紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良

紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良のカーテン(3)

9月24日日曜日は通常営業です。

 

前回の続きです。

先日宿泊した紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良の客室にある

露天風呂の間仕切りすだれの話です。

部屋に露天の温泉風呂がついているのです。(部屋のタイプによって違います)

温泉は運び湯ですが、常に湯舟いっぱいに湯がはってあり、湯舟から出て

少なくなると自動的に湯がでてきます。

露天風呂なので、そこにはガラスやドアがなく庭に出られるようになっています。

ここに取り付けてあったのがPVCすだれなのです。

防炎の登録者番号のAE-25-0331から滋賀県の大湖産業の商品です。

このPVC(ポリ塩化ビニール)は防炎で耐水性があるのですが、

耐寒性が低いのです。

5℃以下になると割れやすいのです。

奈良市は盆地で冬場の朝の気温は5℃以下になることはよくあります。

吹き曝しのところにこのすだれがついているのです。

国内の大手メーカー3社は取り扱いをしていません。

 

寒さに耐えて3~4年は持つと思いますが、劣化してすだれのひごが

割れてこないかを心配しています。

そうなったらどこがメンテナンスをするのだろうか、商品の

供給は大丈夫なんだろうかと考えながら湯ったりしていました。

 

ホテルとしては部屋をグレードアップしていただいたので

良かったのですが、スタッフの方はまだ3週間で慣れておられ

ないようで連携がうまくいっていないのです。

 

 

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紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良のカーテン(2)

お知らせ

9月23日㈯は秋分の日休業いたします。

 

前回の続きで、先日宿泊した紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良の

客室のカーテンについてです。

 

 

 

 

生地はドレープ(厚手カーテン)は裏地付きで、レースもサンゲツです。

サンゲツの場合、洗濯絵表示ラベルにいつ発行の見本帳と商品番号が

書いてあるのですぐにわかるのです。

ドレープはAC5449 (現AC2401) レースはSC8640です。

そして、形態安定加工をしていることも書かれているのです。

さらに東京店から生地が出荷されていることも書かれています。

奈良の物件なのに、大阪店ではなく東京店なのはなぜか・・・

おそらく東京の業者が取り付けたんだと思います。

防炎ラベルの登録番号をみるとAEF-23-1185と書いてあるのでサンゲツの

メーカー縫製であることもわかるのです。

 

このラベルはサンゲツ独自のカーテンのリサイクルに対応するためで

すばらしいことなんです。(サンゲツカーテンエコプロジェクト)

 

私はサンゲツで5年間社会人教育を受けたので、ホテルのカーテンが

サンゲツだったのがひじょうにうれしかったのです。

思わず、「サンゲツや~」と叫びました。

 

というのも、国内のいろんなホテルに宿泊していますが、ホテルの

カーテンでサンゲツがついていたのはほとんどないのです。

我がことのように忸怩たる思いをしていたのです。

 

ほとんどが川島織物セルコンかフジエテキスタイルです。

メカモノはほとんどニチベイです。

こうしたコントラクト物件は、カワシマ、フジエは強いのです。

川島織物セルコンは今年創業180年です。

歴史の重みのある会社です。

サンゲツは今年創業174年です。

この6年の差は、サンゲツがいくら頑張っても追いつくことが

出来ず、サンゲツは川島織物セルコンに勝てないのです。

フジエテスタイルは創業138年で京都西陣が創業地です。

 

レールはトーソーの電動カーテンレールプログレス25です。

手前のカーテン用レールは遮光性を高めるために2本使っていて

交叉レールで生地が重なるようになっています。

基本的には右側のレールが手前にくるようにします。

右前です。

日本では左前というのはあまりいいように使わないからです。

 

窓側は1本のレールで交叉ランナーを使っています。

電動のスイッチはベッドヘッドのところにビルドインされていて

ドレープ(厚手カーテン)は英語で Drape

レースは Sheer

と書かれているのです。

これで一般の人はわかりますか?

たまに社会人経験のある人を中途採用で面接して、そのときに

「ドレープ」ってわかりますかと聞くと、まずご存じないです。

「シアー」は「透明感のある」というような意味です。

レースというと編み物になってしまうので、この場合はシアーの

方が正しいのです。

 

幸いにして、電動カーテンレールですが、手動でも動かせる設定

(タッチモーションでない設定)になっていたので、スイッチが

わからなくてもトラブルはないと思います。

 

 

カーテン屋の視点

ちょっと斜めからみたプロの目で気づいたことを書いておきます。

 

1)ドレープの表地はAC2401で、防炎、遮光1級、ウォシャブルで、石油系の

ドライクリーニングOKの商品です。

ドレープの裏地は番号はわかりませんが、サンゲツの生地で裏にラミネート

加工をしている完全遮光の1級です。

防炎ですが、サンゲツはこの生地は業界規準のウォッシャブルにはしていません。

(ラベルでは手洗いはOK)

ドライクリーニングはダメの商品です。

ポリウレタン樹脂やアクリル樹脂のものを石油系のドライクリーニングすると

生地が溶けるような感じになることがあります。

,

でも、このカーテンについている洗濯絵表示マークはドライクリーニングOKに

なっているんです。

ホテルなので、クリーニングして使うことはあまりないと思いますが

一般の家庭でも、裏にラミネート加工や、コーティングしてある完全遮光1級の

ものを使うことはあります。

裏地付きだと縮むリスクヘッジでほとんどドライクリーニングになるのですが、

この場合はたいへんなんです。

この場合、他店購入のカーテンは買ったところでクリーニングしてもらう

ようにお願いしてお断りをするのですが、当店でお買い上げいただいた場合は

販売責任でクリーニングをさせていただいています。多少のノウハウがあります。

 

