比較

電動ロールスクリーンの3社比較

ここ1年でインテリアの電動商品がひじょうに増えました。

カーテンレール、ロールスクリーン、バーチカルブラインド(タテ型ブラインド)、

調光ロールスクリーン「FUGA」、プレーンシェードが多いのですが、

特に吹き抜けにつけるロールスクリーンが多いです。

メーカーとしては、ニチベイ、タチカワ、トーソーの電動ロールスクリーンを

使うことが多いです。

この3社の商品を比較してみたいと思います。

インテリア業界のメーカーの営業は、他社の商品と比較して自社の

優位性をアピールするようなことはあまり言いません。

というか、あまり他社商品に関しては知りません。

「勉強不足ですみません。」というのが常套句です。

そのため、販売店でも電動商品に詳しいところは少なくて、メーカーを

比較して現場の状況に応じて最適なメーカーの商品を提案できるところも

少ないです。

販売店では、電動商品はメーカーにおんぶにだっこなので、よく動いてくれる

メーカーの商品を使うところが多いです。

 

当店は「エンドユーザーファースト

 

お客様は、どこのメーカーの電動ロールスクリーンが最適なのかを

知りたいはずなのです。

今回は大手メーカーのニチベイ、タチカワ、トーソーの電動ロールスクリーンに

ついて比較検討できる違いを説明したいと思います。

比較する商品は

タチカワ ラルク電動α静音 (赤外線送信)

ニチベイ サイレント電動式(RF送信

トーソー マイテックAT(赤外線送信)

いずれもホームユースに適した商品です。

(2020年11月時点でタチカワはRF送信、ニチベイは赤外線送信を出しています。

下のブログをお読みください。)

電動ロールスクリーンの赤外線操作とRF操作の違い

エンドユーザーが販売店に電動ロールスクリーンはどこのメーカーがいいですかと

聞くと、ほとんどの販売店は、「主要3社ならばほとんど変わらなくて

どこもいいですよ」と言われると思います。

そうなると、販売店と親しいとか、よく動いてくれるメーカーの商品を

すすめられることになると思います。

インテリア業界の販売店は往々にしてその傾向があります。

 

電動ロールスクリーンも、事実そうなんです。

主要3社の商品に関して言えば、音もびっくりするぐらい静かです。

3社とも35dB(デシベル)前後です。

取り付けも簡単ですし、設定も問題ありません。

 

各社の客観的仕様は少し違います。

タチカワ

★リモコン電波は赤外線

★製作サイズは幅は200㎝まで、高さは250㎝まで、最大面積5㎡

★価格は電動部はプラス23000円

★リモコン操作は4台まで個別一斉ができる

ニチベイ

★電波はFM波(RFリモコン)

★製作サイズは幅は270㎝まで、高さは450㎝まで、最大面積9㎡

★価格は電動部はプラス35000円

★リモコン操作は8台まで個別一斉ができる

トーソー

★リモコン電波は赤外線

★製作サイズは幅250㎝まで、高さは300㎝まで

★価格は電動部はプラス34800円

★リモコン操作は10台まで個別一斉操作ができる

 

各社のメリットデメリット

タチカワ

電動ロールスクリーン DSC04430

メリット

★3社で一番価格が安い

★生地が降りる下限をリモコンで設定できる(トーソーでも可)

★一般的に赤外線送信は、受光部にリモコンを向けないと

操作できない(テレビのように)が、

タチカワ商品はリモコンがピンポイントで受光部に向いていなくても操作可能

 

デメリット

★受光部がカーテンボックス等で隠れて見えない場合、

後付けで持ち出し受光部を取り付けなければならない(この場合、受光部が目立つ)

★生地と本体の隙間が大きくて(モーター側は33㎜)窓枠内付けには適さない

※ニチベイは両サイド13㎜、トーソーは両サイド14㎜

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★生地昇降の上限リミッターが本体に接触することによって止まる仕組みのため、

天付でも壁際より少し手前に取り付けなければならない(窓枠に干渉させない為)

