キロニーカーテンの展示会が恵比寿でありましたのでみてきました。キロニーの新見本帳は7月10日に発売され、この見本帳がVOL27で1961年に1冊目が発売され41年間で27冊目の見本帳です。
関西ではあまり馴染みのないメーカーかもしれませんが、歴史のあるメーカーでかつては東の兼坂(現キロニー)、西の村田精(現ムーラントータリア)と言われ隆盛を誇っていました。商品的には都会的センスの溢れたいいものがあり、マリメッコやロイヤル・ウースターそれにソレイヤードなどのライセンスものも豊富にあります。
そのキロニーがここ数年、経営がおかしくなって東リ100%の子会社となり、6月からキロニーの大阪営業所を撤退し、関西圏の営業権を同系列のリックに譲渡しました。まさに帰路に。
カーテンの場合は商品が良くて評価されるのは一部の販売店だけで、やはり営業力がものをいうのです。キロニーもいいものがあるのですが、いい企画力があると見本帳に甘えてしまい、営業不足になるのです。かつてはロームもいい企画力がありましたがなくなってしまいました。、フジエテキスタイルもすばらしい商品力ですがおかしくなりました。次はなにかゴヨウですか。逆に商品力がなくても、営業力のある会社は、売り上げを伸ばしていきます。どことはいえません。
今回の新見本帳は4年前の見本帳を思わせるような感じで、マリメッコとかが前面にきていてちょっと新鮮さにかけたように思います。しかし、見ていて楽しい見本帳で他社と一線を画したところはありました。
そうしたキロニーの独自性は今後ともぜひ発揮していただきたいものです。キロニーからいただくカレンダーには、5月5日の「こどもの日」は祝日法でひらがなで書くと決められているのですが、キロニーだけは「子供の日」と漢字で書いています。いろんなカレンダーを調べましたが、漢字で書いているのはキロニーだけでした。
このお上に歯向かう精神は、ぜひ親会社にも発揮してもらいたいものです。
来年長いものに巻かれていたらいややで~。
いい商品がありながら関西では知名度がないため私共は応援しています。