実験

リネンカーテンの洗濯実験

ただ今、当店ではリネンカーテンフェアをやっています。

メーカーのLif/Lin(リフリン)の協力のもと、83点の縫製サンプルを

店内に展示して、見て触って選べるようにしております。

期間は2月19日までです。

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リネンの特徴を随時説明をしていきたいと思います。

リネン(亜麻)は麻の中の1つで、天然素材です。

そのため、伸びたり縮んだりします。

昨年の夏ごろに取り付けたお客さまで、秋に追加でお伺いしたときに

おっしゃっていたことです。

「このリネンのカーテンをみていたら、雨が降る時がわかるんです。

雨が降る前になるとカーテンが床にするんです。

そのあと、晴れるとまた縮むんです。」

 

そうなんです。

リネンは湿気を吸うことによって伸びたり縮んだりするんです。

洗わなくても吊っているだけでそうなります。

これはリネンの特徴だと思ってください。

 

私も昨年11月に高速道路で追突されまして、今でも雨が降る前には首がだるくなるのです。

私も雨が降るかどうかがわかるんです。

(ここは笑うとことちゃいますよ。)

 

リネンはどのぐらい縮むかの実験をしました。

昨年の7月に店内に展示したものです。

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展示サンプルは丈が195㎝で、天板から1㎝上がるようにつくっています。

半年間吊っていて、何もしなかったのですが、左端の白の無地は

4㎝伸びています。

真ん中と右端は1㎝伸びています。

そこに事務所で使っている簡易型の加湿器を置きました。

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5時間ぐらい加湿したのですが、ほとんどかわりませんでした。

そのあと、霧吹きをして暖房しました。

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左端の白は1㎝縮みました。

真ん中と右端は5㎜縮みました。

このあと、洗濯実験をしました。

フックをはずして、ネットにも入れずにコインランドリ-で洗いました。

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そうすると右端のリネンカーテンは最初の丈より3㎝縮みました。

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真ん中も3㎝縮み、左の白無地は元の長さより1.5㎝長い状態です。

(洗うことによって2,5㎝縮んでいます。)

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このあと、乾かないうちに生地を整えて下に引っ張りながら自然乾燥させました。

ここで重要なのは、乾かないうちに生地を引っ張って伸ばすことです。

綿の生地でも洗うと縮みますが、乾かないうちに引っ張ると伸びます。

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そうすると右と真ん中のリネンカーテンは最初の作った丈ぐらいになりました。

左の白無地は洗っても最初の丈よりは長いのです。

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リネンカーテンは伸びたり縮んだりします。

どの生地がどのぐらい伸びるか縮むかは環境にもよって違いますので

はっきりは言えません。

水洗いをして縮んだときは、乾かないうちに、できるだけ引っ張って伸ばすと

ある程度縮みはましです。

 

カーテンを縫製する前に、生地に湯通しをして防縮加工をすることができます。

これは事前に縮ませるというやり方で薬品等はいっさい使わないです。

これをすることによって、伸縮率は小さくなりますが、絶対に縮まないということは

ありません。

展示サンプルに防縮加工をしたものがなかったので実験ができませんでした。

 

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 お知らせ

2月17日(金)は30周年の創立記念日のため休業いたします。

2月11日(土)は建国記念日で祝日ですが営業いたします。

 

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遮熱実験 ブラインドとカーテン

ジャパンテックスでセミナーをしたことが業界紙「繊維ニュース」で記事になっていました。
pdf

こちらをお読みください。 
(画像はクリックすると拡大します。)

そこから一部を抜粋します。

「 初日に行われたカーテン専門店、グローバルテン小嶋徳昭社長のセミナーには、奮闘する小売経営者の声を聞こうと多くの受講者が集まった。ブログを使った情報発信で知られる小嶋氏は04年、“苦肉の策”としてカーテンブログを開始。現在行っているカーテンクリーニングの実情や他社との比較などを紹介し、「クリーニングで一気に新規需要が開拓できるわけではないが、既存客と接点を持つためのツールとして活用できる。最初にデメリットもしっかり伝えていれば、クレームは一切ない」と実情を語った。 」