★製作サイズが200㎝までしかできない。

★1台につき、一つの電源コンセントが必要

 

ニチベイ

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メリット

★リモコン操作がFM波のため、遠くから操作ができ、本体にリモコンを

向けなくても電波が届く。

★カーテンボックスに取り付けて本体が見なくても持ち出し受光部は不要

★連窓の場合、電源コンセントが1つしかなくても、コードをジョイントしてつなぐごとができる。

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これは他社になく、けっこう重宝。

★製作巾が270㎝までできる。大きい窓でも1台でできる

★リモコンは8台まで操作できる

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デメリット

★複数台を一斉操作の設定をするときは、本体にある設定ボタンで設定しなければ

ならないので、吹き抜けの場合、何か問題が発生した時はたいへん

(2016年12月より、今までは最初の設定が本体でしかできなかったのが

リモコンで設定ができるようなった)

★価格がタチカワより高い。トーソーとはほぼ同じ

 

トーソー

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メリット

★納期が早い(他の商品と同じ納期、他メーカーは電動は納期がかかる)

★最大製作サイズが250㎝までできる。(但し、生地によって製作可能サイズが

違い巾200㎝までというのが多い)

★タテヨコの比率は1:8までできる。(他社はタチカワが1:3でニチベイは1:4)

★生地の昇降の上限下限リミッター設定がリモコンでできる

 

デメリット

★赤外線で受光部にリモコンを向けないと操作ができない。タチカワに

比べて電波が弱いように思う。

★カーテンボックスに取り付けて、受光部が見えない時は持ち出しの受光部が必要。

★1台につき、一つの電源コンセントが必要(ジョイントができない)

★ コンセントプラグがまっすぐ(他社はヨコから差し込むタイプ)

(※現在は改良されています2020年11月8日時点)

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トーソーの電動を取り付ける場合は、こんな工夫もします。

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細部をみると各社それぞれ違いがあります。

 

各社メリットデメリットがあります。

生地の色の好みやデザインもあると思います。

どこのメーカーがいいのかは、これらの知識をもって購入する販売店に

聞いてみてください。

 

あまり詳しくない販売店では購入しない方がいいと思います。

 

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お知らせ

2月17日(金)は30周年の創立記念日のため休業いたします。

2月11日(土)は建国記念日で祝日ですが営業いたします。

 

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木製ブラインドの国内主要メーカーの比較

 2016年2月17日は当社の創業29年の記念日です。

来年の創業30周年に向けて精進していきたいと思っています。

 

昨日は、ナニックの木製ブラインドのナニックシリーズとGシリーズの

違いについて書きました。

今日は、昨日の内容と少しかぶりますが、国内主要メーカーのタチカワ、

ニチベイ、トーソーの木製ブラインドの違いについて説明をします。

 

日本の木製ブラインドのホームユースの市場においては、この3社で

70%以上のシェアがあるのではないかと思っています。

あとは、ナニックや東京ブラインド、OEMのサンゲツ、そして

ホームセンターや大型家具店で販売されているアジアから輸入商品だと

思います。

最近は、ニトリで中国製の木製ブラインドを購入されているお客様も

多いようです。

見た目は同じようなのですが、壊れやすいようで昨年はニトリの木製

ブラインドから国内メーカーのものに取り替える工事を2件しました。

似とり寄ったりでお値段は異常に安いけど、やはり違いがあります。

 

木製ブラインドの国内主要メーカー3社(ニチベイ、タチカワ、トーソー:

これを私はNTTと呼んでいます。)の違いについては

詳しくご存じの方は少ないのではないかと思います。

 

