本日、東リの新しいカーテン「エルーア3300」が8月1日に発売されるにあたって発表会が大阪のOMMビルでありましたので行ってきました。
 
定価の設定がめちゃくちゃ高い。びっくりしてひっくりがえりそうになるぐらい高い。
 
エルーアカーテンの見本帳で割引率のリーディングカンパニーとなっているのは東リ、リリカラ、シンコールで、インターネット販売においては70%引きの目玉商品となっています。先日もシンコールの新しい見本帳「アビタ」をみて、この見本帳も割引率がいいので、定価設定はそれなりに高くなっていますが、その比じゃないぐらい品質における定価が高過ぎます。
 
今やカーテンの業界においても、大幅な割引率販売を見直す方向で、サンゲツも3年前に今までの定価を半額にして我々の納入掛け率を2倍にしました。
カワシマもフィーロでより定価に近い販売をする見本帳をだし、セルコンも今秋出す見本帳はそのような方向になっています。
 
それに逆行する見本帳で、定価を高くして我々への納入掛け率を安くしています。
割引率が高いから安いわけではありません。品質における定価を高くしているからできるだけです。
むしろ、3割引きより高い7割引ということだってあるのです。
 
東リの販売戦略として、インターネット販売用や内装工事店や、割引率だけを売りにするショップをターゲットとしており、この需要も大きく決して間違いではないと思います。
会社としても業績はよく、インテリア業界ではもっとも給与水準が高いといわれています。
 
東リの代理店でも得意先の若手経営者向けに「ネット販売で成功するための勉強会」をしており、21世紀の空中戦を制するための見本帳は新しい発想なのかもしれません。
 
見本帳の内容に関してはあまり目新しいものはありませんでした。
東リのカーテンの企画は自社ではなく、外注でデザイン企画会社に委託しています。
今回の見本帳も前回のエルーアとは別の企画会社になっています。
そうなると、企画する会社の方も次の仕事もほしいので失敗しないような見本帳づくりになってしまいます。
思い切った企画ができず、この繰り返しで、他メーカーに比べて企画が1年遅れています。
 
東リほどの会社がどうして自社でカーテンの企画・開発をしないのか私には理解に苦しみます。
数年前に行なわれた全国規模の東リカーテンキャンペーンのキャッチコピーが
カーテン東リ」です。
床材トップメーカーの東リはカーテンを副次的なものと考えているのでしょうか。
 
消費者の皆様は割引率だけでカーテンを買わないようにお願いしたいものです。
 
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