フジエテキスタイル

耐光堅牢度について

ボジョレーヌーボーです。

後でワインを買いに行こうかと思っていますが、日本人はやはり鍋ですね。
SH380244今日、インターネットで注文をした下仁田(しもにた)ネギが届きました。

実は明日、当店でタチカワ、ニチベイ、トーソーの担当営業員を呼んで3社合同のバーチカルブラインドの勉強会をしまして、そのあとポットラックのクエ鍋慰労会を当店ですることになっています。

各社の営業員には最高級品の一品を持ってくるように指示しています。

私どもは日本橋の黒門市場で最高級のクエを調達してくることになっていて、トーソーには最高級の豆腐、タチカワには最高級のしいたけ、ニチベイには最高級の白菜とえのきだけを用意してもらうことになっています。

ネギがないことに気づきまして、私がかつて食べた中で一番うまかった下仁田ネギを用意しました。

下仁田ネギは群馬県の下仁田でしか獲れなくて11月中から1月頃しか出荷できないのです。

これをすき焼きにすると肉より取り合いになるのです。焼きネギも最高です。

太くてたくましくて精力がつくネギなんです。

あっ、それは 下ネタネギでした。   失礼。

さて、本題です。

2009年10月20日のブログ「カーテンクリーニングはやっぱり難しい」で書いたことで、フジエテキスタイルのFA1079NL(パプトリ)が水洗いで縮むにも関わらず水洗いOK表示していることを指摘したならば、きちっとしかるべき人からの報告書を持ってきてくれて、今後表示を改めることになったとのことです。

私がブログに書いたことでメーカーが動いてくれたのはうれしいです。

内容はこちらを先にお読みください。

https://blog.curtainkyaku.com/52050732.html

報告書によると、当初の販売時の試験でも寸法変化率が水洗いで-2%となっていたようですが、浸せき(水につけるだけの試験)で-0.8%だったのでそれを基準としたようなのです。

メーカーにとってはリスクヘッジするためにも厳しい方の基準を載せた方がいいと思うのですが、一番甘い方を載せているのです。その結果、水洗いOKマークをつけたのですが、実際に水洗いをすると縮みクレームとなるのです。

今回、一業者の声を聞いてくれて、訂正してくれた大英断に感謝します。

しかし、

この商品のデータをみて気づいたのですが、耐光堅牢度が3級になっています。

耐光堅牢度とは、光による退色に対する耐性を表す度合いのことで、JISで基準が設けられています。1級から8級までありまして、8級の方が強いのです。
カーテンで使用できるのは4級以上となっています。

詳しくは東リのホームページ カーテンFAQをご覧ください。
「カーテンに寿命がありますか?太陽光による変褪色や脆化はありますか」という質問に詳しく書かれています。

http://faq.toli.co.jp/faq/curtain/select/000047.html

これは役に立ちますので、素とうりしないでメーカーの営業員もエンドユーザーも必ずみてください。

フジエのFA1079NLという生地は耐光堅牢度が3級です。ひじょうに色褪せしやすい生地です。。太陽がよくあたるところでは脆化します。ボロボロになります。

フジエには耐光堅牢度が4級未満の生地が他にもあります。
太陽がよくあたるところでは3年ぐらいでボロボロになる可能性もあります。
こういうのは誰の責任になるのでしょうか?

メーカーとしてはカタログに耐光堅牢度3級と表記していますから、何も知らずに販売した業者の責任になるのでしょうか?

フジエの生地では分かりにくいかと思いますので、全国津々浦々に配布されているサンゲツカーテンについて説明をしましょう。

サンゲツアリアのCK2300~2302は耐光堅牢度が3-4・4級となっています。

CK2300

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 イタリア製の綿100%のプリントで13800円/Mします。200×200センチで仕立てると、129400円する商品です。

どの色の商品かはわかりませんが、サンゲツのカタログの資料によると3-4級と表示されていて、4級未満です。

すごくきれいなプリントで思わず欲しくなるような商品ですが、太陽が当たるところに吊っていると3年ぐらいで色が褪せてきます。

高いお金をだして買っても、3年ぐらいで色褪せてきたらどうするんだろう?

こういう商品は「色褪せる商品なので必ず裏地をつけましょう」と書いて裏地付きの施工写真を載せ、裏地付きの仕立て上がり価格表を載せるのがメーカーとしての提案じゃないのですか?

