今日は二十四節気でいう処暑

旺盛な太陽も次第に衰え、暑熱も退く」と言う意味で処暑といい、天地が清く爽やかとなるということのようです。今日の大阪はまさにそんな日でした。

さて、本題です。

オーダーカーテンのメーカー縫製で「きれい」と言われているのがフィスバです。
皆様はあまりフィスバ縫製をみることは少ないと思いますのでご紹介します。私どもは基本的には自社縫製をしておりますが、お客様の要望があるときはメーカー縫製もします。

フィスバ縫製に関しては以前にも書いていますのでこちらもご覧ください。

フィスバ縫製は何がすごいかというと、まず梱包がすごいのです。
以前、「メーカー縫製の美しさは、その梱包のゴミの量と比例する」と書いたことがありますが、まさにそれなのです。

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丁寧な梱包で2箱送られてきました。縫製はタイでしています。

小さい箱を先に開けてみました。

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ていねいにビニールで包まれています。

CIMG2616あれれ

CIMG2617実はタッセル4本入っていたのです。

CIMG2618「なんじゃ」というなかれ!

実は1本15800円(税抜き}するタッセルが4本です。

もう1つの箱です。

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こちらはカーテンです。

CIMG2621フィスバの2年間の保証書もついています。

商品はバラード13875-501です。

組成はレーヨン60%ポリエステル35%ナイロン5%で320巾の横使い商品でmあたり45000円します。

お客様のところに持って行く前に社内で検品してみました。

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以前は、折り曲げているところにも筒状の紙管が入っていたのですが、この分には入っていませんでした。

そのため、折り曲がっていたところにしっかりと折りじわがついてしまってます。

この商品はレーヨンが入っていて、プリーツたたみをするとはっきりくっきり線がでて、ウエーブが鋭角になります。

30年ぐらい前にフィスバをオーダーされた消費者の中には、今でも「カーテンはやっぱりフィスバじゃなきゃ」と思っている方がたくさんおられるし、「フィスバ縫製こそ1バン」だと思っている業者もおられるし、フィスバ縫製を批判的に書くと今後取引をしていただけないかもしれないという不安の中であえて書きます。

30年ぐらい前、フィスバの縫製はとび抜けてました。
当時はこんなにきれいに梱包して、カーテンを大切に扱っているメーカー縫製がなかったのです。

でも、今は各メーカーの縫製レベルは数段良くなりました。

今でも、、ハギ合わせ(巾継ぎ)を必ずヒダ山のふもとに持ってくるというフィスバ縫製でしかできない技術はあります。このブログを参考にしてください。

梱包に関しては、タイから送られてくるので仕方がないのかもしれませんが、組成にあわせて考えるべきではないかと思っています。ひじょうに高い商品なのですから、商品にあわせてそれぞれの包み方をしなければなりません。レーヨンの入った商品をスネーク(へび)のようにしてぎゅうぎゅう詰めしたらシワがいっぱいついて、吊った時にきれいでないのです。

オーダーカーテンは吊ってはじめて商品です。

吊ったとき、お客さんが「わ~きれい」と感動されるものでないと高額の商品の価値がないのです。

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これはシンコール(大阪はシンコー株式会社)のオーダーカーテンの梱包です。

展示会の時に許可を得て撮らせてもらいました。実用新案か特許をとっているらしいのです。

業界ではシンコールの縫製のレベルはけっして高いとは言われていませんが、この梱包の気遣いはすごいと思っています。

フィスバのタイ案です。

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