マナ

1、5倍、 2倍使いって? 1.85倍使いでもいいじゃないの

オーダーカーテンでは、よく1.5倍使い、2倍使い、2.5倍使い、3倍使いというような言い方をします。

これは生地のボリュームを表現していまして、わかりやすく言えば例えば、100センチ巾のカーテンをつくるのに、生地をヨコに150センチにして、ヒダをとって100センチにするのを1.5倍使いといいます。

ヨコに200センチにして、ヒダをとって100センチ巾のカーテンをつくる場合は2倍使いといいます。
ヨコに250センチにしてヒダをとって100センチ巾のカーテンをつくる場合は2.5倍使いといいます。

実際は、耳の折りかえし分があったり、生地巾の関係でもう少し余分に使ったりもします。

先日、別サイトの「カーテンと窓周り質問箱」に「2,5倍使いはやり過ぎですか」という質問がありました。企業のパソコンによってはウイルス対策とやらで、画面が真っ赤になってみられないというところもあるようなので一部コピーします。

「リビングにつけるレースのカーテンを2.5倍ひだにしようか迷っています。
レースは夜以外ずっと目にするものですので、美しく規則的なS字のうねりを表現したいのです。
ひだをより美しく見せるためにあえて無地のレースを選びました。

しかし一般には、ひだを美しく見せるために2倍ひだにするというのはよく聞きますが、2.5倍ひだはあまり聞いたことがありません。
なぜなのでしょう?
2.5倍はやりすぎなのですか?」

これに対して私が回答しています。詳しくはこちらを読んでおいてください。

ここに書かれている「ひだを美しく見せるために2倍ひだにするというのはよく聞きますが、2,5倍ヒダはあまり聞いたことはありません。」が少し引っかかったのです。

20年前ぐらいまでは、レースの2,5倍使い、3倍使いというのはよくやっていました。

いまだ大阪のとある百貨店にいくと、メーカーから派遣されている派遣販売員の方で、「レースは3倍使いがいいですよ」とおっしゃる方がおられます。あのバブル時代によく販売された方で、あの夢をもう一度みたいな・・・・・

今は、オーダーでは2倍使いが主流なんですが、オーダーの1,5倍使いというのもよくあります。これはカーテンの低予算化やむしろ1.5倍にした方がきれいにみえる柄も増えたからです。

ですから、「ヒダを美しくみせるために2倍ひだにする」というのは1.5倍使いに対してです。

この1.5倍使い、2倍使いというのは、販売する側が便宜上そのように言っているだけだと私は思っているのです。

専門店ならば、生地をみてこの柄ならば巾を落とさないでそのまま使った方がきれいだなと思ったらそのまま使うので1.8倍使いになったり1.9倍だったり、1.6倍だったりします。

むしろ、柄を活かした使い方をすべきだと思っています。

我々専門店は、お客様と向かい合って打ち合わせをしていますので、発注するときにどんな柄かをわかって発注しています。

しかし、大きなチェーン店やメーカー縫製は、コンピューターがマニュアル化されたものを自動的に指示をするため、細かいチェックができず、1.5倍使いとか2倍使いという指示を入力すると、自動的に巾を落とす指示になっているのではないかと思っています。

メーカー縫製をやっていないし、確認をしていないので確かではありません。

同業者のツイッターで、こんなのがありました。

150幅の生地で2倍使いで、巾376センチでメーカー発注したところ、コンピューターでは2倍使いなので、これは6幅使いになり、6幅の金額になります。しかし、あと2センチ短い374センチならば5幅で金額がかなりやすくなり、巾376センチを5幅でやってもまったく問題はないのです。

同業者の方はお客様には5幅分で見積りをされていたのですが、メーカーに発注されていたので6幅分の請求がきていたという話です。

実際にメーカーではコンピューターの指示で6幅分使って、巾落としをしているのだとおもうのですが、これなんかはちょうど2倍でなければならないということはないのです。もったいない話です。

 

 今日、工事担当者が取付にいった商品で、行く前に社内で吊って写真を撮っています。

ハーレークイーンのトゥインクルトウで、生地巾が137センチでヨコのリピートが68,5センチです。生地1巾に2つの柄がヨコに並んであるということです。

上は店内の吊りサンプルで、取付けたのはこの色違いです。

これは、このシューズの柄をいかさないといけない商品なんです。

カーテンをつくった幅は148センチ(両開き)です。

1.5倍使いとなると単純にいうと、ヨコに222センチ必要(実際はもう少し多く使います)で2巾使うと274センチになるので幅を落とさなければならないのです。

2倍使いにすると、生地はヨコに単純にいうと148センチ×2倍で296センチ必要で137センチ幅の生地2巾ではたらず、3幅必要になってきます。

ここで、別に2倍使いにしなければならない必要性はないのです。

2巾だけ使うと、単純計算では137センチ幅×2巾=274センチ。これを148センチで割ると
1.85倍になります。

1.85倍にすると3つ山ができないので2つ山でやります。1つ山では山が大きくなり過ぎます。

店内で仮に吊ったものです。片開き分を1巾いっぱい使っています。

これでなにか問題はあるでしょうか?