そうすれば、もし裏地付きでなくて色褪せればメーカーとしての責任はのがれることができるのでは・・・・・?

サンゲツが提案していることは、この生地の推奨マッチレースとしてCK2822をあげていることです。このレースはMあたり790円です。
129,400円のドレープに12,400円(200×200のサイズの場合)のレースがサンゲツのおすすめです。

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カーテンクリーニングはやっぱり難しい

10月20日 頭髪の日

髪(紙)を大切にしようという事で、インテリアビジネスニュースという業界を読んでいたら「インテリア専門店景況感アンケート」というのがあり結果が載っていました。

厳しいなぁ~

前売りメインのところでは、「停滞しているが衰退する恐れがある」と「衰退している」をあわせると50%になっています。

私の周りでも、創業時に縫製でお世話になったところがなくなったり、仕入先が倒産したりで暗い話ばかりです。

そういえば、暗いマックス(CS)で、最大限の意地でがんばっている監督がいましたなぁ。

ぼやいていたら、選手は鼓舞するのかもしれませんが、いくらぼやいても景気はよくなりません。

やるしかない。

さて、本題です。

シャープシェード5台のクリーニングを受けましたができませんでした。

シャープシェードが難しいのではありません。過去のブログ(←クリック)を読んでもらえればわかるようにトーソーはできないと書いていても当店ではやっています。

生地がダメで、その生地はフジエのFA1079NL(パプトリ)で、2008年9月14日のブログ「カーテンクリーニングは難しい」を先にじっくりお読みください。

そちらに書いたように、この商品は手洗いOK,ドライクリーニングもOKとなっています。

SH380126

CIMG3011CIMG3014

(写真はクリックすると拡大します。)

しかし、実際はフジエの見本帳のデータをみると水洗いで-1%、ドライクリーニングで-2%縮むということが書かれています。

でも、フジエは水洗いOK、ドライクリーニングOKと言ってます。

素材は綿65%ナイロン25%ポリエステル10%です。

この商品は2008年9月14日のブログに書いたように、水洗いしたところ2.2%程縮んだんです。

その時の経験がありましたので、今回は洗う前に気づきクレームにはなりませんでした。

お客様には事情を説明をして、埃をはらって表面上きれいにしてまた取り付けをしてお返しをしました。

もし、カーテンの知識のない店がクリーニングを受けていたらどうすんねん

もし、お客様が街のクリーニング屋に出していたら、クリーニング屋は縮むことをおそれてドライクリーニングをされると思う。そしたら2%縮むことがわかっているんですよ。シェードで2%縮んだら使えなくなりますよ。

どうすんねん  フジエさんよ

また、前みたいにするんか?

もし、うちがクリーニングして縮ましたら全額負担で弁償しなければならないところやったやんか~

どうすんねん、 ほんまにもう~。

あのときにあんだけ言ったからその後なんかしてると思うけど、これからこんな問題がいっぱいでてくるよ。

オーダーカーテンのクリーニングは、まずはカーテンの購入店に相談しましょう。

オーダーカーテンは、クリーニングのことなどアフターフォローのできるお店で購入しましょう。

買うときは、少しでも安いからと言って、知識のない安売りの店で買うと後悔しますよ。

オーダーカーテンは10年以上使うのが一般的です。使い捨て商品じゃないので、長くお付き合いのできる店で買いましょう。

この業界は、どこで買っても同じで、メーカーがきちっと販売責任を持っているというわけではないのです。
メーカーのフォロー体制はできていません。どの店で買うかが重要なのです。


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フジエテキスタイルの提案を展示しました。

そごう心斎橋本店閉店

CA390136大阪のそごうが、今日90年の歴史に幕を閉じました。2000年に民事再生法をだしていったん店を閉め、2005年に再生したのですが、売り上げ不振で4年でダメになりました。

