川島織物セルコンのシェードはエンドユーザーでは洗えない

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ちょっと刺激的なタイトルにしましたが、実はこういう話です。

住宅メーカーの仕事で、インテリアアドバイザーが品番を間違えたらしく、

新築で納品後すぐにツインシェードの前幕の生地交換にいきました。

当店の取引先の住宅メーカーの縫製は、他社の生地も含めて川島織物セルコンが

しています。

前幕だけの生地交換なので1台5分もあればできると思って軽い気持ちで

行ったのですが、これがなかなか外せないのです。

DSC05960

生地だけを外せないと家庭で洗濯ができないのです。

 

問題点を指摘します。

裾の部分のコードアジャスターのところが簡単に外れないように

に2重に結んであります。

DSC05965

これをほどくのがたいへんなのです。

以前、中国で縫製していたときは、結んでいなくて巻いているだけだった

んすが、ここ最近は外れないようになっています。

巻いているだけで外れることはないのですが、川島織物セルコンが

使っているコードアジャスターは透明の樹脂製で、これが紫外線により

経年劣化でわれるのです。そうするとコードが抜けて、本体に絡まったり、

斜めになったりして修理依頼があるのです。

他の現場の写真ですが、このようになります。

DSC05692 DSC05694

これがここ2か月で2回起こっていて、修理に行ってます。

そのため、これが割れてもコードが抜けないように結んであります。

 

もうひとつの問題点は、コードアジャスターを生地に引っ掛けているところが

以前はリングだったので、簡単にはずれたのですが、今は糸の輪に

ひっかけています。

これはコードアジャスターが簡単に抜けないようにツメが出ていて

簡単にはずれないのです。

DSC05964

DSC05967今は、着脱が簡単なeリングになっていますので、

本体からコードアジャスターが外れれば

問題はないのですが、これが簡単ではないのです。

 

当店はクリーニングを請けておりますが、川島織物セルコンの縫製の

シェードだと外すのに時間がかかり嫌になります。

 

今回の現場は2台を取り外して新しいものを取り付けるのにシェード

に精通したプロである私が41分かかりました。

「千枚通し」があれば、もっと楽にできるのですが、今回時間を

計測するためにあえて、何も使わず、エンドユーザーの立場で

悪戦苦闘しました。

 

そこで、商品に同封されている取扱い説明書をみてみました。

 

なんとびっくり。

 

この説明書は2008年12月に制作されたものと書かれています。

川島織物セルコンシェード説明書001

画像をクリックすると、別のページに飛び、そこでもう一度

クリックすると読める大きさになります。

 

この説明書を読んで外せる人がいますか?

 

商品の説明は7年前のものです。

 

この7年間で川島織物セルコンのシェードの縫製仕様も大きく変わっています。

1)ツインシェードの説明が一切書かれていない。

2)裾のコードアジャスターは、糸の輪にひっかける仕様になって

いますが、説明書は昔のやり方のリングの絵になっている。

3)コードアジャスターにコードをぐるぐる巻きした説明になっていて、

2度結んでいることは書かれていない。

4)今は着脱リングになっているが、説明書では以前の輪のリングのままで、

これじゃ簡単に外せてとりつけることができるのがわからない。

 

このような状況で、エンドユーザーが幕体を外せて洗濯ができるとは

とても思えない。

 

4〜5年後には、住宅メーカーのメンテナンス部門から、「お客様

が洗濯されようにしているのですが、外し方がわからないとおっしゃって

いるので説明してやってください。」

という電話がいっぱいかかてきそうです。

 

これは電話では説明して理解してもらう自信がないなぁ。

 

まずは、千枚通しを用意してください・・・・

 

川島織物セルコンは動きが遅いので、商品が手に入れば

外し方の説明をしたブログか動画をつくってみたいと思います

 

 

 

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