カーテンについている副資材に芯地があります。
カーテンの上部のヒダ山を取っているところについている資材です。
これが洗うとウォシャブルカーテンでも問題が生じるものもあります。
不織布芯地で、今やブランドメーカーで使っているところはありませんが、低価格均一ショップ、
いわゆる業界で幅210センチまでならばどれでも1万円という看板の店はどこも不織布芯地を使っています。価格が安いためです。
かつては高級縫製仕様のフィスバや五洋インテックスは不織布芯地を使っていました。
これはヒダ山が綺麗にでるためです。ミシンも今やどこでも使っているヒダ取りミシンも稲垣ミシンが製作し、ムーラントータリア(現田村駒)が特許を持っていたため、広く使われておらず、綺麗なヒダが出にくいなか、不織布芯地を使うとヒダがきれいに出たんです。
不織布芯地の問題点は洗うとくちゃくちゃになることがありまして、ウォシャブルにはあまり適しません。
それよりももっと問題点は静電気を起こしやすく、ひじょうに汚れやすく、汚れが落ちにくいのです。
写真は不織布芯地を使ったレースで芯地の部分だけが黒くなっていて、洗ってもなかなか落ちません。
そのためか、5年程前ぐらいから、すべてのメーカーは融着芯地に切り替えています。サンゲツも以前は、高級不織布芯地『バルコンポ』を使っていましたが、今は切り替えています。
今、使っているところは低価格を売りにしている店です。それを使っているカーテンの芯地の部分は汚れやすく、汚れはなかなかおちません。写真は5年前に買われた不織布芯地を使ったレースです。
当店も5年程前のほんの一時期にリーズナブルカーテンにサンゲツと同じ高級不織布芯地の
バルコンポを使ったことがあります。この商品は洗っても問題はありませんでしたが、 納品後2年後ぐらいにみたら芯地の部分だけが黒くなっていました。
たいへん心苦しい思いをしたことがあります。
安いのにはそれなりに理由がありますのでオーダーカーテン購入時にはよく考えてご購入されることをおすすめします。
カーテンクリーニングに関する質疑応答はこちらに書いています。