遮音(防音)カーテン

東リの遮音カーテンを取り付けてみる。

よく、遮音や防音カーテンの問い合わせがあります。

私自身は、カーテンで遮音は無理だと思っています。ほとんどオススメはしませんが、今回の現場は、その旨を十分説明をし、遮光性も求めておられたので東リの遮音カーテンを取り付けました。

生地の裏面にアクリル樹脂コーティングした商品で、東リの見本帳には遮光性はもちろん高い遮音性を持っているようなことが書かれています。

画像はクリックで拡大します。

しかし、よく読むとここには、カーテンの四隅を密閉した状態で測定しているとかかれています。

現実的にはカーテンをレールに吊って密閉することは不可能です。

 今回取付けた現場はマンションの7階で、オーナーの居室の和室です。隣にビルが建設中で音がうるさいのと、暗くもしたいという要望でした。

 遮音するには、内障子を外して、ここに内窓をつけてカーテンをつけるのがいいのですが、予算をあまりかけたくないとのことで出来る限りのことを簡易的にさせていただきました。

カーテンもドレープだけでシングルでいいとのことで、長押(なげし)にタチカワのファンティアの逆L型のシングルブラケットでレールを取り付けました。 

この場合、壁とレールの間に隙間があいてしまうので、そこに共生地をかぶせました。
 

動かないようになげしのチリの部分(少し出っ張っている部分)のところにタッカー(ホッチキスのでかいやつ)で固定して隙間を隠しました。上右の写真はレールの下からみたところ。

両端はリターン仕様にしています。レール側は両面テープで固定使用と思って用意していたんですが、動かなかったのでレールに乗せているだけです。

 

遮音カーテン 効果があるのかどうか

      取付に行った時は静かだったので正直よくわかりません。

私は、生地としては、密閉した状態ではそれなりに効果があったとしても、カーテンとして使う中では、密閉はできないので効果はないと思っています。

 

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東京ブラインドのバーチカルブラインドを取り付けました。

ツイッターでも、インテリア関係者の間で「遮熱」で盛り上がっています。

同業者のブログを読んでいると、今付いているレースを遮熱レースに取り替えたら室内温度が2~3℃下るようなことを書いている人がおられます。これも室内温度という形でのデータを出している所は、川島織物セルコンとスミノエがシュミレーションして電気代をだしているぐらいだと思います。それによるとほんのわずかです。

ブラインドメーカーのニチベイが「ブラインド付近の体感温度比較というデータをだしています。

(画像はクリックすると拡大します。)

このデータによるとホワイト系の遮熱ブラインドで窓から1m離れると一般ブラインドとの差は0.1℃ぐらいとなっています。(グレー系で0.3~4℃)

遮熱ブラインドで窓から10センチのところと1m離れた所では2℃ぐらい温度差がでます。
でも、一般ブラインドでも同じように2℃差がでます。

このデータによると遮熱ブラインド(ホワイト系)と一般ブラインドは窓から1m離れれば体感温度はほんのわずかしか変わらないということになります。

大手ファブリックメーカー4社に聞きました。「1.5倍使いと2倍使いの遮熱レースでは遮熱効果に違いがあるのでしょうか?効果は同じでしょうか?」

回答は「データがないから分からない」

また、「遮熱レースを窓際に取り付けるのと、窓から30センチぐらい離れた所にとりつけるのではどちらが遮熱効果がありますか?
(右の写真のようなケース。マンションで最初から窓から離れたカーテンボックスにレールがついていました。

回答は「データがないからわからない」

遮熱レースを取り替えた場合、室内の温度が2~3℃変わるデータの出所が知りたい。

 

さて、本題です。

東京ブラインドのバーチカルブラインドを取り付けました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東京ブラインドのバーチカルブラインドのきれいなところは、均等ピッチでルーバーの間隔がほぼ同じようになっています。

 

国内の大手メーカーのタチカワ、ニチベイ、トーソーは最後の2~3枚で調整するため最後の重なりが違います。

詳しくはこちらをお読みください。

https://blog.curtainkyaku.com/52371767.html

https://blog.curtainkyaku.com/52359981.html

https://blog.curtainkyaku.com/52036122.html

メカ部分はドイツ・バウテックス社のものを使っており、開けた時の重なりも国内主要メーカーよりも小さく、幅に関してはミリ単位の発注が可能です。

その東京ブラインドが高性能吸音素材を羽根(スラット)に仕様した吸音バーチカルブラインドの有料モニターを期間限定で募集しています。

詳しくはこちらをご覧ください。

http://www.tokyo-blinds.co.jp/news/2011/06/post-18.html

応募条件は音の問題に困っている、もしくは音響に興味のある方で、モニターはAプラン(モニター価格での提供/10名限定)、Bプラン(施工費のみの負担/3名限定)の2プランです。