というのは、メーカーは他社と比較して自社のメリットを訴えるところは

少ないのです。

大概は、自社の今までの商品と比較して、こう変わったというような

PRしかしないのです。

メーカーもあまり違いをPRしないので、販売店もエンドユーザーに

違いのPRをしないのです。

でも、エンドユーザーにとって知りたいのはどこのメーカーの商品が

いいのかということだと思います。

私の知っている範囲の知識で少し書いてみます。

この2〜3年、木製ブラインドも新しい機能の商品がどんどん出てきています。

自動降下するもの、スラットの穴のないもの、その穴が後ろ側に

あるものなどがありますが、ここでは一番ベーシックなもので比較

してみます。

端的に言って、この国内主要メーカーのタチカワ、ニチベイ、トーソーの

3社はそんなに違いがないのです。

というのは、1社が先行して新しいものをつくると他の2社はすぐに

真似をして同じようなものを作るのです。

比較はタチカワ フィレティア50

   ニチベイ クレール50

   トーソー ベネウッド50 です。

スラットの色はタチカワ20色、ニチベイ15色、トーソー12色です。

多くの販売店やインテリアコーディネーターはメカニック的な

ことより、好みの色があるかどうかでどこのメーカーを使うかを選んでいるのでは

ないでしょうか?

私のブログでは少し、専門的なことをかいてみます。

まず、各社の製作可能サイズと最大製作面積ですが、

タチカワ、ニチベイ、トーソーとも幅は240㎝までですが、丈は

タチカワ、トーソーは3mまでに対して、ニチベイは3,3mまでできます。

最大面積もタチカワ、トーソーは6.0㎡までですが、ニチベイは7,2㎡まで

できます。

これは、見た目同じようなのですが、技術的にはニチベイのものが

一番いいと思います。

ちなみにナニックのナニックシリーズは最大面積9㎡までできます。

これは3タイプのギアをもっているからです。

昇降比といいまして、ループコードを引いてスラットが上がる比率は

タチカワ、ニチベイが7:1で、トーソーが9:1です。

タチカワ、ニチベイは操作コードを70㎝引けばスラットが10㎝あがると

いう意味です。

トーソーの場合は90㎝引けば10㎝上がるのです。

これはギア比と関係してきます。

 

操作の重さはタチカワが1.8㎏、ニチベイが1.9㎏、トーソーが2.0㎏

 

閉まった時の角度は各社80°ぐらいでほぼ同じです。

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これは、トーソーの商品なのですが、各社の木製ブラインドに

共通する問題として、どうしてもぴったりは閉まらないということです。

スラット(羽根)の向きと見る角度によって、けっこう隙間が

あるように感じられます。

これが、木製ブラインドの問題点だと思っています。

 

国内の主要3社の木製ブラインドのベーシックなタイプのものに関しては

私の結論としては、メカニック的にはそんなに差はないです。

お客様の要望を聞いて色の好みによって、どこのメーカーを使うかを

決めています。

 

 

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高層階にはデュエットシェードアーキテラがおすすめ

ニチベイがハニカムスクリーン「レフィーナ」を10月に発売してから、元祖ハニカムスクリーンのハンターダグラスのデュエット・シェードがよく売れるようになりました。

季節的にも寒さ対策で断熱効果のひじょうに高いハニカムスクリーン(蜂の巣状態になったスクリーンで、業界内しか通じないかもしれませんが一般名詞として使わせて頂きます)がよく売れてます。

ニチベイが出したことによって、ユーザーに浸透したようです。
ニチベイのレフィーナもよく売れているようで5点ほど欠品しています。

ニチベイのレフィーナとハンターダグラスのデュエットはどう違うのかとよく聞かれます。

私の見解です。

ハンターのデュエットはよく修理依頼が多いのです。アメリカの商品で、修理して使おうというような発想はありませんし、壊れたら新しいものに交換するという考えです。
当店では独自で5年保証していますし、修理も自社でできますし、何が問題になるかを事前に説明をしておりますのでご安心ください。

他社で購入される場合は、修理が低価格できちっとできるのかどうかを確認してからご購入されることをオススメします。

ニチベイのレフィーナのメカはプリーツスクリーン「もなみ」で実績がありますので安心です。ニチベイのメカはもっと信頼ができます。

生地はやはりハンターダグラスの方がいいです。ニチベイは25ミリ巾のものしかないですが、ハンターは大きいサイズの45ミリ巾ぐらいのもあり、二重構造になっているアーキテラという商品があり、これが断熱効果がすごくいいのです。