この記事によると、04年、“苦肉の策”としてカーテンブログを開始。 
となっていますが、私は2004年の9月29日に苦肉の策でブログを始めましたと言ったのです。

9月29日苦肉を掛けたシャレなんですが、この部分が飛ばされて記事になっている~。
 
あかんがな~  意味ないじゃん

さて、本題です。

遮熱実験をしているシリーズです。

今回は通常のブラインドと遮熱ドレープ及び遮熱レースとの対比をしました。

前回は遮熱ブラインドと遮熱ロールスクリーンの比較をしました。こちら
お読みください。
その前は遮熱ロールスクリーンと通常のロールスクリーンを比較しました。こちらをご覧ください。

まずは、通常のブラインドはタチカワのT-5083で遮熱レースは住江織物の涼しやD4513です。

SH380580SH380584

 

 

 

 

 

 最初は両方(左ブラインド・右レース)とも22.5℃でしたが1時間後にはブラインドは33.4℃で、遮熱レースは40.8℃になりました。

いくら遮熱レースといえどもブラインドにはかないません。遮熱ブラインドならばもっと差がでます。

これは、誰もが予想できる結果でした。

次は遮熱カーテン(シンコールML-1534)と通常ブラインドとの比較です。

SH380586SH380591

 

 

 

 

 

 

 これも同じように1時間後の温度を調べてみました。通常のブラインドは32.2℃遮熱ドレープは32.1℃でほぼ同じでした。

そうすると、やはり遮熱ブラインドというのはカーテンより効果があるようです。

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遮熱実験 ブラインドとロールスクリーン

散髪に行きました。
いつものことですが、最後に頭の後ろに鏡をもって来て、後頭部を映して「いかがですか」と言われます。

「いかがですか」といわれても、「はい、けっこうです。」と言わざるえないのですが、ちょっといたずらぽく「もう少し、長くしてください。」と言ってみました。

そうしたところ、21秒間の沈黙があり、なにかを頭につけはるのです。

リーブ21

今日11月12日はいいひふの日だそうです。
頭皮はいたわりましょう。

さて、本題です。
ブログを1355回書いていまして、毎日書こうと思うと書くネタがない時があります。
そんな時は、こんなことを書いてページを埋めていかざる得ないのです。

遮熱実験です。

今流行りの遮熱のブラインドはほんとうに効果があるのかという実験をしました。

タチカワはブラインドはシュミレーションをして、遮熱ブラインドとそうでないのとでは、スラットの温度が3.7℃違うという事を盛んに訴えています。

私達が知りたいのはスラット(羽根)の温度ではないのです。室内の温度がどれだけ差がでるのかということです。

2010年11月10日のブログで書いた「デジタルの断熱実験装置」を使っての実験です。

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左のケースはタチカワの遮熱ブラインド、右はふつうのブラインド
ともに22.6℃です。

15分後の温度は
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 遮熱ブラインドは27.8℃、そうでない方は29.6℃です。その差1.6℃
1時間後は遮熱が32,3℃、そうでない方が35.1℃です。その差は2.8℃

これはブラインドから8センチ離れた所での計測で、ほぼ密封状態です。

この数字をみると、確かに遮熱ブラインドは、普通ののものに比べて効果があります。

しかし、ブラインドから2m程離れた室内で、風通しのあるところではどの程度の効果があるのかははっきりしません。

ニチベイのデータによれば、ブラインドから1m離れたところでは、体感温度は遮熱とそうでないのとの差はほとんどでないことが明らかにされています。

私の結論
遮熱ブラインドは確かに普通のものに比べれば効果はありますが、室内の温度(ブラインドから2m離れたところ)で比較すれば気休め程度の効果しかないと思います。

次に、遮熱ロールスクリーンと遮熱ブラインドはどちらが効果があるのかという実験をしました。

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上の写真は左がタチカワの遮熱ブラインド、右がニチベイのシルバースクリーン(ロ-ルスクリーンの中で最も効果のある商品)

15分後は

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遮熱ブラインド29.2℃、遮熱ロールスクリーンは30,2℃。その差1℃
1時間後はブラインドは32.6℃、ロールは33.5℃ その差0.9℃

上と同じ条件で8センチ離れた所の温度です。
この程度の差ならば室内ではほとんど変わらないと思います。
但し、このシルバースクリーンはかなり性能がよくて、ニチベイの他の遮熱ロールスクリーンと比較しても効果大の商品です。

これから、カーテンとこうしたメカものとの比較をやっていきます。

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