当店でも、以前実験をしましたが、意外と効果があります。

 どうでもいいが動画です。

真ん中の三角をクリックすると動画になります。

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インテリア商品で節電を考える⑬ メーカーの提案

やっとインテリア業界も「今年は遮熱商品」だということに気付き始めてメーカーも販売店も「遮熱、遮熱」と言い始めました。

遮熱商品に関しましては10年以上前からあるのですが、今年急に脚光をあびだしたものですから、販売店側もエンドユーザーもよくわかっていないところがあります。

そこで、ツイッターで知り合った同業者8名と掲示板を立ち上げてネットを通じて勉強会をしています。こちらは非公開ですが、同業者間で白熱した討論をしており、掲示板に遮熱カーテンをかけても熱いぐらいで、すごく刺激になり勉強になっています。

メーカーもサンゲツが「インテリアでできる省エネ対策」というページを立ち上げました。これは一昨日、多くの人がツイッターでつぶやいておられ、「住生活グループが川島織物セルコンを完全子会社化」に続いて話題になっていました。

さすが、サンゲツ。 http://www.sangetsu.co.jp/energy_conservation/index.html

やっぱりインテリア業界のトップ企業だけあってやることが早い。

みなさん、期待してみたと思います。

私もわくわくしながら「窓まわり品」の方をみました。

がっかり。

サンゲツが遮熱効果のある商品として一例をあげているのが、コントラクトカーテンの見本帳に掲載されているリマ(CK3196/CK3197)なのです。

この商品はインテリア性がなく、機能重視で遮音・完全遮光暗幕なのです。

完全遮光の生地で、光が生地からは漏れないのです。

 

サンゲツの省エネ対策でおすすめ商品は完全遮光のリマなんです。

これじゃ、暑いからといって、昼間カーテンを閉めたら電気をつけなければ暗くなるのです。

省エネのためにカーテンを閉めて照明をつけたら節電にならないのです。

 

インテリアじゃなくてインチキや

 

インテリアメーカーのトップ企業として、もっとインテリア性のある遮熱レースなどを提案するのが使命ではないでしょうか?

 

 

 

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遮音のためのシェード

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7月23日 大暑

二十四節気の一つで、最も暑いとされる「大暑」が今日です。
ほんとうに暑いです。

今日、昼前に愛知県一宮市の加工所から、当店が発注したサンゲツの生地で同じ品番のものが1.5mと11m入荷しているという連絡がありました。

調べたところ、1つはシェードをつくる生地で、もうひとつはカーテンをつくる生地で、当店では一宮市と豊田市の別々の加工所にそれぞれ送る注文していました。

サンゲツ大阪店に電話して、「送り先を間違っていませんか」というと「調べます」ということで一旦電話をきりました。

私は昼食にでて、戻ってきてからしばらく経つと、サンゲツ大阪店から電話があり、「営業員が今、その商品を取りに行って今日中に豊田市の加工所に届けます」というのです。

なに、愛知県やで!」というと「はい。向こうの地区の営業員が・・・」というので、そのあと一宮の加工所に電話して、その旨を伝えようとしたところ、先程、サンゲツの営業が商品を引き取って持って帰ったというのです。

なに、その間1時間余り。

そして、その商品を東名高速を使って1時間10分かかる豊田市まで届けてくれるのです。

さすが、サンゲツ

ふつうのメーカー・仕入れ先ならば、「申し訳ないですが、送料を負担しますのでそちらから転送してもらえませんか」というのですが、

さすが、サンゲツ です。

動きが早いし、全国を網羅する営業体制、ヨコの連絡がスムーズで指示系統がカンペキなことに改めたサンゲツの強さを思い知らされました。

インテリア業界では、「さすがサンゲツ」という言い方はよくします。

そこで、インターネットの検索で「さすがサンゲツ」と入力してみました。

いっぱいでてきました。

グーグルの検索では、サンゲツのカーテンをクリーニング屋にだしたところ、8センチ縮んだら、サンゲツが直してくれた話。さすがサンゲツとか、サンゲツOBが新しいサンゲツのカーテンの見本帳が他社の売れ筋や人気商品をよく研究している。さすがサンゲツ。

私のブログもでてきました。

さ~すが~サンゲツ

さて、本題です。

隣の家と接していて、音が共鳴してすごく気になるのでなんとかしてほしいという相談を受けました。

私は、カーテンで遮音・防音をすることは難しいと考えています。その理由は完全に塞ぐことができないからです。

メーカーの遮音カーテンのデータはこの生地で密封した時の数字がグラフ化されていていかにも効果があるように書かれていますが期待できる効果はありません。

生地によっては少しはマシにはなりますが・・・・・

これも人それぞれ感じ方が違うので言い切るのは難しいのです。

本日取り付けたシェードは、生地はフロッキー加工のものを使い、出来るだけ壁とのすき間がでないようにしました。

枠の内付けにして、耳たて、サイドリターン、下のばしをしました。

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生地が遮光1級なので、針穴が目立たないように、3ミリ径のバーを裏側でつつむバックタックシェードにしました。

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こうすることによって、生地をできるだけ壁に近づけてとりつけることができ、たたみ上がりもスムーズになり、ピンホールから光の漏れを少なくすることができるのです。

