前のブログで、ローラアシュレイのカーテンのクリーニングについて書きました。
その続きで、ローラアシュレイのカーテンを預かったときに縫製のやり方について調べましたので報告をします。
これはなんでしょう?
眼帯みたいですが、これはローラアシュレイ純正縫製のタッセルです。周りをバイヤステープで縫っています。
これは右用のタッセルで、鳥の柄が室内から見ると正面にみえるように柄をとっています。以前にもブログで書きましたが、共布タッセルには右用左用があります。こちらをお読みください。
https://blog.curtainkyaku.com/51802751.html
左半分は日焼けして薄くなっています。お客さんは7年ぐらい使っておられて、裏側が太陽に当たっているのだと思いますが、綿は日焼けします。
(写真はクリックすると拡大します)
上部は縫込みのアジャスターフックを使っており、裾は15センチのシングルの折り返しで糸が表に見えないような掬い縫いです。
すべて裏地付きです。見ると綿とポリエステルの混合の裏地のようです。
この裏地の裾の部分がメロー仕上げといいまして細巻きロックしてあります。
そうすると縮んだら伸ばすことができないのです。
耳の部分(右の写真)は裏側で裏地と表地を合わせ縫いしています。
そのため、耳の表部分には糸目がでないようになっています。
表地と裏地の収縮率(寸法変化率)が多少違っても表側にはビビらないようになっています。
ローラアシュレイの国内縫製はかなりレベルは高いです。
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ローラアシュレイは私も大好きで、部屋を見回すと、椅子張り、壁紙、小物(生地、壁紙を買って自作)などたくさんあります。
カーテンにしたい柄もたくさんあります。
しかし、綿、麻、絹しかない(たぶん)ので、手を出さないことにしています。理由は、カーテンは自宅で洗濯したいので、縮む、アイロンかけが大変な生地はNGだからです。