ブラインド

たかがブラインドされどブラインド

小春日和


今日は、暖かくて気持ちのいい天気でした。朝からあちこちと190キロ走行しました。
本日お伺いしたお客様で、8年前に取り付けたブラインドで1台操作コードが切れたため新品に取替えというのがありました。タチカワのシルキーカーテンで、8年前とは、モデルチェンジしていて、仕様はまったく違うのですが、同じ色がありました。カーテンの場合は8年前と同じ商品があるケースは少ないですが、ブラインドはこういう場合ありがたいです。


アルミ製のブラインドのメーカーはNTTといわれるニチベイ(35%強))タチカワ(40%)トーソー(15%弱)の3社でシェアが90%ぐらいありまして、他にヨコタ、ハンターダグラスなどがあります。
ヨコタはあまり使っていませんのでよく知りません。ハンターダグラスは日本ではほとんど知られてませんが世界のトップアルミブラインドメーカーで、当店も取り扱いしております。
特徴としては、スラットが厚く折れにくく、強風にも強いのです。私の自宅にも使っています。問題点は25ミリ巾しかないのと、浴窓用がありません。価格は国内メーカーと同程度です。


多くの専門店はこれら3社のうち、どこか1社だけが強いという感じですが、当店は住宅メーカーの下請けからスタートした関係で、この3社はどこもよく使っており、取り付ける場所や機能によって勧めるメーカーが違います。


 「たかがブラインドされどブラインド」と各社それぞれ違いがありまして、いいものを持っているのですが、、この業界のメーカーのの営業員は、他社のものと比較して当社はこんなにいいよ」といったようなPRはあまりしなくて、我々に対しても商品的な違いをあまり訴えてこないのです。


そのため、消費者に対しても、それが伝わっていかなくて、割引率だけが優先されている感じがします。
それを後押ししているのはメーカーで、現場ものに対しては、ゼネコンに対してびっくりするような掛け率が出ることもありますし、専門店も1社だけのシェアが高いとシェアの低いメーカーが掛け率で突っ込んできて、たいした仕入れもないのに、仕入れ率がやすいところがあります。
私共は各社そこそこ仕入れておりますが、逆にそこそこしかなく、かえって損をしているのかなと思っています。


 私が思う3社の特徴は「色のタチカワ」「機能のニチベイ」「価格のトーソー」です。 続きは明日のブログに書きます。

ブラインド 参加ちたいねん、今度。スラっと。(酸化チタンコートスラット)

立冬

暦の上では冬ですがさわやかないい天気でした。絶好のドライブ日和でしたが、仕事で京都までいってきました。
今年の3月に取り付けたお客様で、西日が強くてなにか相談に乗ってほしいと言われお伺いしました。
2階3階の西側の小さな窓(巾43センチタテ120センチ)3ヶ所で、今まで何もつけていなかったところ、夏は暑くてたまらなかったとのことです。

西日対策的で小さな窓ならば、ブラインドが一番いいと思い、お勧めしたところ、掃除がやりにくいとのことで、お客様はウォシャブルタイプのロールスクリーンの方がいいのではないかと逆提案されました。

確かにウォシャブルタイプのロールスクリーンというのはあって、メーカーでは簡単に取り外しができて洗濯できますよとうたっていますが、実際のところ、簡単ではないのです。取り外しは簡単にできるのですが、洗うと元のようにはならないのです。(自分で1度実験をしました。)
実際、購入された方のほとんどがロールスクリーンを洗濯されていないと思いますが、主婦にとって洗えるということは心理的に大きく、ロールスクリーンのウォシャブルタイプはよく売れています。

その話をお話をしまして、今回私の方から提案しましたのは、ブラインドの「酸化チタンコートスラット」です。
「酸化チタンコート」は光があたるだけで、光+酸化チタンの光触媒作用でスラット表面の汚れ、細菌や臭いのもととなる成分を酸化分解して、きれいになるブラインドです。
価格も通常のものより10%高くなるだけです。

日のあたるところには、とても効果的で、この商品は最初ニチベイがだしまして、それを真似る形であとからタチカワも出しました。トーソーにはありません。

私どもは、最初ニチベイが出した時に実験用に上部は通常のスラット、下部は酸化チタンコートスラットというブラインドをつくってもらい、毎日外にだして照射実験を2年間しました。
明らかに違いが分かる効果が表れました。これは自信をもってお勧めすることができます。
メーカーは特にアピールしていませんが、私共が実験した中で、外に出していて、雨にぬれた時はさらに歴然たる違いがでまして、酸化チタンコートスラットの方はきれいになります。
この商品は浴室で日が当たるところならばお勧めで、水をかけるときれいになります。

タチカワはあとから出しまして、ニチベイのものよりさらに効果的で、本来、太陽光線(紫外線)の照射によって効果があるのですが、タチカワのものは部屋の明かり(蛍光灯・白熱電球等)でも効果がありますとうたっています

そこで、タチカワにも同じように、実験用に上部に酸化チタンコート、下部は通常のスラットというものを作っていただいて、店内で1年半に渡り実験をしました。
カタログでは、蛍光灯でも効果があるように書いていますが、即効果をだすために、2m離れたところから
白熱灯のスポットを当てて実験をしましたが、まったく効果が表れませんでした。

そこで、今年の7月にタチカワにメールをしまして、その旨伝えると、かなり時間が経ってから商品企画部より回答がきまして、この試験データはスラットから15センチ離れたところから、ハロゲンランプをあてた結果とのことで、その旨はカタログにも記載されていました。

「蛍光灯でも同程度の性能があるよう誤解を招いてしまったことと反省しております。」と書かれていましたが、

現実問題として、ブラインドを室内に取り付け、その15センチ離れたところから、ハロゲンランプをブラインド向けて当てるなんてあり得ないのです。
このように書くとタチカワの酸化チタンスラットは効果がないように誤解を招いてしまうかもしれませんが、室内の明かりに対しては効果がありませんでしたが、太陽光線に対しては効果があると思います。
(当店では実験はしていません。)

今回は西日対策とお掃除楽々の要望にこたえ、酸化チタンコートスラットをお勧めしましたが、ブラインドもいろいろと違いがありまして、要所要所によってお勧めメーカー、商品があるのです。今度、業者の立場で違いを鋭く指摘してみます。