オーダーカーテンはどこで買っても同じではないのです。

販売員の感性が加味されるのです。

 

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ウイリアム・モリスのカーテンを取り付けました。

8月14日 カーテン夢工房は休みをいただいています。

このブログは、予約アップシステムを利用して事前に書きためたものを時間設定をして自動的にアップしています。

昨日のブログに書きましたモリス商会創設150周年にちなんで、ウイリアム・モリスのカーテンを取り付けました。

モリスのカーテンはマナトレーディングと川島織物セルコンが扱っており、マナはイギリス・サンダーソンの日本の代理店として直輸入しており、綿100%のプリントのものが多く、壁紙も扱っています。

川島織物セルコンはサンダーソン社から版権が買って、日本で織っています。メイドインジャパンですが、こちらもウイリアム・モリスの正規商品です。

モリス商会150周年のイベントをやっているのはマナですが、今回取付けたのは、川島織物セルコンの商品です。

1軒の家で3部屋ウイリアムモリスをつけています。

 リビング

 

 

FF2130 ジャスミン です。

レースはフィスバの14250-114 ニューマドリッド です。生地がしなやかできれいです。

 

レースは裾は本縫い巻きロックをして、形態安定加工をしています。

 

 ドレープは形状記憶加工をしています。当店の形状記憶加工は丸みのおびたウエーブになりますが、形態安定加工はウエーブが鋭角になります。

洋室1

 

FF2129  ジャスミンの色違いです。 レースもフィスバの色違いです。

洋室2

 

FF2133 ラークスパアⅠ です。

 

 

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ウイリアム・モリス取扱い店としてミセス9月号に紹介されてます。

カーテン夢工房は13日まで営業で14日15日16日は夏季休暇をいただいています。

17日(水)より通常営業いたします。

 

さて、本題です。

カーテン夢工房が、ミセス9月号に「ウイリアム・モリス」取扱い店として紹介されています。

今年はモリス商会創立150周年の年にあたります。モリス商会は1940年自己破産していますが、それを引き継いだサンダーソン社によって30年前ぐらいからモリスのデザイン性に着目され、日本でも熱狂的なファンがおられます。

今回の企画は、イギリス・サンダーソン社の日本の代理店であるマナ・トレーディングが計画・実施しております。

 

 画像はクリックすると拡大します。

モリス商会創設150周年記念特設サイトもあります。

こちらをご覧ください。  http://www.morris150.com/

 当店は、イギリス・サンダーソン社が認める大阪市内の唯一のウイリアム・モリス取扱い店です。

モリスのカーテンは当店へ

 

 

 

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レースの二重吊り

今夜というか明日の早朝に「なでしこジャパン」の女子サッカーW杯の決勝が行われます。

がんばれ、なでしこジャパン

私の出身小学校である上狛小学校の校章がなでしこだったので、なでしこというとけっこう親近感があるのです。

当店でもなでしこジャパンをを応援するため、店内になでしこの花を活けてあります。

 

さて、本題です。

レースの二重吊りをしました。

奥にサブレの2倍使い。部屋側にマナのパリジェンヌ9の1.5倍使いペンタック(1つ山)仕様

レールは最初から付いていました。

レースの柄を見せる為に、あっさり目の1.5倍にして、開閉もよくするため、ヒダ間隔が小さくなる1つ山(ペンタック)にしています。

レースを2重に吊ると、夜、室内に照明をつけていても外からはほとんど見えません。

 

 

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トーソーのレール「リネージュ」を取り付ける

先日、ブログに「トーソーノウッディ28の旧タイプのシングルブラケットのミディアムオークを探しています」と書いたところ、、同業者から譲っていただけるというご連絡をいただきました。

ありがとうございます。

メーカーに聞くと、パソコンをたたいて「在庫0です。」で終わってしまうのですが、ブログやツイッターで情報を求めると、遠くの同業者が倉庫を一生懸命探してくれたりするんです。その人にとってはなんの得にもならないのにほんとにありがたいです。

これでお客さまにも喜んでいただけます。   ほっ 

さて、本題です。

巾、4m50㎝のところに、トーソーのレール「リネージュ」を取り付けました。

このレールはブラケットスルーといって、ブラケットがあってもリングが端から端まで動かせることができます。大きい窓に装飾レールをつけたい時にも便利です。

 巾が4m50センチあってブラケットのとりつけられるとことが4ヶ所しかありません。
天井も斜めになっています。

上の写真はレールをとりつけたあとです。

 

ここにKINNASAND(シナサンド)の生地を取付けるのですが、欠品中で入荷が10月になるのです。

シナサンドはマナが取り扱っているスウェーデンの洗練された北欧モダンデザインの生地で、200年以上の歴史を持つメーカーです。

そこで、その間仮吊りカーテンを取り付けました。

 

