2009年 4月 の投稿一覧

「セミ」ってご存知ですか

住宅メーカーのカーテンの縫製仕様に「セミ」というのがあります。


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CA390011セミ」というのは、カーテンフックの位置がカーテンの生地の上から3センチの位置に設定されているのをいいます。


通常は生地上から1センチもしくは生地とツラがあっている位置にフック(引っ掛けるところ)が設定されているのをAフックといいます。これはカーテンレールがカーテンボックスにあるときや装飾レールを使うときはこの仕様にします。


これに対してBフックというのがあり、これは生地上から4センチ下がった位置にフックがあるのをいいます。これはレールが正面についていて閉めるとレールを隠したいときに使います。


オーダーカーテンの丈は一般的には「カン下何センチ」というような言い方をいまして、カンというのはカーテンレールのランナー(駒)のひっかけるところからのサイズをいいます。


Bフックの場合はランナーの位置から4センチ上にあがっていて、総丈としては長くなっています。


このセミという言葉を聞いたときは業界にいて22年の時ですが、住宅メーカーの縫製マニュアルで初めて聞く言葉で住宅メーカーにきいたのです。そうしたところ、大阪では誰一人ご存知でなく、東京の縫製マニュアルを作った人しかわからない言葉で、それがわかるまで中1日かかりました。


そのあと、取引のあるカーテンのメーカーにきいたところ、川島織物だけが当たり前のように「カン上3センチのことです」といったのですが他社は誰も知りませんでした。


のちに川島織物と合併したセルコンの偉いさんに聞いても「そんなの聞いたことない」とおっしゃいました。セルコンの前身は近藤忠商事といいまして我々は略して「近忠(こんちゅう)」と呼んでました。


そのコンチュウ出身の人でもセミを知らないのです。


我々もカン上を3センチにすることはよくあります。写真のようにレールが天井についていて、閉めたときにカーテンレールを隠したいときは「カン上3センチ」という指示をします。写真のレールはトーソーの優秀なレールで「エリート」といいまして、このレールは天井からレールのひっかけるところ(ランナーの下)まで37ミリあります。


そのため、Bフックで指示をすると、Bフックはカン上4センチありますので、理論上は天井に擦ることになります。そのためにカン上3センチにするのです。


これは正しいやり方ですが、「セミ」とは言ったことはないのです。


カーテン業界のほとんどの人が知らない言葉ですが、それが日本を代表する住宅メーカーの縫製マニュアルになったかというと、川島織物(セルコンと合併する前)の住宅メーカーの担当営業員が住宅メーカーに教えたのです。


住宅メーカーの担当者は縫製の専門用語なんかは詳しくないので、川島織物が「カン上3センチのことをセミといいます」といえば、ひとつ専門用語を覚えたということでマニュアルになってしまったのです。


しかし、実は川島織物の社内用語だったのです。


すばらしき川島織物の営業力


大阪人が大阪弁が日本どこでも通じるように思っているのと同じように、川島織物も社内用語が日本どこでも通じると思っているのです。


以前に川島織物の偉いさんからメールがきたら、社内用語連発で意味がよくわからなかったのです。社内用語とは主にアルファベットで略している言葉が多く、メールにSSとかSPいっぱい書かれていて、こちらは理解できないのです。


また、4月から住宅メーカー担当部署と付き合っていくには川島織物セルコンの社内用語を勉強しなければならないのです。あかん。


 


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メーカー縫製

3月の年度末は現場工事が忙しくて私も電動ドリルをもってあちこちの現場を走り回っていました。


当店は住宅メーカーの下請け仕事もしております。


住友林業、旭化成ホームズ、三井ホームに関しては川島織物セルコンが中心になってフジエテキスタイル、トーソーと一緒に専用のオリジンという見本帳を作っており、川島織物セルコンがすべて縫製をしています。


当店では、店頭販売は基本的には自社縫製でやっており、メーカー縫製を見る機会は少ないのですが、この度の現場で川島織物セルコンの縫製で気付いたことを3回に渡って書いてみます。


ちょうど昨日のブログのコメントにもサンゲツの縫製にがっかりというのがありましたので、


メーカー縫製はうめ~か」を検証してみます。


メーカー縫製もうまいメーカーも下手なメーカーもありましてメーカー縫製ならば安心というわけではありません。


その中で、川島織物セルコンの縫製は、他社のホームページや掲示板の書き込みを見る限り、縫製がうまいという高い評価になっています。


しかし、川島織物セルコンの縫製はすべて統一されて同じかというとそうではなく、フィーロ縫製のようにこだわりのええ仕様(A仕様)からどうでもいい仕様(E仕様)まで、いろんな縫製仕様があるようです。


