私共では、各メーカーに先駆けて3年半前から、ポリエステルの熱可塑性を利用して真空窯での形態安定加工(各社其々名前をつけておりますが、当店ではこのように呼んでます。)をしておりますが、最近は大流行です。
形態安定加工をすることによってプリーツがきれいになり、洗濯も家庭用洗濯機で簡単に洗えてとても楽なんです。
形態安定加工には、真空窯を利用して半永久的な効果をもたらすやり方と昨年より川島織物のアッセという見本帳では標準仕様になった、後から形態安定加工をする簡易型方式(カワシマではソフトウエーブ加工と言っています。)があります。
真空窯を利用する場合も、縫製する前に加工をするトタン板方式と縫製したあとに吊るして加工をするパイプ方式があります。写真は当店がしていますトタン板方式の形態安定加工です。
最近は、縫製をし終えてから蒸気もしくは熱で簡易的に後加工するのが流行っています。
これはアスワンが最初に「YESカーテン」という見本帳で標準仕様にして、専門店ではそれなりにその美しさが評価されていました。そのあと川島織物が昨年だした見本帳「アッセセリスト」でドレープのみ簡易型形態安定加工を標準仕様にしてソフトウエーブ加工という名のもとで世にだし、イッキにブームとなりました。
やはり美しいのです。
サンゲツもこの夏だす見本帳では簡易型形態安定加工の標準仕様について検討しているようですし、アスワンも縫合見本帳で検討しているようです。
この簡易型形態安定加工も2タイプあり、蒸気で上から下に向けて加工をするタイプと熱で下から上に向けてかけるタイプです。
前者の代表的なものは極東産機のパーマネントフィニシャー(上の写真の左)で後者は川島織物が使っている竹綱製作所のもの(上の写真右)です。
当店でも、先月末より簡易型形態安定加工を無料のオプションにしています。
実は標準仕様なのですが、素材的にやリーズナブル価格設定にしているためできない商品もありまして「無料のオプション」という表現にしています。
上の写真は当店に展示している商品で左がサザンクロス(五洋インテックス)SD2100で簡易型形態安定加工をしています。右は色違いでSD2099でなにも加工をしていない分です。
当店ではカワシマではしていないレースも無料のオプションにしています。レースの形態安定加工はほんとにきれいです。
これから数回にわたって形態安定加工について、長所、短所を詳しく説明していきます。