2009年 1月 の投稿一覧

オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑥

当店では、レギュラー縫製(リーズナブル価格商品は除く)は無料のオプションで簡易型形態安定加工をしています。無料です。オプションとしているのはポリエステル100%の商品のみ対象としているからです。


簡易型形態安定加工は過去のブログを読んでいただければわかりますが、縫製後プリーツをきれいに出すためにする加工で、吊った状態でアイロン掛けするようなものと理解していただければいいです。
簡易的な加工なので洗濯を4~5回すればとれるといわれてますが、4~5回するのに4,5年はかかりますので、時間がたてば何もしてなくてもカーテンにクセがつきますので大きな問題ではありません。
川島織物セルコンではソフトウエーブ加工という名称になっています。



この加工ができる商品は加工した方がはるかにきれいになります。


当店では真空釜できちっとする加工を形状記憶加工と称して区別しています。


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上の左の写真は簡易型形態安定加工をする前の写真。右はセットしてこれからかけるところ。


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下から熱を与えますので、熱が漏れないように覆います。


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この機械(ラポージュ:プリーツフォーマー)における簡易型形態安定加工の問題点はウエーブが鋭角になることと、下からの熱が強く下の部分がよくかかるため、両開きの真ん中が逆V字に開く傾向があります。それを避けるために独自の工夫もしています。


オーダーカーテンの縫製へのこだわり①
オーダーカーテンの縫製へのこだわり②
オーダーカーテンの縫製へのこだわり③
オーダーカーテンの縫製へのこだわり④
オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑤

オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑥
オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑦



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スワッグバランスはバイアス取りで

昨日のブログで川島織物セルコンのおかしな自社名表示について書いたところ、4時前に川島織物セルコンの大阪のえらいさんから電話があり、「今、商品部から電話があり、ブログでの指摘ありがとうございます。これから早速作りなおします」とのことでした。昨日の5時からのセミナーには間に合わせるそうで、川島織物セルコンにも希望がありました。


スワッグバランスの施工例です。


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最近はこうしたクラッシックな雰囲気のバランスを付ける機会が少なくなりました。住宅メーカーの依頼で生地は川島織物セルコンSA8230です。


このようなバランスを業界ではスワッグバランスといいまして、ウエーブの部分はバイアスにとるときれいな仕上がりになるのです。
バイアスとりとは生地を斜めにとることをいいまして、代表的なものはネクタイで、そうすることによってきれいに曲がるのです。縁取りする場合はバイアステープというものを使います。


私はこの業界に入った時から、このスワッグバランスの生地はバイアスにとると教えられていたので、それが普通だと思っていたら、昨年、川島織物セルコンの営業員にフィーロの説明を受けた時に「フィーロ縫製では、スワッグバランスはバイアスに生地をとるようになったんです」と言われてびっくりしたんです。


ということは、川島織物セルコンのメーカー縫製では、今までスワッグバランスでは生地のバイアス取りをしていなかったことになるんです。


今回は住宅メーカーの仕事で、住宅メーカーは川島織物セルコンが大好きなので、川島織物セルコンに、生地はバイアス取りにしてということで見積もりをとりました。


CIMG0957そうしたところ、バイアス取りは不可と書いて、この生地の横取りでこのサイズで7万いくらの見積もりのファックスが流れてきました。


この生地ならば、バイアスにとらなければきれいなウエーブが出ないと私が判断しまして、当店の縫製工場で生地をバイアス取りしてつくりました。写真をクリックして拡大していただければ生地を斜めにとっているのがわかると思います。
バイアスにとると生地もたくさんいるのですが、当店の縫製の方が、川島織物セルコンのバイアス取り不可の縫製よりもはるかに安くできました。


あとで、川島織物セルコンの営業員に聞いた話によると、15~6年前までは川島織物もバイアスに生地を取っていたそうです。そうしたところ、あまりにも金額が高くなるので、ニーズにこたえるべく、生地代を少なくし、縫製代を安くし、バイアスにとらないやり方を標準仕様にしたそうです。
一昨年発売した今のフィーロだけは、縫製にもこだわるのがコンセプトなので美しく仕上がるバイアス取りにしたそうです。


川島織物セルコンには、日本のインテリア発展のために、少々金額が高くなっても妥協せず、一流の、本物の、美しい商品を世に出していただきたいものです。   ふぅ~


 


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川島織物セルコン「伝統と革新2009展示会」

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昨日は川島織物セルコンの「伝統と革新2009展示会」に行ってきました。
川島織物の166年の歴史がわかる内容と今がわかるような展示会でした。


今改めて川島織物セルコンのすごさを思い知らされてすばらしい内容でした。今年創業166年で、レジュメの表紙に書かれているように川島織物セルコンのものづくりは「真善美(まこと)」にあるのです。


真とは、本物づくりで素材や工程にいささかの妥協を許さないのです。


善とは、信頼づくりで使う人、買う人に安心感を与える製品を提供することです。


美とは、一流品づくりで日本伝統の染織美を徹底的に追及する芸術です。


正月のNHKの関西ローカル番組「ルソンの壺」で中西社長もお話をされていたことですが、三代目甚兵衛の絹子夫人が宮内省に納品する商品の出来具合がよくなかったので、途中でハサミで切り、再度一から作り直した話には感動します。


株式会社川島織物セルコンには、先人が築いたものを改良して、その時代にあった新しいものを創り出し、次世代に送り出すすばらしい伝統があります。その名に恥じないようにこれからもがんばっていただきたいものです。