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これは私が取り付けに行った現場の川島織物セルコンの縫製です。幅継ぎがヒダ山の真ん中のど真ん中にきています。ストライク縫製です。


縫製業界では、「これだけはやめとこ」と言われているやり方です。それは川島織物セルコンが一番よく知っていて、フィーロ縫製では幅継ぎの位置をヒダ山のふもとにもってくることにこだわっています。ここを読んでください。


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タッセルの引っかけるところは、どんな高い生地でも、既製カーテンと同じベージュの江戸打ち紐です。色が違ってもすべて同じ色です。これも川島織物セルコンが一番よく知っていて、こだわりのフィーロ縫製は引っかける部分は共生地で、しかも中に綿を入れて丸みを出しています。このこだわりはすごいし、これがフィーロ縫製をすればタダなんです。住宅メーカー用は有償です。
ここを読んでください。


あと、ドレープの裾にウエイトもいれてません。


川島織物セルコンは業界一のこだわりの縫製技術をもっていますが、縫製代の単価によっていかような縫製もするのです。


フィーロ縫製は形状記憶加工付きですが縫製単価は1900円/㎡です。ここを読んでください。それに対してこの住宅メーカーの縫製は3分の1から4分の1の価格になっています。


だから、この仕様も仕方がないのです。川島織物セルコンの縫製だからいいというわけではありません。すべて縫製代金次第です。


 


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ドレープ(厚手)とレースのプレーンシェードを二重に取り付け

城東区のタイムズピーススクエア(TPS)にシェードを取り付けました。
タイムズピーススクエアには大変お世話になっており、こちらの物件はかなりの戸数をさせていただきました。ありがとうございます。


この物件はほとんどのタイプで、リビングの開口部が大きくて4M以上あり天井掘り込みカーテンボックスから床までの長さが255センチあります。


こちらのマンションではよくプレーンシェードを取り付けます。


最近はプレーンをドレープとレースを二重に取り付けるときはダブルシェード(ツインシェード)のドラム式を使うことが大流行ですが、私どもはカーテンボックスに取り付けるときはばらばらにシングルタイプ2台取り付けることをお勧めしています。


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CA3900172台バラバラに取り付けるメリットとしては、当店では手前にくるシェードを少し大きく作りますから、シェードの操作チェーンが絡みませんし、ヨコからみてもレースの納まりがきれいのです。(レースが丸見えではないのです。)


デメリットとしては、2台取り付けることによって価格が少し高くなります。といっても、トーソーのメカで比較すると、巾190×丈200センチのサイズで定価で4000円違うだけで、2台バラバラにつけるとメカ縫製代で58800円、ツインドラム式で54800円で~7%の価格メリットだけです。

もう一つのデメリットは手前側のシェードが壁から9~10センチ手前になることです。


 


 


 


下の写真はトーソーのツインドラム式を壁に正面付けしているところです。縫製は住宅メーカー用で川島織物セルコンのメーカー縫製です。


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トーソーのメカは前幕と後幕の操作チェーンの位置がほぼ一緒でチェーンが絡まって操作しにくいのです。前幕と後幕との生地巾の差は片方5ミリです。


大きなメリットは部屋側への飛び出しが4.5センチで、壁に正面付けするにはいいかもしれません。詳しくはここをお読みください。


おまけ


当店の縫製と川島織物セルコンの縫製の違いをみてください


当店の縫製(上のピンクのシェード)は常にたたみ上げた時のウエーブが均等になるようにしています。高さが254センチありまして、窓上も壁になっていますので、この場合はリングのピッチを大きくした方がきれいにあがります。


254㎝-8㎝(上下分)を8均等分して30.7㎝の均等ピッチになっています。上げた時のウエーブの重なりが同じです。


それに対して川島織物セルコンの縫製は下から20㎝均等のリングを縫い付けているだけです。
そのため、最後の1ウエーブだけが他のウエーブと大きさが違います。
この写真は最後のウエーブだけが少しだけ大きいのですがそんなに違いがわからないかもしれません。もっとひどいのもたくさんあります。


 



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