その梱包のゴミの量と比例する」と書いたことがありますが、まさにそれなのです。

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丁寧な梱包で2箱送られてきました。縫製はタイでしています。

小さい箱を先に開けてみました。

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ていねいにビニールで包まれています。

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CIMG2617実はタッセル4本入っていたのです。

CIMG2618「なんじゃ」というなかれ!

実は1本15800円(税抜き}するタッセルが4本です。

もう1つの箱です。

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こちらはカーテンです。

CIMG2621フィスバの2年間の保証書もついています。

商品はバラード13875-501です。

組成はレーヨン60%ポリエステル35%ナイロン5%で320巾の横使い商品でmあたり45000円します。

お客様のところに持って行く前に社内で検品してみました。

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以前は、折り曲げているところにも筒状の紙管が入っていたのですが、この分には入っていませんでした。

そのため、折り曲がっていたところにしっかりと折りじわがついてしまってます。

この商品はレーヨンが入っていて、プリーツたたみをするとはっきりくっきり線がでて、ウエーブが鋭角になります。

30年ぐらい前にフィスバをオーダーされた消費者の中には、今でも「カーテンはやっぱりフィスバじゃなきゃ」と思っている方がたくさんおられるし、「フィスバ縫製こそ1バン」だと思っている業者もおられるし、フィスバ縫製を批判的に書くと今後取引をしていただけないかもしれないという不安の中であえて書きます。

30年ぐらい前、フィスバの縫製はとび抜けてました。
当時はこんなにきれいに梱包して、カーテンを大切に扱っているメーカー縫製がなかったのです。

でも、今は各メーカーの縫製レベルは数段良くなりました。

今でも、、ハギ合わせ(巾継ぎ)を必ずヒダ山のふもとに持ってくるというフィスバ縫製でしかできない技術はあります。このブログを参考にしてください。

梱包に関しては、タイから送られてくるので仕方がないのかもしれませんが、組成にあわせて考えるべきではないかと思っています。ひじょうに高い商品なのですから、商品にあわせてそれぞれの包み方をしなければなりません。レーヨンの入った商品をスネーク(へび)のようにしてぎゅうぎゅう詰めしたらシワがいっぱいついて、吊った時にきれいでないのです。

オーダーカーテンは吊ってはじめて商品です。

吊ったとき、お客さんが「わ~きれい」と感動されるものでないと高額の商品の価値がないのです。

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これはシンコール(大阪はシンコー株式会社)のオーダーカーテンの梱包です。

展示会の時に許可を得て撮らせてもらいました。実用新案か特許をとっているらしいのです。

業界ではシンコールの縫製のレベルはけっして高いとは言われていませんが、この梱包の気遣いはすごいと思っています。

フィスバのタイ案です。

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インテリア業界では常識でも消費者にとって疑問なこと(4)

9月21日のブログでカーテンの巾継ぎのことを書きましたが、たまに巾継ぎの位置を指定されるお客様がいます。


カーテンの場合はどうしても巾継ぎする必要性があり、その中で巾継ぎ位置を目だたさせないようにするのがきれいな縫製といわれるひとつになります。
6月29日のブログ「フィスバの縫製」で書きましたが、この点にこだわって必ずヒダ山のふもとに巾継ぎをもってくるのが日本フィスバの縫製です。


カワシマの巾継ぎ写真はカワシマのメーカー縫製で、フィスバを除くほとんどのメーカー縫製では標準仕様で巾継ぎ位置にこだわっているところはないと思います。以前、アスワンやリリカラにメーカー縫製を1回だけお願いしたところ、100センチ巾の生地を2巾継いで9コヒダ山をとっているときに、真ん中のヒダ山の3つ山のど真ん中に巾継ぎがきていたのにびっくりしたことがあります。確かに何もしなければ真ん中にくるのが当たり前なんですが、きれいにするために少し片方だけ巾を落としたり、ヒダ山の高さで調整することによってど真ん中にくるのは避けられるのです。


以前、ご注文いただいたお客様で、両開きのカーテンで右側のカーテンはヒダ山の右のふもとに、左側のカーテンはヒダ山の左のふもとに必ず巾継ぎをもってくるように言われたことがあります。その商品は無地で片開きで1箇所の巾継ぎだったのでなんとかニーズに応えることができました。


当店ではほとんど自社縫製で、ゆめパック商品を除いてはできるだけ巾継ぎ位置が目立たないようにしておりますが、横のリピートのある商品や何箇所も巾をつがなければならない大きい窓の場合は思うようにいかないときがあります。
下の写真は当店の縫製で、100センチ巾の生地を2巾継いで、9コヒダ山をとって真ん中の山の右ふもとに巾継ぎをもってきています。



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