タワーマンションの高層階にお住まいのお客さまで、角部屋のリビングを
カーテンからバーチカルブラインド(タテ型ブラインド)に取り替えたいという
相談を受けました。
一方が6m、片方が2mある大きなコーナーの部屋です。
お客様の希望としては
第一として、遮熱をしたいが遮光で暗くなるのはイヤというのがあり、
2辺のコーナーのところは解放感を持たせたいので、出来たらそこにルーバー
(縦長の生地のこと)をためたくないというがありました。
それでいて、窓のサイド側は風を通す窓があり、そちらにためると
窓を開けるとルーバーが煽られると問題だとおっしゃるのです。
遮熱スラットとして、当店のおススメはニチベイのフェアフレクト遮熱
(A7830)です。
これは何度も使っていますが、遮熱効果が高くて、遮光ではないので
暗くはならないのです。
それで両側バトンタイプのメカを使おうとしたのですが、これは
最大製作寸法が3mなのです。
大きい方の窓は一辺の長さがちょうど6mなので、3mずつにすると
できるのですが、そうなるとサッシのところで分割できず、
真ん中で生地が重ならず、38㎜隙間が開いてしまうのです。
これは絶対にダメということになりました。
トーソーのバーチカルブラインドのコード&バトン式ならばこの条件を
満たすことができます。
しかし、トーソーには遮熱タイプで遮光でないものでいい商品がないのです。
そこで、ニチベイのスラットをトーソーのメカにつけちゃおう
と考えました。
メーカーに相談したら、それはメーカーとしてはおススメできません。
勝手にしてください。
自己責任です。
と言われました。
勝手にしてくださいというのを
カーテン屋でしてくださいと聞き間違いまして
(31年使っている古いネタです。すみません)
事故の責任をもてばいいんだと思って黙って実行に移しました。
そうすると両社の良さを生かしていいのができたのです。
メカはトーソーバーチカルブラインドデュアル コード&バトン式
スラット ニチベイ フェアフレクト遮熱
メカはトーソー
スラットはニチベイで、裾のバランスはミニマルスタイル (↓)
裾のウエイトを生地で巻き込んで両端もミシンで縫ってあります。
これはボトムコード無しの時に使う仕様です。
トーソー、タチカワにボトムコード無し仕様は、単なるコードがないだけで
コードを引っ掛けるチョボはあります。
ニチベイのはすっきりしていてきれいのです。
大きい辺は6mあり、サッシのところで割るため270㎝と330㎝に分けました。
分割したところは、連窓仕様にしましたので、スラットが1㎝重なり、
隙間はありません。
壁側の端に本来はたまりますが、トーソーのコード&バトン式は
たまりを動かすことができます。
こんなこともできるのです。
コーナー窓のところは隙間があまり開かないように工夫しています。
この商品は、ニチベイとトーソーの商品を使っているので
NTバーチカルブラインドという名前にしようかと思ったら、
日本最大のインテリア小売店のオリジナルブランドと
似とります。
ちゃう
ブランド名が一緒や
これでとおそうとしたらメーカーからクレームがつきそうです。
実は、ニチベイのスラットが簡単にトーソーのバーチカルブラインドの
ランナーに引っ掛けられないのです。
そこで、スラットはニチベイなのですがレールのランナーに引っ掛けるところの
ハンガーをニチベイのものからトーソーのハンガーに取り替えなくては
ならないのです。
そして穴も大きくしなければならないのです。
ここに夢工房の隠し技があるのです。
公にしてしもうた~
後悔(公開)や~
すべては、お客様のためにです。
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