3月の年度末は現場工事が忙しくて私も電動ドリルをもってあちこちの現場を走り回っていました。
当店は住宅メーカーの下請け仕事もしております。
住友林業、旭化成ホームズ、三井ホームに関しては川島織物セルコンが中心になってフジエテキスタイル、トーソーと一緒に専用のオリジンという見本帳を作っており、川島織物セルコンがすべて縫製をしています。
当店では、店頭販売は基本的には自社縫製でやっており、メーカー縫製を見る機会は少ないのですが、この度の現場で川島織物セルコンの縫製で気付いたことを3回に渡って書いてみます。
ちょうど昨日のブログのコメントにもサンゲツの縫製にがっかりというのがありましたので、
「メーカー縫製はうめ~か」を検証してみます。
メーカー縫製もうまいメーカーも下手なメーカーもありましてメーカー縫製ならば安心というわけではありません。
その中で、川島織物セルコンの縫製は、他社のホームページや掲示板の書き込みを見る限り、縫製がうまいという高い評価になっています。
しかし、川島織物セルコンの縫製はすべて統一されて同じかというとそうではなく、フィーロ縫製のようにこだわりのええ仕様(A仕様)からどうでもいい仕様(E仕様)まで、いろんな縫製仕様があるようです。
これは私が取り付けに行った現場の川島織物セルコンの縫製です。幅継ぎがヒダ山の真ん中のど真ん中にきています。ストライク縫製です。
縫製業界では、「これだけはやめとこ」と言われているやり方です。それは川島織物セルコンが一番よく知っていて、フィーロ縫製では幅継ぎの位置をヒダ山のふもとにもってくることにこだわっています。ここを読んでください。
タッセルの引っかけるところは、どんな高い生地でも、既製カーテンと同じベージュの江戸打ち紐です。色が違ってもすべて同じ色です。これも川島織物セルコンが一番よく知っていて、こだわりのフィーロ縫製は引っかける部分は共生地で、しかも中に綿を入れて丸みを出しています。このこだわりはすごいし、これがフィーロ縫製をすればタダなんです。住宅メーカー用は有償です。
ここを読んでください。
あと、ドレープの裾にウエイトもいれてません。
川島織物セルコンは業界一のこだわりの縫製技術をもっていますが、縫製代の単価によっていかような縫製もするのです。
フィーロ縫製は形状記憶加工付きですが縫製単価は1900円/㎡です。ここを読んでください。それに対してこの住宅メーカーの縫製は3分の1から4分の1の価格になっています。
だから、この仕様も仕方がないのです。川島織物セルコンの縫製だからいいというわけではありません。すべて縫製代金次第です。
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