そう思ってレジュメの表紙をみると自分の会社名が(株)株式会社川島織物セルコンとなっているのです。(上の写真)


今は自社名がおかしな表示になっていても、社内で誰一人気づく人もなく、ハサミでカットする上司もなく、なんのチェックもなく我々に配られているのです。


川島織物セルコンの歴史と今を知る良い展示会でした。


 


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オーダーカーテンの縫製へのこだわり⑤

オーダーカーテンでメーカー縫製ならば安心と思われるかもしれませんが、メーカーによっても縫製がうまいところ、下手なところがあります。自社縫製でも、メーカーよりもこだわっていてきれいなところもたくさんあります。


以前、このブログでメーカー縫製で箱に入って納品されたカーテンをとりつけた後のゴミの量の多さで、縫製へのこだわりがよくわかるという話を書いたところ、消費者の方からまったくそのとおりだったというコメントをいただいたことがあります。


ゴミの量ではフィスバが一番で、その次が川島織物セルコンだと思います。地球環境を考えれば自分のところだけはというエゴでも困りますが、経費をかけないエコでもこまります。


それぞれのメーカー縫製は各社とも自分のところの縫製がきれいと思っているはずです。しかし、きれいに対する考え方はそれぞれ違いがあります。


耳の部分の処理のやり方です。


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上の写真は当店のレギュラー縫製(但し、形状記憶加工の場合は違います)の耳の部分の写真です。耳は2センチの折り返しで耳の部分をあとから縫う耳勝ち縫製です。


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この写真は一流メーカー縫製です。2.5㎝の耳の折り返しですが、上部の芯地の方があとに縫製されてます。耳の方が先に縫製されていますので、横から芯j地の白い部分が見えてます。


どちらがいいのかはわかりませんが、縫製のやり方にも違いがあります。


オーダーカーテンの縫製へのこだわり①
オーダーカーテンの縫製へのこだわり②
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オーダーカーテンの縫製へのこだわり④

今日はあまり知れ渡っていない隠れた部分のこだわりについて説明します。



この機械は耳の部分をヒートカットするものです。


ボイル系のものはカットした部分の始末を熱でカットしてほつれないようにしておかなければならないのです。


耳の部分をダブルで折り返して熱処理をしていないと、時間がたつと糸はほつれてヒゲがはえてくるのです。


耳からヒゲかよ。 となりのおじいちゃんみたい。


鼻の下のヒゲはカッコいいけど、耳のひげはねぇ


   ひげぇ~


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写真ではわかりにくいですが、この左の写真は耳の部分で、当店では生地の端をヒートカットして、2センチのダブルに折り返して縫います。


 


 


 


 


 


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この上の写真は、メーカーの純正縫製で縫いつけてあるタッグには保証番号も書いてあります。


折り返しの耳の部分で中に入っている生地からヒゲがでているのがわかるでしょうか


消費者側からみれば、こんなところの処理はきちっとやって当たり前だと思われるかもしれませんが、この機械はけっこうしますので、どちらかというとこういうところまで気を遣って処理しているところは少ないと思います。


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オーダーカーテンの縫製へのこだわり③

オーダーカーテンの縫製へのこだわりの3回目です。


今日はレースの裾の処理でウエイトロックについてです。当店の横使いのレースの標準仕様は本縫い巻きロックです。



この写真の上が本縫い巻きロックで当店の標準仕様で、下がウエイトロックです。


本縫い巻きロックは専用のアタッチメントをとりつけたミシンでやれば簡単です。


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この方法でやると洗濯してもウエイトが落ちることはありませんし、共生地でウエイトを巻いていますので同じ色になります。写真はクリックすると拡大します。拡大した写真をご覧ください。


一般的なウエイトロックは下のやり方です。


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このやり方でやると、数回洗濯をするとウエイト部分が外れてくる可能性もありますし、共生地と同じ色の糸がない場合は少し色が違います。


当店の場合、形状記憶加工のときは裾は江戸打ちひもを巻きロックしています。ウーリー糸と熱の関係もあり、また形状記憶できれいなウエーブがでますのであえてウエイトが必要ないという考えからです。


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オーダーカーテンの縫製へのこだわり②

オーダーカーテンの縫製に関しては、各社各人のこだわり方が違うと思います。だからこれが正しいというようなやり方はありません。金額にこだわり、とにかく安くなる縫製を目指しているところもあります。そういったところとの違いを感じ取っていただければうれしいのです。


今日は裾の折り返しの部分の説明です。


当店の縫製の裾の折り返し部分は掬い(すくい)縫いを標準仕様にしています。但しリーズナブル仕様は除きます。しかも二本針の自走式すくい縫いミシンを使っています。



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すくい縫いとは表に糸がでないように縫うやり方でズボンの裾の折り返し部分などはすくい縫いされています。単なるすくい縫いならば、1ヶ所ほどけると全部ほどけますが、当店は2本糸(針)のすくい縫いですのでほどけることもないし、糸が表面にでることもありません。


この2本針のすくい縫いを標準仕様にしているのはメーカーでは日本フィスバとリリカラぐらいではないでしょうか。このブログをお読みください。


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上の写真の左は裏側からみた写真で、右は表側です。写真にカーソルをあててクリックすると拡大します。


CIMG0853左の写真は裾の折り返しを本縫いしたものです。


これの方が一般的です。


これは遮光の生地で、本縫いすると黒糸がよく目立ちます。


 


 


 


 


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