お客様はやっとの思いでシナサンドの生地を選んだので遅くなっても待つとおっしゃっていただきました。

 

こちらとしては、

そんなん、しなさんど・・・・・・ 

 

 

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クリエーションバウマンのSILVER&STEELコレクション

今、「遮熱」に関することを書けば、ブログのアクセス数が大きく伸びるのです。それだけ、「遮熱」の検索が多いということです。

昨日のブログでも書きましたが、遮熱レースで効果を高めようとすれば、遮蔽性を高めればいいのです。要は見えなくすれば、遮熱性はよくなります。

でも、それじゃレースと違う。

        インテリア性がない。

        外が見えないのはイヤだ。

        暗いのはイヤだ。   

という声もあります。

ハイレベルのファブリックを供給しているバウマン、フィスバ、マナも遮熱レースをだしていますが、これらのメーカーはインテリア性を重視しているため、透け感があって遮熱するレースを出しています。

上の写真はクリエーションバウマンのSILVER&STEELコレクションという遮熱レースの商品です。 

お値段もそれなりですが、ひじょうに美しいレースです。色がシルバーなので室内は少し暗く感じますが、外の景色はよく見えますし遮熱効果もあります。隣がリビングで同じ面に窓があり、リビングつけているデュエットシェードをあげていたら、リビングからこの部屋に入ったら温度が違うなというのは体感できました。

この商品は当店で取り付けたものではなく、お客さまが昨年の3月に他店でご購入されて、遮熱にいいと思ったんだけど昨年の夏はこれだけじゃ暑くて耐えられなかったということで相談をうけました。

お客様の話では5月は効果があるけど、真夏になるとこれだけでは暑いとのことです。

バウマンの遮熱レースはアルミやスチールをスパッタリング(蒸着)する加工方法で、最初は遮熱効果が高いのですが、金属に熱が持ち3時間ぐらい経つとその効果が薄れてきます。

マナのメタリクスも同じで、masa加工と見本帳に書いていますので同じです。

フィスバのリフレクションシリーズも同じだと思います。スパッタリングしている生地なので、この技術をもっているのは世界に1つしかないので同じやり方です。フィスバの生地はもっと透け感がありますので効果は落ちると思います。

各社データを出していますがほとんどが60分後までの照射実験データです。1時間ぐらいまでは金属のスパッタリングしているものは遮熱効果が高いのですが、3時間後で比較するとそうともいえないところがあります。

 

こうしたものを選ぶ時は、何を重視するかによって選ぶ生地が違ってきます。

機能を重視すると、見えないレースになり、インテリア性を重視すると遮熱効果が少し劣るのです。

機能面だけを重視するか、インテリア性を重視するか。

機能(昨日)も考えながら明日のインテリアも考えていかなければならないのです。

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天然素材を使ったシェード

ブログのバックグランドのイメージを変えてみました。

ホームページもトップページだけ変えまして、今社内スタッフで中味も充実させる作業をしております。まだまだ完成しておらず、中途半端な状態になっていて見苦しいと思います。徐々によくしていきますので今しばらくお待ちください。

ブログのURLも3月15日より変更しました。URLの変更というのは、アルファベットの順番を変えるというだけの問題ではなく、中味をすべて移行しなければならず結構たいへんな作業なんです。これから先を長い目で見た場合、外部のサーバーでやるよりも、自社のホームページの中にブログを入れた方がメリットがあると判断したからです。

私のブログは、業界内でもよく読んでいるよといわれていて、固定の読者がたくさんいるように思われているのですが、毎日6割の方が新規で検索からこのブログにアクセスしていただいていました。

そのため、URLを変えたところ、検索エンジンに引っかからなくなって、アクセス数が今までの3分の1に減りました。当初3カ月ぐらいはそのようになることは予想していましたが、それが2日前から急に一気に検索に引っかかるようになり、アクセス数も8割方回復しました。

やはり、ブログは小手先で軽く書いていてもダメで、時間をかけて検索に引っかかる内容のものを書かなければならないことがよくわかりました。

さて、本題です。

麻や綿素材のもので、ダブルシェードを取り付けました。天然素材でシワになったり縮んだり伸びたりしますが、それが良さで今までポリエステル100%の化学繊維をよく使ってきましたが、天然素材の良さがあってホッとするものがありました。

手前がレースでマナのジルです。麻100%の商品です。

奥がリトアニア産のLINAS(リナス)というメーカーで亜麻(フラックス)55%綿45%の商品です。

 

 

やっぱり、天然素材にはぬくもりがあります。

そのかわり、シワ、伸び縮み、におい、色の濃淡、ちょっとしたキズなんかはあるのが当たり前だと思って下さい。水洗いの洗濯では大きく縮んだりもします。

 

 

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