カーテンレール

カーテンレールがつけられません その2(エアコンとの絡み)

一昨日はチョコ、今日はアメ。

今日の大阪は雨でしたが暖かい一日でした。
京都議定書も発効され、地球温暖化防止のために努力しなければなりません。

今日も現場実測にいきましたが、やはりカーテンレールがとりつけられません。エアコンとの絡みでレールをつけるスペースが確保されてません。写真右は窓上にエアコンがきています。装飾レールをとり付ける場合は最低窓上15センチのスペースが必要です。写真左は窓が入隅いっぱいにきており、その左の壁にエアコンが付くような設計になっています。ここにエアコンがつくと右側の窓にかぶるようになり、レールが付けられません。
レールがつかない現場(エアコン)レールがつかない現場2(エアコン)

11月8日のブログ「設計士さんにお願い」で書きましたが、カーテンやブラインド等も住まいの中で重要なポイントになってきます。設計段階でこのことも考えていただきたいものです。

また、日本インテリアファブリックス協会の企業の皆様も、業界内で値段の競争なんかしていないで、もっと他の業界や一般消費者に対して、インテリアに対する意識を高めるように努力しましょうよ。そうでないといつまでたっても下請け業界になってしまいますよ。

せっかく、装飾レールで打ち合わせをしても、このように装飾レールが取り付けられない現場がふえるとレールの売り上げが落ちていくばかりです。レール業界も、住宅メーカーのなすがママ、きゅりがパパになっていないで、もっと意見をとーそーよ。

4月10日はインテリアを考える日です。主催者側の日本インテリアファブリックス協会の健闘に期待したいです。

初クレーム

C型レール昨年末の29日に納品したお客様から、カーテンを閉めて開ける時に引っかかってうまく開かないとの連絡があり、見てきました。
伺ったところ、高級マンションにもかかわらず、C型のレールが使われていて、長さ4Mのためジョイントがしてあります。そのジョイントの部分で開閉する時にひっかかりスムーズにいかないことがわかりました。これは、当店取付けのカーテンの問題ではなく、レールを施工したゼネコンの業者の問題でジョイントの切口がきれいでないためおこっています。当店では応急処理で、ジョイントのところにビスをうって、少しましになるようにしましたが、あとは販売会社に言ってもらう様にお願いしました。

以前にも書きましたが、高級マンションにもかかわらず、使っているレールはほんとに安いもので、今回ついていたC型レールは私共の店ではめったに使うことの無い商品で、今のトーソーの前身である東京装備工業が昭和26年頃に世に出したものです。半世紀以上使われていて、いい商品であることは間違いないのですが、今はもっといい商品がいっぱいあるのです。(写真は今のトーソーのカタログに掲載されているC型レール)

価格は安いので、ゼネコンは使うのでしょうが、お客様がかわいそうです。

ホテルのカーテン(2)

050104_1059~0001.jpg昨日は終日雪。気温はマイナス3℃で髭に雪がついてつららになっています。

ホテルのカーテンでは不特定多数の人が宿泊されますので、暗くないと眠れない人のために遮光性が要求されます。

ラブホテルやビジネスホテルでは、遮光カーテンを使われるケースがありますが、一般的には、遮光カーテンでは色、デザインが限られてくるため、ドレープ(厚手カーテン)に遮光裏地をつけることが多いです。
その場合、予算的な関係なのか、表側にくるドレープ(厚手カーテン)は2倍遣いなどヒダをたっぷりとっても、裏地は別々に縫製してフラットにしてあとからつけられるようにすることが多いです。
当店でも、一般住宅向きにメーカーが売り出す以前から1倍フラット裏地「うらだ」として販売していますが、あまり売れてません。

こちらのホテルでは裏地付きですが、完全一体縫製ではなく、表側のドレープ(厚手カーテン)は2倍遣いにして裏地は1.3倍ぐらいにしています。両端の耳の部分は一緒に縫い込んでいるのですが、引っ掛けるところは別々にフックがついていて、それぞれを両方向からひとつのレールのランナーにひっかけるようになっています。

写真はカーテンボックスについているレールです。(右側が室内側)手前のドレープ(厚手カーテン)用のレールは左右が別々になっていまして中央部分で少し曲げて交差するようになっています。
レースは1本のレールです。

