タチカワ
タチカワ タテ型ブラインド「ラインドレープ」発売
立川ブラインド工業が3月14日にタテ型ブラインド「ラインドレープ」を発売します。
このブログを読む前に以前に書きました12月2日のブログ「川島織物のバーチカルブラインド」(←変色しているところをクリックするとリンクしています。)をお読みください。
その中で書きましたが、タチカワがバーチカルブラインド「ラインドレープ」を出した時は、カワシマの真似をしてスラットの組み合わせ自由にセレクトできるようにしてくるでしょう。そしてカワシマが20%アップに対してタチカワは無料で来るだろうと予想しました。
タチカワは期待を裏切ってくれませんでした。無料ではなく10%アップでしたが、完全に真似をしてくれました。また、ニチベイの真似をしてスラット巾も従来の80ミリに対して100ミリ巾、127ミリ巾も用意してきてくれました。
商品的にはウォシャブルのものがたくさんあったりしますが,洗い方は見本帳には載っていなくて実際どのようにして洗うのかよくわかりません。洗えるにしても、ボトムのウエイトからチェーンまですべてはずさなければならないみたいでユーザーの方が簡単にできるようでもないようです。
タチカワの独自の企画としては操作方法は従来のコード式に加え、新たにバトン式ができました。これはパネルスクリーンのバトン式の要領で自分でバトンを持ってひっぽっていくやり方です。両サイドバトンというのも可能のようです。
色、デザイン面はやはりファブリックのメーカーであるカワシマの方がいいのがあると思います。.カワシマの方が来年になったらかわせると思います。(カワシマは新会社、川島織物セルコンになります。)
施工する側にとりましては、今回よりスラットとウエイトとボトムチェーンがセットになって出荷されるとのことで、現場でボトムチェーンをつけずに済みますのでひじょうに楽になりますし、また、バランスウェイトも巻き込み式が標準仕様になり、現場で丈を2センチ前後調整ができるようになります。バランスウェイトの巻き込み仕様は意匠的にはどうかと思いますが・・・・。
発注する高さの問題は、トーソー、カワシマはブラケットを含むサイズになっており、ニチベイも今年1月からブラケットを含むサイズに変更になりましたが、タチカワは従来どおり、ブラケットを含まないサイズが製品高さになっています。(カタログ別冊の仕様書にある納まり寸法図はブラケットを含む製品高さになっていますが、確認すると誤植であることがわかりました)
いろんなところで他社の真似をしているのにどうしてここだけ真似をしなかったんですか。業界で統一してくれないと発注する側としてはたいへんなんです。ブラケットの差6.2ミリは専門店にとって重要なんです。
浴室の窓装飾
昨年の9月に浴室に取り付けたタチカワのブラインド・シルキーカーテンアクアの羽根(スラット)の回転操作が重くて、うまく回転させられないという連絡があり、本日部品を用意して取替えに行ってきました。タチカワはとにかくクレームが多く、私は何度も分解して部品交換をしていますので、タチカワ商品は詳しいです。
最近は商品クレームに対しては業者はメーカー任せで自分達で動かないところが多くなっています。その結果、業者は商品に対しての知識に欠けるようになり、メーカーにおんぶにだっこでメーカーに頼らざる得なくなってきています。当店はこちらで動きますので、メーカーに対しても文句は言います。
浴室の窓につける商品でなにかいいものはないかという相談はよく受けます。メーカーの出している商品としては、ブラインドか浴窓用のロールスクリーンぐらいでしょうか。たまにシャワーカーテンでカフェカーテン風に使ったりもしますが、私の答えとしては適した商品はないかと思います。
ブラインドもロールスクリーンも水垢がついてすぐに汚くなるのです。
今までは、浴室につけたブラインドやロールスクリーンが何年か経って汚くなってとりかえるというケースはよく見てきたのですが、今回は施工後4ヶ月のものでした。
浴室用のブラインドは羽根(スラット)と羽根(スラット)が水でくっつかないように、ラダーコードが羽根(スラット)をサンドイッチするようにダブルピッチになっているのですが、写真のように羽根(スラット)がくっついて隙間ができるのです。冬場は結露でひどいみたいで、私もカタログ上ではくっつきにくいと書いているので、そう思っていたのですが実際みてちょっとびっくりしました。
また、水垢ですごく汚れているのです。私の方できれいにしましたが、ブラインドの掃除ははずして新聞紙を床に敷いてタオルで拭くときれいになります。この場合、羽根(スラット)を手で押さえて動かないようにしてこすらないと、羽根(スラット)を曲げてしまう可能性があるのと、いっきに拭くと昇降コードを汚して黒くする可能性がありますので気をつけてください。浴室には酸化チタンコートのブラインドがいいかと思います。【11月7日のブログ・酸化チタンコートスラットと11月21日のブラインドいろいろをお読み下さい】
ブラインド 参加ちたいねん、今度。スラっと。(酸化チタンコートスラット)
立冬
暦の上では冬ですがさわやかないい天気でした。絶好のドライブ日和でしたが、仕事で京都までいってきました。
今年の3月に取り付けたお客様で、西日が強くてなにか相談に乗ってほしいと言われお伺いしました。
2階3階の西側の小さな窓(巾43センチタテ120センチ)3ヶ所で、今まで何もつけていなかったところ、夏は暑くてたまらなかったとのことです。
