『
暮らしの手帖』的にカーテンの洗濯実験をしました。
ここ十数年、カーテンを販売する側も購入する側もカーテンを家庭の洗濯機で洗えるということを訴えることにより、販売しやすく購入しやすいということがあり、素材がポリエステルのものがひじょうに増えています。今度発売される
東リのエルーアという見本帳は全点ウォシャブルということをセールスポイントにしています。
確かに家庭で洗濯できることはいいことです。しかし、それによってポリエステルのような化学繊維のものばかりになってきたのも少しつまらないのです。綿などの天然素材を生かした生地は風合いもあり、そういったものも大切にしたいと考えています。
『ウ
ォシャブル』表示のカーテンとは、
日本インテリアファブリックス協会の取り決めで、60センチぐらいの長さの生地で5回洗濯機で洗濯して寸法変化率が1%以内ならばいいとなっています。
ですから縮まないというカーテンではなく、丈2mのカーテンは2センチ縮んでも『ウォシャブル』です。
私どもよく店頭での販売の中で、「この商品はウォシャブルです」というようなことはよくいいます。
でも、実際に洗ったことはなく、2mの丈で2センチ縮んだらクレームつくんじゃないかと思っています。
そこで、先日近くのコインランドリーで洗濯実験をしました。
3点用意しまして、1つは当店でよくお勧めしている形態安定加工の商品です。当店のものは真空窯で加工しています。2つ目は簡易型形態安定加工のパーマネントフィニシャーで形態安定加工をした商品です。3つ目はポリエステルにレーヨンの混紡で洗濯不可の商品です。
洗濯方法はカーテンを洗濯ネットに入れてコインランドリーで洗濯をしましたが、ここで
ポイントになったのが全自動ですが見張りをしていて、脱水表示になったらすぐに止めたということです。
?まず、カーテンのフックをはずします。(当店は縫込みアジャスターフックが標準仕様ですのでフックだけ外してください。
?アコーディオンのようにきれいにたたんで大き目の洗濯ネットに入れて洗濯してください。
?脱水はほんの10秒ぐらいですぐに止めてください。
(全自動の場合は脱水表示されるとすぐにふたを開ける)
?洗濯機がとまったらすぐにカーテンレールにひっかける。
これから3回にわけて詳しく説明します。続く