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でも、やっぱり隙間はできます。

音は少しマシかな程度です。

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防音カーテンって

毎週週末に送られてくる仕入れ先からの欠品リストにエッセイがついてきます。
先週末送られてきたのが、『「締め過ぎ」の弊害』というタイトルでした。

3月31日放送のNHK番組「ためしてガッテンー永久保存ねじの極意」をみた著者の話が書かれていました。

「ためしてガッテン」に関してはホームページがありましたのでここをお読みください。

詳しくはホームページに掲載されていますが、普通の小学生が締めるのと、大人が力任せに締めるのとでは、力いっぱい締めた方が緩んでしまうという話なんです。そこで「座金」を入れるのがいいというのです。

著者は「分はいままでこんなことさえ知らなかったのかーと己の無知に愕然とすることがないだろうか」と問うてこの話を書いておられ、最後に「力任せに締め過ぎると素材を傷め、かえってねじがいつのまにか緩み、むしろ「ガタ」が生じる原因になりかねない。だから、接する面同士の間に緩衝的な役割を挟み込むことも、とても大事ー番組を見終わって一服しながら、そうなのか、社会の組成や、会社の組織も、理屈は同じではないのかと思った。と結んでおられます。

私は、いつも己の無知さかげんは嘆いており、このことも知りませんでした。なるほど、社会も同じだと思います。

さて、本題です。

最近はブログのアクセス解析をしていると一番多いのが「防音カーテン 効果」です。毎日圧倒的に多いのです。

2008年3月1日に「遮音(防音)カーテンは効果があるのか」というブログを書いているのがヒットするようなのですが、ユーザーがこれほど遮音・防音カーテンを求めておられるのかということにもびっくりします。

そちらのブログにも書いているのですが、私はカーテンで高い遮音・防音効果を求めるのは無理だと思っています。それは、カーテンを普通に吊るすと隙間ができますので、そこから音漏れがします。

密封するとそれなりに効果があるというのはわかっています。

また、空気層をつくるのも効果があることがわかっています。

「防音・空気層」で検索すると住宅メーカーなどもいろいろと研究されているのがでてきます。

私も壁との間に空気層をつくると音が静かになるかの実験をしています。

パソコンの音がでるようにして下の動画のまん中の三角をクリックしてください。



このように空気層をつくることによっても音が軽減されます。

そこで「ためしてガッテン」してみました。

CIMG4605ヒーリングルームをマンションでされているお客様から問い合わせがあり、隣の家から壁づたいに電話声などが聞こえるのでなんとかならないかという事でした。

私は、カーテンでは、防音効果は期待できないと思っているのですが、お客様からも「気持ちだけでも静かになればいいとのこと」で事情を説明して「ためしてガッテン」しました。

隣の部屋に面している壁一面に防音性の高い「裏フロッキー加工のカーテン」を取り付けました。

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 壁一面に裏フロッキー加工のカーテンを1.5倍使いで壁から3センチほどあけたところにレールを取り付けて空気層をつくりました。

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(写真はクリックすると拡大します。)

結果はいかに 

5月2日の工事で、その時は隣に誰もおらず、その後当店も休みで効果の程はまだ伺っていません。

その結果を知りたいですか?  はい、クリック  



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吸音タテ型ブラインドの実験をする

やはり日本選手がメダルをとると盛り上がりますね。

高橋選手は金メダルが取れなかったのは残念ですが堂々たるメダル獲得おめでとうございます。

織田選手は残念でした。競技途中で靴のヒモが切れるなって悔しい思いをされたことでしょう。調子の上り坂もあれば下り坂もあります。 「まさか」という坂もあるんですね。

なにが起こるかわからないのがオリンピンクで、まさに番狂うばーオリンピンクですね。

さて、本番です。

昨年、東京ブラインドが出しました吸音性の高いバーチカルブラインド『フェルトーン」がほんとに効果があるのかどうかの実験をしました。

パソコンが音を出るようにして下の動画のまん中の三角をクリックしてください。

1121478257349bすみません、ここのところ忙しくてブログを書く時間がないのです。

この実験は詳しくお伝えしたいので月曜日の夜に続きを書きます。

続きを読みたい人は
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遮音のための間仕切りカーテン

ピアノの音を遮音(防音)するために間仕切りカーテンを取り付けました。


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リビングの置いてあるピアノの音を少しでも軽減したいとのことで天井にカーテンレールを取り付けて、3重カーテンの「ウォームビズカーテン」を間仕切りに取り付けました。


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左欄のカテゴリ分けしているところの「遮音(防音)カーテン」のところをお読みください。


2008年3月1日のブログ「遮音(防音)カーテンは効果あるか」で実験では、この3重カーテン「ウォームビズカーテン」がメーカーのだしている遮音カーテン(ここここを読んでください。)よりも遮音性があったのです。


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レールも重なるところは2重にしました。


 


 


 


 


 


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上も下もぎりぎりにしました。


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その結果


思ったより効果はありませんでした。


確かに音は少し軽減されますが、はっきり聞こえます。


メーカーの遮音カーテンのところに載っている資料をみるとかなり効果があるように書かれていますが、その実験データは密封した状態での資料になっています。
カーテンでは密封することができないのです。


結論としては、カーテンで漏れをなくすようにするのはなかなか難しくて、遮音(防音)効果は期待できないと思います。


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