当店は吊り替えのお客様がひじょうに多いのです。
今後新築需要が少なくなっていく中、以前に買っていただいたお客様の
顧客管理をしっかりしているからだと思います。
19年前に当店で新調したお客様のカーテンの吊り替えの話です。
その時も吊り替えで、40年前に家を新築した時に新しくカーテンをつくったと
言っておられたので(当時は当店は存在していません)、約20年周期で
カーテンを新しくされていることになります。
カーテンの吊り替え需要って20年か~
今回新しくしたのですが、今までのカーテンは川島織物(現 川島織物セルコン)の
商品で、マメに洗濯をされていてけっこうしっかりしています。
豆知識
カーテンを長持ちさせるには、マメに洗濯することなんです。
日当たりの良い所では、何年も洗わないで初めて洗濯をすると、紫外線で
劣化している繊維には刺激が強すぎて一気にさけてしまうことがあります。
マメに洗濯をして繊維につねに刺激を与えておくことも必要なんです。
大きな声では言えませんが、まだ十分使えるぐらいしっかりしています。
レースは少し裂けてきていまして、これが吊り替えのきっかけになったようです。
before
after
ドレープはスミノエの遮光生地でU-4219で簡易型形態安定加工をしています。
レースはシンコールの裾エバ柄でML5644です。
こちらのお客様は、ご来店いただいたときにこのタッセル(タイバック)を
ご覧いただき、それを気に入ってカーテンをこの色に合うものにされました。
タッセルからカーテンが売れたら、カーテン屋としてもうれしいです。
これで目標たっせるですわ。
ここでブログを終えると「つまんねぇ~ダジャレをいうカーテン屋」
で終わってしまいますので、当店における19年前と今の縫製の違いに
ついて説明しておきます。
レースの裾ウエイト
19年前のレース
ウエイトロック
ウエイトをウーリー糸で巻いていくやり方
今回の現場は裾エバ柄レールだったので当店の展示で説明します。
上の写真は今回の現場のレース
下は説明用に撮った当店の店内のレースのウエイト
ウエイトを生地で巻き込んでいます。
当店ではこれを本縫いウエイト巻きロックと呼んでいます。
こうした方が丈夫できれいと思っています。
このやり方だと縦使いのレースもウエイト加工ができますのでおススメです。
芯地の上部の処理
19年前の縫製
芯地の上部をミシンで縫っていました。
芯地の下は縫っていません。
今の縫製
芯地の上部も下部も縫いません。
芯地の裏側で縫ってひっくり返しています。
糸の縫い目は出来るだけ表に出ない方がきれいと思っています。
今は簡易型形態安定加工が主流となっていますので、それに見合った
芯地で、自然とヒダとヒダの間が畳むと谷側に折れる芯地を使っています。
今日の話は役にたちましたか?
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