西日対策的で小さな窓ならば、ブラインドが一番いいと思い、お勧めしたところ、掃除がやりにくいとのことで、お客様はウォシャブルタイプのロールスクリーンの方がいいのではないかと逆提案されました。
確かにウォシャブルタイプのロールスクリーンというのはあって、メーカーでは簡単に取り外しができて洗濯できますよとうたっていますが、実際のところ、簡単ではないのです。取り外しは簡単にできるのですが、洗うと元のようにはならないのです。(自分で1度実験をしました。)
実際、購入された方のほとんどがロールスクリーンを洗濯されていないと思いますが、主婦にとって洗えるということは心理的に大きく、ロールスクリーンのウォシャブルタイプはよく売れています。
その話をお話をしまして、今回私の方から提案しましたのは、ブラインドの「酸化チタンコートスラット」です。
「酸化チタンコート」は光があたるだけで、光+酸化チタンの光触媒作用でスラット表面の汚れ、細菌や臭いのもととなる成分を酸化分解して、きれいになるブラインドです。
価格も通常のものより10%高くなるだけです。
日のあたるところには、とても効果的で、この商品は最初ニチベイがだしまして、それを真似る形であとからタチカワも出しました。トーソーにはありません。
私どもは、最初ニチベイが出した時に実験用に上部は通常のスラット、下部は酸化チタンコートスラットというブラインドをつくってもらい、毎日外にだして照射実験を2年間しました。
明らかに違いが分かる効果が表れました。これは自信をもってお勧めすることができます。
メーカーは特にアピールしていませんが、私共が実験した中で、外に出していて、雨にぬれた時はさらに歴然たる違いがでまして、酸化チタンコートスラットの方はきれいになります。
この商品は浴室で日が当たるところならばお勧めで、水をかけるときれいになります。
タチカワはあとから出しまして、ニチベイのものよりさらに効果的で、本来、太陽光線(紫外線)の照射によって効果があるのですが、タチカワのものは部屋の明かり(蛍光灯・白熱電球等)でも効果がありますとうたっています。
そこで、タチカワにも同じように、実験用に上部に酸化チタンコート、下部は通常のスラットというものを作っていただいて、店内で1年半に渡り実験をしました。
カタログでは、蛍光灯でも効果があるように書いていますが、即効果をだすために、2m離れたところから
白熱灯のスポットを当てて実験をしましたが、まったく効果が表れませんでした。
そこで、今年の7月にタチカワにメールをしまして、その旨伝えると、かなり時間が経ってから商品企画部より回答がきまして、この試験データはスラットから15センチ離れたところから、ハロゲンランプをあてた結果とのことで、その旨はカタログにも記載されていました。
「蛍光灯でも同程度の性能があるよう誤解を招いてしまったことと反省しております。」と書かれていましたが、
現実問題として、ブラインドを室内に取り付け、その15センチ離れたところから、ハロゲンランプをブラインド向けて当てるなんてあり得ないのです。
このように書くとタチカワの酸化チタンスラットは効果がないように誤解を招いてしまうかもしれませんが、室内の明かりに対しては効果がありませんでしたが、太陽光線に対しては効果があると思います。
(当店では実験はしていません。)
今回は西日対策とお掃除楽々の要望にこたえ、酸化チタンコートスラットをお勧めしましたが、ブラインドもいろいろと違いがありまして、要所要所によってお勧めメーカー、商品があるのです。今度、業者の立場で違いを鋭く指摘してみます。
NTTの分析
今朝、タチカワの営業マンが久しぶりに来まして、「体調大丈夫ですか」というのです。さりげなく、ちゃんとブログを読んでいることをアピールするあたりは心憎いものがあり、たいしたものです。クレームの件で打ち合わせをしたのですが、この会社ほど、クレームの対応力のすばらしい会社はありません。他の追随を許さない業界ピカ一の動きです。
会社にクレームの件で連絡しても、窓口の女性のすばやい対応はマニュアル化されているというか、慣れているというか、いいのです。
ブラインドやロールスクリーンは、金属系のメーカー3社、ニチベイ(N)、タチカワ(T)、トーソー(T)のNTTのシェアが高く、当店ではいずれのメーカーも親しくよく使っておりますが、それぞれ企業に特徴があります。
私は、「営業のタチカワ、技術のニチベイ、その両方の真ん中トーソーや」と思っています。
タチカワはクレームが多いですが、それを上回る営業力があります。有事に強く、何かあるとすぐに動いてくれます。
それがあるから長い付き合いができています。また、タチカワの配達の人はいつも朝7時前に元気な声で挨拶して届けてくれます。朝早いことは気持ちがいいです。
この会社は転ぶことはありません。転んでもタチカワです。
ニチベイは商品開発力に優れていて、最近のこの業界の新しい商品はほとんど、ニチベイが最初に開発しています。でも、なかなか浸透しないのですが、タチカワがよく似たものをだすと売れ出すのです。クレームも少なく技術力は安心できます。
ニチベイが3社の中で最初に出して他社が真似をした商品群
木製ブラインド、ダブルシェード、プリーツスクリーンのツインタイプ、50ミリ巾のブラインド、酸化チタンのブラインド、ブラインドのスラットが折れにくくする工夫 等いっぱいあります。
トーソーは、私が創業する以前がお世話になっており、ひじょうにあたたかい会社です。18年間で何人かの担当営業の人と付き合ってきましたが、皆、押しは強くはないですが誠実です。社長も何度もお見えになりますし、腰の低い会社です。住宅メーカーに強いです。