ウエーブスタイルフラットカーテンが流行っているというブログを
先日書きました。
柔らかいレースならばなんとかウエーブが出るのですが、ハリのある厚手カーテン
(ドレープ)はなかなかきれいにウエーブが出ません。
各社がカタログに載せている写真は撮影時にきれいなウエーブがでるように
手を加えているということです。
ウエーブをきれいに出す簡易型の形態安定加工をすれば、ある程度ウエーブは
きれいにでますが、両開きの場合、真ん中が広がるというような問題があり、
川島織物セルコン以外はやっていません。
サンゲツは、しっかりウエーブを出す2倍使いのフラットの形状記憶加工の
「SAウエーブ」という商品があります。
これは当店にも展示していますが、きれいなウエーブがでます。
でも、洗濯するのがひじょうに面倒なんです。
今回は、しっかりしたドレープに形状記憶加工をして、フラットカーテン
1.5倍使いのウエーブスタイルをつくりました。
【メモ】形状記憶加工と形態安定加工の違い
形状記憶加工はこのような真空窯を使ってします。
きれいなウエーブがでます。
生地は川島織物セルコンのウイリアム・モリスのケルムスコットツリーで
打込み本数が180本(1インチ間に180本の糸がある)と思われる
高密度の商品で、形状記憶加工をしないと広がるのです。
川島織物セルコンでは、フラットカーテンの形状記憶加工はしない
(簡易型な形態安定加工のみ)とのことで、当店で加工しました。
今回はトーソーのウエーブスタイルのレールは使っていなくて、
ネクスティのエキストラダブルブラケットを使用しています。
形状記憶加工をしているウエーブはきれいに出ます。
同じ窓が2窓あるのですが、昼間で写真がきれいに撮れなかったのです。
最初の写真はシャッターを閉めて撮っています。
ちょっと工夫した点
1)エキストラダブルブラッケトを使っています。
通常のレールは出幅が107㎜ですが、エキストラダブルブラケットは
132㎜です。部屋側にレールがでるのですが、前のレールと後ろの
レールの間を大きく取ることができます。(75㎜ 通常は60㎜)
レールを持ち出すことによってお金も持ち出さなければなりません。
通常のダブルブラケットは1個460円ですが、エキストラダブル
ブラケットは1個810円でその差350円あります。
この現場は1窓に5個使っていて、2窓あって10個使っています。
2)ウエーブを出すためにバーチカルブラインドのスペーサーコードで
ピッチキープしています。
簡易的な方法で山の方だけしています。
これをしないでやると、普通に引っ張ると最後の方にウエーブが
たまります。
こういう写真は見ることはないと思います。
写真を撮るときは誰もきれいに整えますが、これが現実です。
3)フックを付ける位置は均等ではなく、山に来るほうを少し長くし、
谷にくる方を短くしています。
4)両開きの真ん中が開きにくいようにしています。
マグネットランナーと2つ目のランナーを結束バンドで止めて隙間が
出にくいようにしています。
そうしないと下のような感じです。
5)レールにカーテンストッパーをつけています。
これがないと形状記憶加工をしていますので開けた時に戻りがあるのです。
フラットカーテンのウエーブスタイルはきれいにウエーブをだすには
少し工夫が必要です。
今日の話は役にたちましたか?
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