インテリア業界では今年の4月1日から防炎商品のトレーサビリティという
制度ができました。
インターネットで検索をしても販売店がエンドユーザー向けに
説明しているものが見つからなかったので、私が少し説明をしておきます。
防炎ラベルのトレーサビリティというのは製品の追跡可能性ということで、
昨年の2月に防炎カーテンの性能不良にもかかわらず、防炎商品と
うたっていたという問題が発覚したため、それを追跡調査できる仕組みが
できたということです。
今年の4月以降に製造された商品で防炎品に関して、
その製造者が判別できるように、消防法で規定されている「防炎ラベル」
に加えて、通し番号のついた補助ラベルをカーテンに縫い付けな
ければならないという制度です。
補助ラベルは製造メーカーが用意します。
我々販売店は、ブランドメーカー(見本帳をだしているメーカー:
実際はメーカーではなく、商社・問屋になるのですが、インテリア業界では
メーカーと言っています。)に防炎カーテンを注文するときに
「補助ラベル」を一緒に出してくださいといいます。
それを縫製加工所で、防炎ラベルと一緒に縫い付けます。
防炎ラベルの下に縫い付けてあるのが「補助ラベル」で通し番号が
打ってあり、これをみればメーカーはどこで、いつ製造されたかが
日本防炎協会ではわかるようになっています。
シンコールの遮音性のあるカーテンを音楽スタジオの間仕切りに
つけたときのものです。
このラベルは無料で、日本防炎協会が保証する防炎カーテンで
あるということです。
私は、これさえあれば、今までの防炎ラベルは必要ないのではと思って
います。
防炎ラベルは有料で、事前に講習会を出席をして防炎認定業者になり、
現場ごとに申請をして「防炎ラベル」を買っているのです。
1窓カーテン1枚に付き、防炎ラベルを1枚つけなければならないのです。
これがけっこうな金額になるのです。
これが、日本防炎協会の大きな収入源であり、日本防炎協会はお役人さんの
天下りの温床です。
お役人さんを養うために、防炎ラベルをつけなければならないのは
納得できない話です。
トレサービリティの補助ラベルを正規ラベルとして、1枚に
統一して無料支給していただきたいものです。
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