立春
今日は立春ですが、まだ春は遠いという感じでアスワンの展示会に行ってきました。
アスワンの展示会の話は業界向けブログ「勝手にしたらカーテン屋・粋に書いても没記」の方に書いておきますので、業界の関係者はお読みください。
さて、本題です。
カーテンの裾を縫うミシンで当店では自走式2本糸すくい縫いミシンを使っています。
すくい縫いミシンというのは、スカートやズボンの裾の折り返しのように糸が表に見えないように縫う縫い方です。
オーダーカーテンでも高級仕様ではすくい縫いをしています。すくい縫いは糸が表に見えないためきれいなのですが、糸が1本切れると一気に全部抜けるという問題があります。
それを解消するのが2本糸ですくうやり方です。
これをメーカー縫製でしているのは日本フィスバとリリカラぐらいでしょうか?
日本フィスバの見本帳には、フィスバ縫製の特徴のひとつとしてこのように書かれています。
ブラインドステッチの使用
生地の美しい素材感を損なわないように、耳と裾の部分の処理にはブラインドステッチ(掬い縫いミシン)を使用して、糸目がカーテンの表側にくることなく、美しく仕上げています。また、他社とは違い、2本糸を使用していることから、ほつれにくいことが特徴です。
フィスバは「他社とは違い」と書いているぐらいで他社はやっていないという認識です。
リリカラのソーイングシステムの説明では、
リリカラのスタンダードな標準縫製です。
2本の糸を使って縫製する「2本糸すくい(おくまつり)縫い」を採用し、縫い目が表に出ず、ほつれにくい仕上りになっています。
リリカラにとっては画期的な出来事だったようで、フィスバがすでにやっていたにもかかわらず、2005年5月に「業界初」と言ってチラシをつくって告知していました。
ここをお読みください。
画像は当時のチラシでクリックすると拡大します。
当店では、リリカラよりも早くから2本糸の掬いをやっています。
どうでもいいが動画です。
まん中の三角をクリックすると画面が動きます。
本縫い、すくい縫い、2本糸のすくい縫いの違いは2009年7月9日のブログで説明していますが、もう一度画像で説明します。
わかりやすいようにわざと赤色の糸で縫っています。
上の写真はカーテンの裾の部分を本縫いをしているところで、左半分が裏側で右が表側です。
表からも糸の縫い目がよく目立ちます。
右半分が表側ですが、糸は目立ちません。(画像はクリックすると拡大します)
1か所糸が切れると全部抜けます。
横からとまっすぐと2本の糸ですくいます。表側にも糸はみえません。
ブログのトップへ









コメント