中央部分を交差させることによってカーテンを閉じた時に光の漏れをなくします。このような交差レールは商品としてありますので簡単にすることができるのですが、カーテンボックスの幅が内寸で18センチ以上ないとできません。設計段階からの打ち合わせが必要になってきます。

マンションのカーテンレール

毎年この時期は忙しいのですが、今年は特に、私にとりましてはここ数年のうちで最も忙しいような気がします。
今日は工事は3組にわかれていきました。私は楽ちんなマンションに彼女の連れ込みじゃなくて、カーテンの吊り込み隊で、4件回りました。

バーチカルブラインド写真はバーチカルブラインド(縦型ブラインド)で長さ3m90cmで10階まで階段で昇って取り付けてきました。
最近のマンションは大きな窓が多く、真ん中がフィックスになっており、両サイドが出入りできるようになっています。この場合、ニチベイのバーチカルブラインド(アルペジオ)の「両側開閉操作反対寄せ」が機能的に使えます。これは左右どちら側からも操作でき、中央にも寄せることが出来ます。

最後は35階建てのマンションの34階のお客様のカーテンの吊り込みをしてきました。この物件は億ションに近いのですが、ついているレールはほんとにすべりの悪い賃貸のアパートと同じレールなんです。マンションの事業主もインテリアの一部としてもっといいものを使っていただきたいものです。いっそのこと、多様化する窓掛けスタイルに対応するためにレールはつけないで販売していただきたいものです。そうすれば、我々オーダーカーテンの専門店のニーズが高まってくるのではないでしょうか。

高齢者社会に対する窓掛け工事の提案

一昨日書きました「カーテン屋のお願い」には同業者の方から、ぜひチラシを使わせてほしいとメールを頂きました。お1人は11月8日のComments欄に書いていただいています。もう1人の方は直接メールをいただき、毎日すごく楽しみにしており、「カーテン屋奮闘記」を見るのが日課になりましたと書いていただいています。

絶賛していただき、「私どもの会社が、日々苦い経験をし、色々模索している事を、ものの見事に分析して、答えがある。パスワードもなく、誰にも情報をオープンにしている・・・・・そんな、あなたは素晴らしい!!!!」と書いていただきました。同業の方が注目していただき、ご覧いただいているのはほんとにうれしいです。

一昨日も、はるか遠方より同業の方が尋ねてきてくれました。21世紀のライフスタイルとインテリアビジネスを考えるために意見交換をしました。
これからは、高齢者社会に対応するためのインテリアの提案が重要になってくるということで意見が一致しました。
カーテンレールなんかでも、安くて簡単に取り付けることができ、寝たきりでも操作ができる電動カーテンレールなどももっと我々が、店に展示して紹介していく必要があるとのことです。また、消臭機能のついたカーテンなんかもより分かりやすく、違いを説明してユーザーに訴えていく必要があります。

その中で、注目すべき電動のカーテンレールはヨコタジョグモーター(←これをクリックするとヨコタの公式ホームページにリンクしまして、説明されてますがちょっとわかりにくいのです。 googleの検索でジョグモーターと入力して同業者のホームページの説明の方が分かりやすいと思います。)なんです。

これは、モーター本体が走行する、世界初の自走式カーテンモーターで2mでダブルレールに取り付けても価格が定価で33020円と他の物にくらべてダントツに安く、場所もとらず、窓の近くにコンセントがあれば、素人でも簡単に取り付けることができます。

半年ほど前に、当店にカーテンをお買い上げいただいたお客様が、電動カーテンレールをホームセンターで買って自分で取り付けたので、ちょっと見に来てくださいとおっしゃるのです。
その時は私が行けず、店長が見に行って初めてこの商品を知ったしだいです。その時から注目しており、店内に展示しようと思っていました。

ヨコタは東京本社のメーカーで電動カーテンレールはいいものを持っており、大阪の帝国ホテルの電動カーテンレールはヨコタが納品しております。大阪のヨコタはほとんど営業に来ないため、あまり接触はないのですが、いいものはユーザーに紹介していかなければならないと思っています。