2)遮光性を高めるために壁に黒の面ファスナー(マジックテープや

ベルクロテープともいう)をタッカーでとめて、

カーテンの耳にも面ファスナーが縫い付けてありました。

上の画像は壁にタッカーでとめてあります。

カーテンは表側に面ファスナーのメスが縫い付けてあります。

壁とカーテンとの隙間の光漏れを防ぐためなんですが、けっこう高い部屋に

このセンスはいかがかなと思います。

壁の中に建築段階で薄い鉄板をいれて、カーテンの耳にネオジムマグネットを

仕込むというようなこともできるのです。

こちらのブログを参考にしてください。

当店のアイディア商品「ピタッとカーテン」

 

3)開業3週間でカーテンに汚れがついているのです。

 

カーテンのヒダとヒダの間の谷の部分が閉じた時に前にでて、

カーテンボックスの裏側にこすっているんです。

これはカーテンの芯地の問題もあるのですが、手前側のレールはもう少し

窓側につけないといけないと思います。

トーソーの電動カーテンレールの場合、窓側のレールの交叉ランナーが

大きすぎるのです。

部屋側に飛び出すぎるためにカーテンボックスを大きくとらないと

納まらないのです。

当店の場合、このようなケースでは交叉ランナーをディスクグライダーで

短くカットします。

開業3週間でこんな状態だと、1年もしないうちにこすれて生地が破れて

こないかを心配します。

 

4)レールの色はホワイトは目立ちます。

トーソーの電動レールは白しか選択の余地がないのですが、シルバー

だったらもう少し目立たないのではと思いますした。

先月、取り付けたナスノスの電動カーテンレールはホワイトとシルバーを

選ぶことができ、木目のカーテンボックスだったので、シルバーにしました。

そうしたら目立ちますがなじみました。

トーソーもこれから一般住宅に電動カーテンレールを普及させるには

シルバーのカーテンレールも必要かと思います。

そのブログはこちらです。

 

5)裏地付きの場合の表地の裾折り返しはショートヘムで十分だとわかりました。

オーダーカーテンの場合は、裾の折り返しは一般的に10cmにします。

しかし、このホテルのカーテンは裏地付きのため3cm折り返しになっていました。

(ショートヘム)

上の画像は表側の生地の裾の折り返し部分で3cmなっていました。

下の画像は裏側です。

 

これでまったく問題はないのです。

これによって1巾につき、20cm生地の使用を減らすことができるのです。

これは勉強になりました。

 

さすがサンゲツです。

 

続く

 

 

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紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良のカーテン(1)

お知らせ

9月23日㈯は秋分の日休業いたします。

 

 

9月18日の敬老の日に今年90才になる母を連れて、奈良市に

8月29日に開業した紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良に宿泊して

食事をしました。

 

今回は客室の窓まわり商品を中心に書いていきたいと思っていますが、ホテル・

食事も素敵だったので3回に分けて書いていきます。

1)ホテル・食事編

2)客室のカーテン

3)客室の露天の温泉風呂の間仕切りすだれ

 

 

 

 

2)の客室のカーテンは

ドレープ(厚手カーテン)もシアー(レース)もサンゲツで、レールは

トーソーの電動カーテンレールプログレス25です。

身近に使っている商品です。

この話は後日詳しく説明します。

 

3)の部屋の露天の温泉風呂の間仕切りのすだれです。

 

 

このすだれがついているところはガラスもなにもなく、そのまま庭に

出られます。露天風呂というのが売りです。

ここに大湖産業のPVCすだれがついているのです。

PVC(ポリ塩化ビニール)は耐寒性が低いので、冬になったら割れない

のだろうかとか、なにかあったらどこがメンテナンスをするのだろうかとか

考えながら湯ったりしていました。

この話は後日詳しく書きます。

 

 

 

1)ホテル・食事編

この紫翠ラグジュアリーコレクションホテル奈良は、マリオットグループの

最高級ブランドで、奈良県が力を入れて誘致しました。

インバウンドは関西旅行をしても、大阪か京都に宿泊はしても奈良に

泊まる人は少ないとのことで、高級ホテルをつくって宿泊者を増やそうという

狙いがあります。

敷地は元奈良県の知事公舎跡地で、建物は使えるものはそのまま

残っており、情緒があります。

客室は新築ですがうまく融合されています。

上の画像はホテルの玄関です。

この中に駐車場があります。

フロントやレストランがある建物で、元知事公舎です。

入口で、ドアは自動ドアです。

 

 

上の部屋はサンフランシスコ講和条約が結ばれた部屋で、一番奥に

昭和天皇がお座りになられました。

その横のドアにはメタコのロール網戸がついていました。(下の画像)

 

下の画像はフロント・待合室

廊下

ハンガーフックがいっぱいついています。

外套を掛けるためです。

衣文掛け(えもんかけ)ですが、昔の人はえ~もんかけたんでしょうね。

 

江戸末期に建てられた興福寺子院、世尊院はリノベーションされて

茶寮「世世」になっていまして、ここで「ガーデンディライト」がありました。

17時から18時までシャンパン等が無料で飲み放題です。

 

 

食事はホテル内のレストラン「翠葉」でしました。

奈良のものをふんだんに使い、フランス料理にされています。

真ん中の赤いところをクリックすると動画になります。

 

 

続く

 

 

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