百貨店商法自体がダメで、7月は各社とも軒並み前年対比10数パーセントの売り上げダウンでした。

その中で、そごう心斎橋本店だけが、閉店セールのおかげで前年を上回っていたという皮肉な結果でした。

閉店セールをやれば売上がアップするのか~

大阪には、しょっちゅう閉店セールをして、しぶとく生き延びている店もありますけどね。

さて、本題です。

8月5日のブログに書きましたTTP戦略のフジエテキスタイルの提案を展示しました。まずは8月5日のブログをお読みください。

プロファイルのPF1411BR(イチリン)を上下をFA201620(エマ)で胴つなぎしています。

当店で縫製をしました。
フジエの提案では上部はフラットで、裾は床に引きずっていました。

店内展示で見せるという要素もありますので、上部は1,3倍のハトメ加工にして、裾部は日本人向けに床ぎりぎりにしました。

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写真はクリックすると拡大します。大阪店の展示パネルで、他の商品も展示してあるパネルで枠内はバーチカルブラインドがついていますが、無視してください。

上下左右ともサークル柄がぴったりくるように、上下は黒の生地を胴つなぎすることで調整しています。

ハトメ部分の穴あけは均等ではなく、前にくる部分をおおきく、後ろにくる部分を小さくなるように、少しピッチを変えています。

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これは、フジエテキスタイルのメーカー縫製ではできない技です。
当店独自のものです。

今、メーカー縫製でこれをやっているところはないと思います。
かつて、セルコンという会社がこれを真似ていかにも自分で考えたように企画担当者が説明をしていました。
詳しくは2004年11月28日のブログ「ハッと目についてパクリました。」をお読みください。

セルコンは個人商店主の集まりみたいで、やんちゃっぽいところがあった会社ですが、なくなってしまったのはさみしいです。

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TTP戦略 フジエテキスタイルの提案

只今、九州・大分に向かうダイアモンドフェリーの中で瀬戸内海上にいます。
今日は、吹き抜けの工事が2件で、はしご持ちで現場同行していました。
1件は、吹き抜けのプレーンシェードのクリーニングで取付けしました。もう1件はダイニングの吹抜け窓で、西日が暑くてしかたがないとのことで、ロールスクリーンを取り付けました。

さて、本題です。

メーカーの提案を徹底的にパクる(TTP)戦略の第6弾で、フジエテキスタイルからの提案です。

フジエテキスタイル

フジエテキスタイルの新しい見本帳PROFILE(プロファイル 英語読み)の商品で、PF1411BR(イチリン)と上下をFA201620(エマ)で胴つなぎをしています。

PF1411BR(イチリン)はサークル柄で、このサークルがうまく出るように別の生地で胴つなぎしています。

実際、これが売れるかどうかはわかりませんが、フジエらしいテクスチャーへのこだわりが感じられるし、ディスプレイとして見せるには迫力のある生地なので展示することにしました。

裾を外国みたいに引きずるように仕立てるのはどうでしょうか?

このフジエテキスタイルの提案がいいと思う人は、はい、クリック 
 

明日はリリカラです。

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住宅展示場のモデルハウスの窓装飾

住宅展示場のモデルハウスの窓周り商品の取り付けをしました。カーテンの取り付けをと言いたいところなんですが、30窓ぐらいあっても普通の左右に開くカーテンを取り付ける窓は1ヶ所もありません。モデルハウスでは普通のカーテンを取り付けるところは少なくなってきていますが、新しいライフスタイルへのメーカーとしての提案としていいことだと思います。


当日は家具や備品の搬入と重なり、荷物がいっぱいおいてあり広角で写真を撮ることができませんでした。とりあえず撮った写真を羅列しておきます。


リビングはクリーエーションバウマンのEMERALD252という生地でフジエテキスタイルのいうバッグタックシェードをとりつけました。これはシャープシェードの一種で共生地で3ミリぐらいのバーをうしろ側で巻き込むスタイルです。シャープシェードのようなバー袋が見えなくてきれいです。天井から付けるものと出窓の内側につけるものは高さが違うため、バーのピッチを変えています。
展示場1展示場2展示場3


 


 


 


 


 


 


 


 


トーソーの新しいブラインド、フィオリアMC35です。レザー調の35ミリ巾のブラインドです。書斎につけていますが、なかなかカッコよくていい仕事ができそうな部屋になります。


展示場6展示場5展示場4


 


 


 


 


 


 


 


 


 


展示場7広縁はモルザのプリーツスクリーン。和紙です。


 


 


 


 


 


 


 


寝室はフジエテキスタイルのホールディングシェードFA1350-09と窓枠内側にハンターダグラスの遮光のデュエットシェードH7-955との組み合わせです。ホールディングシェードは降ろした状態でもウエーブがあり、形状記憶のかかっているシェードです。


展示場13展示場12展示場11


 


 


 


 


 