 先日、高層マンションにハンターダグラスのデュエットシェードアーキテラを取り付けました。

 

外から見られる必要のない高層マンションの高層階では、景色も価格価値でレースは必要でなく、直射日光対策や冬の夜の寒さ対策に 開けた時の解放感があり、断熱効果のあるデュエットシェード・アーキテラがオススメなんです。

アーキテラとは、

ハニカム(蜂の巣状)が二重になっており3層の空気層ができて断熱効果が高いのです。
ニチベイにはこのタイプはありません。

全開した時もすっきりです。

昇降コードは垂れます。

 

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遮熱効果はプレーンでも2倍ヒダでも同じなのか?

今年は自治体が中小企業の節電策を支援するようになってきました。

東京都はLED照明器具を導入した中小企業の法人事業税もしくは個人事業税を減免したり、大阪府は中小企業の事業協同組合などがLED照明などを導入する際の融資制度を新設したりしています。

この対象商品になぜ遮熱ブラインドや遮熱ロールスクリーンは入らないんでしょうか?
もし、対象となれば需要増大が見込まれ、インテリア業界が潤うと思うのです。

インテリアのメーカーは大きな数字を並べて、遮熱ロールスクリーンの「コルトエコ」を取り付ければ16635円お得と言っているのに、どうして国や自治体に対してアピールしてくれないのでしょうか?

さて、本題です。

タチカワがチラシをもってきてくれました。7月2日に新しい商品がでて、今回はカーテンやローマンシェード(プレーンシェード)に力をいれています。

タチカワにはカーテンからブラインド・ロールスクリーンまで取り扱う唯一のメーカーとして、きちんとした比較データを出して頂きたいものです。

今回いただいたチラシです。

 

(画像はクリックしてもう一度クリックすると拡大します。)

ひじょうにわかりやすい説明で、今付いているカーテンに遮熱効果のあるブラインドを取り付ければ、カーテンだけよりも2761円お得ということです。

裏側にどういう条件でのシュミレーションが書かれていてリビングの2窓で夏季4か月間で、窓ガラスは12ミリの複層ガラスで設定温度は26度になっています。

これならば、トーソーの遮熱ロールスクリーンを取り付けた方が16635円も得だから、5倍以上も効果があると思わないでください。あまりにも条件が違いすぎるのです。

裏側です。

タチカワの遮熱効果のある商品とタチカワの普通のレースと比較してどれが効果があるのかを説明しています。

もっとも効果のある木製ブラインドが載っていないのが気になります。多分、遮熱性の板がないから載せなかったのだと思いますが、木製ブラインド自体が熱を伝えにくいのです。

もっと気になったのは、これです。

遮熱性のあるレースでつくったローマンシェード(プレーンシェード)と同じ生地でつくった2倍使いと思われるレースの数字が同じなのです。

これじゃ、同じ生地ならばフラットでも2倍ヒダを取っても遮熱効果は同じですよということになります。

そこで、ツイッターでつぶやいたのです。そしたらタチカワの場合はユーザーの問合せにたいしてもまじめにこたえてくれる部署があるのです。

トーソーも熱心にツイッターで情報発信をしていますが、いいことをつぶやくと「ありがとーそー」といってすぐに反応があるのですが、耳の痛いことをつぶやくと反応がないのです。

タチカワのつぶやきは

@konnyann   弊社におきまして、カーテンはフラットスタイルをモデルに省エネシミュレーションを行っております。そのため、同じ生地の場合、ローマンシェード(フラットスタイル)と同じ結果となります。

2倍使いのレースの写真を載せておきながら、シュミレーションはフラットスタイルでやっているとのことです。

ですから、どんな生地をつかってもローマンシェード(プレーンシェード)と2倍使いのカーテンは同じ数字がでるとのことです。

    意味ないじゃん。

カーテンの場合、フラットにしても1.5倍使いにしても2倍使いにしても遮熱効果は同じなのでしょうか?

データがないからよくわかりません。

 

 

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