 


 


 


 


洋室ではハンダーダグラスのデュエットシェードもよく使われています。私の好きな商品です。


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トーソーのプリーツスクリーンも使っています。


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 織物研究会  私はチーム・マイナス6%です

フジエテキスタイルの展示会に行ってきました(10月10日)

フジエテキスタイルの展示会に行ってきました。(2007年10月10日)

今回の見本帳は11月発売ですが、見本帳は1冊も用意されておらず、説明会で説明を聞かなればよくわからない展示会でした。説明会の方は田舎の高校の文化祭のファッションショーみたいでしたが、説明してくれた若いデザイナーはすべての商品において原稿を読まずに自分の言葉で説明されていたのは、わかりやすく敬服いたしました。

こうした展示会は、新しい見本帳の心意気を表すものとして、もう少し演出が必要かと思いました。商品番号を読み上げて、男女3名の方が入れ替わり立ち替わり生地をちらっと見せられて説明されても、私なんかはピンとこないのです。来られている人も そのように感じておられてたようで、最後までメモをしておられた人は2名しかおられませんでした。

商品的にはフジエのファブリックに対するこだわりが感じられました。
フジエは今までも商品開発においては業界をリードしてきまして、他社もフジエの商品に似たような
ものを出してきました。この結果、フジエが元祖なんですが、他社でも同じような商品をみることができ、「フジエらしさ」というのが薄れてきていました。

今回の商品は、糸からこだわっていてなかなかいい商品がありました。
でも、カーテンとして吊った場合、きれいかどうかはわかりませんが、今やいろんな吊り方がありますので、それはそれで良しとしましょう。

その商品の良さは説明を聞かなければまったくわからないのです。
フジエの課題は営業力です。こだわりの商品をいかに販売者、インテリアアドバイザー、ユーザーに
伝えることができるかです。
良い商品があるんだから、生地サンプルを持って
『前にイチモツ、背中にニモツ』という感じで地べたの営業ができるかどうかにかかっています。

フジエは17~8年前に、A3サイズのブルーの表紙のコーディネート写真集を出しました。
それは、今でもベテランのインテリアコーディネーターにとってバブルじゃなくてバイブルとされているものです。
当時は、住宅メーカーの展示場にフジエの写真集に使われているスタイルとそっくりそのまま同じものが使われていたのです。

これは何がすごかったかといいますと、別冊で同じボリュームの解説書があってコーディネートの
ポイントから使っている生地、サイズ、縫製のやり方まで書かれていたのです。
私なんかも重宝しまして、コンファタケース、ピロケースのサイズや、座布団の銘仙判、八端判のサイズなど知らないことをいっぱい勉強させていただきました。

今、こうしたものがほしいのです。
私なんかはぜんぜん勉強していなくて経験だけでしゃべっていますので、理論的に学びたいのです。

今回の展示説明会でも、デザイナーがこのドレープにはこのレースを組み合わせて、このようなスタイルで提案をしてほしいということを生地を見せながら説明してくれました。
なるほどと思いましたが何ひとつ覚えていません。これが見本帳に反映されているのかどうかは知りませんが、ぜひ、そうしたものをDVDにして配ってくれれば役に立つのにと思いました。


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施工写真・ヨコ柄のカーテン

最近のマンションはひじょうに大きい窓が増えてます。


カーテンも2年程前あたりからヨコ柄の生地が人気となっています。今日の現場はドレープもレースもヨコボーダー柄で巾4.7mの窓でひじょうにきれいに納まりました。


ヨコ柄1


ヨコ柄2ヨコ柄3


 


 


 


 


 


 


 


生地はドレープ(厚手)フジエテキスタイル nova phil  NP6791BU(4500円 151㎝巾) 
         レース フジエテキスタイル nova phil  NP1270WH(4500円 154㎝巾)


この商品はポリエステル100%で防炎品で当店で簡易型形態安定加工をしていまして納品時のプリーツがとてもきれいです。


こうしたヨコ柄の商品はメーカーの見本帳には『商品の特性上、柄合わせがしにくい場合があります』と明記されていまして柄が合わなかった時の逃げが書かれています。


実際、織物なので多少リピートが伸びたりして縫製時に柄が合わない場合があります。柄が合わなかった場合はひじょうに目立ちますので、あまり勧めていなかったのですが今日の現場はひじょうにきれいにいきました。


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