ローラアシュレイ

ロールスクリーンのトイレットペーパー巻き

東向きの事務所に移転されるのに窓掛けの打ち合わせをしました。

午前中の朝日が強いので遮光にしたいのと、窓近くまで精密機械を置くので

カーテンボックスではなく、サッシの枠内に取り付けたいという要望が

ありました。

現場はクランクしたコーナー窓です。

お客様の要望は遮光のロールスクリーンです。

ロールスクリーンだとコーナーのところがけっこう隙間ができます。

そこで、生地が前から降りてくる「逆巻き仕様」を提案しました。

現場で説明をするとお客様は「トイレットペーパーの巻き方と同じですね」と

おっしゃるのです。

 

思わず、

 

うん

 

と言いました。

 

この業界に39年いますが、こういう説明のやり方は知りませんでした。

エンドユーザーにいうにはわかりやすいのかもしれません。

 

 

ロールスクリーンのトイレットペーパー巻き(TPM)

 

これからこれを流行らせようと思っています。

 

コーナーのところ

逆巻き (トイレットペーパー巻き)

これがロールスクリーンのトイレットペーパー巻き(TPM)

トイレットペーパーは前から紙が降りてきます。

そうすると、コーナーの2台のロールスクリーンの生地の隙間が小さく

なります。

 

通常は生地は後ろ側からおります。・・・・  順巻き

これが一般的なやり方です。

このやり方でコーナー窓につけると

2台のロールスクリーンの生地と生地はかなり隙間ができます。

トイレットペーパーで説明をすると

これならばわかりやすいと思います。

 

ロールスクリーンのTPM(トイレットペーパー巻き)は

このようなルーバーのある窓にもちょうどいいのです。

通常の取り付りけ方をすると、ボトムバーがルーバーにあたるのです。

 

TPM(トイレットペーパー巻き)をすると、生地が前から降りて

きますのでルーバーに触れずにおりてきます。

 

このTPM(トイレットペーパー巻き)は、私しか言ってませんので

他の販売店で「この窓のロールスクリーンはTPMにしてください」と

言っても通じませんのでご注意ください。

 

 

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ローラアシュレイのカーテンのクリーニング

当店のカーテンクリーニングは、関西地区ではかなり浸透してきまして遠くからもお問い合わせが多くなってきました。

最初は、当店で販売したお客様のアフターフォローをするためにはじめたのですが、ブログやホームページに載せると他店で購入商品の依頼も多くなりました。

カーテンの場合は、縮まないかということが重視されましてクレームをつける方もおられて難しいのです。今まで縮んだということでクレームになったことはないですが、汚れが落ちていないということで「お金を返せ」と言われ返金したことはあります。

そのため、商売気をだしてどこでもなんでもやるというのではなく、引き取りに行って汚れやサイズを確認して、また取り付けに行って納得して頂ける範囲でやっています。

当店の営業テリトリー内でしかお請けしておりません。

ローラアシュレイのカーテンクリーニングをしました。

ローラアシュレイのカーテンは表地が綿100%で裏地がポリエステル100%のものを使っているため収縮率が違ってけっこう難しいのです。

水洗いをすると2mの丈で表地が10㎝ぐらい縮みます。ドライクリーニングでも表地は少し縮むことがあり、裏地はほとんど縮まないので難儀なんです。

当店では縮まさせないということを重視して、この手の商品はドライクリーニングをしています。当店のドライクリーニングは一切水をつかっていませんのでほとんど縮みません。

こちらをお読みください。https://blog.curtainkyaku.com/52431333.html

 上の写真はクリーニング後です。

 

画像はクリックで拡大。よくわかりにくいと思いますが、左側が洗う前で、右側が洗った後です。そうとう汚れていましたが、お客さまがたいへん喜んでいただいたぐらいきれいになりました。

ローラアシュレイの縫製の素晴らしいところは、裏地と表地を袋縫いして糸を表面に出していない所です。この縫製によって、表地と裏地の収縮率が違っても縫い目がビビったようにはならないのです。当店でも表地と裏地の素材が違った場合はオプションでやっています。

 

写真では分かりにくいのですが耳の部分の表と裏の折返しのところでは、縫っておらず、2㎝折り返したところで袋縫いをしています。

純粋の無双縫製ではないですが、カーテン業界ではこれも無双縫製と言っています。

 

 

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ローラアシュレのカーテンのクリーニングと縫製(2)

前のブログで、ローラアシュレイのカーテンのクリーニングについて書きました。

その続きで、ローラアシュレイのカーテンを預かったときに縫製のやり方について調べましたので報告をします。

CIMG4546

これはなんでしょう?

眼帯みたいですが、これはローラアシュレイ純正縫製のタッセルです。周りをバイヤステープで縫っています。
これは右用のタッセルで、鳥の柄が室内から見ると正面にみえるように柄をとっています。以前にもブログで書きましたが、共布タッセルには右用左用があります。こちらをお読みください。
https://blog.curtainkyaku.com/51802751.html

左半分は日焼けして薄くなっています。お客さんは7年ぐらい使っておられて、裏側が太陽に当たっているのだと思いますが、綿は日焼けします。

CIMG4549CIMG4550

(写真はクリックすると拡大します)

上部は縫込みのアジャスターフックを使っており、裾は15センチのシングルの折り返しで糸が表に見えないような掬い縫いです。

CIMG4553CIMG4554

 

 

 

 

 

 すべて裏地付きです。見ると綿とポリエステルの混合の裏地のようです。
この裏地の裾の部分がメロー仕上げといいまして細巻きロックしてあります。
そうすると縮んだら伸ばすことができないのです。

耳の部分(右の写真)は裏側で裏地と表地を合わせ縫いしています。
そのため、耳の表部分には糸目がでないようになっています。

表地と裏地の収縮率(寸法変化率)が多少違っても表側にはビビらないようになっています。

ローラアシュレイの国内縫製はかなりレベルは高いです。

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ローラアシュレのカーテンのクリーニングと縫製(1)

吉野家が急失速で2010年2月期に連結決算で89億円の赤字になりました。

小ネタで牛丼業界のデフレ戦争のことは何度か書いていますが、牛丼が好きなわけではなく、単品勝負で、主要4社で価格の下げあいをしていて、価格を下げれば売れるのかということをカーテン業界と重ねて興味を持っているからです。

吉野家の場合は、ライバルの「すき家」「松屋」が昨年12月に値下げした時に追随できず価格を維持したところ、ライバル社に対して割高感が生まれ、3月期は前年同月期に比べ22.3%の減になりました。

同業他社も値下げを先行したところは、瞬間的には客数は伸びても他社が追随したら伸びはとまり結果的には利益を落としています。

他社との違いを価格でしかでせないところに厳しさがあります。このデフレの中でも「マクドナルド」「餃子の王将」「サイゼリア」などは独自路線で売り上げを伸ばしているので、他業界に学び、自社はどうあるべきかを考えながらこれらのお店に行ってます。

さて、本題です。

ローラアシュレイのカーテンのクリーニングの依頼がありました。

ホームページを通じての依頼で、どんな生地かもわからず施工担当者が引き取って帰ってきたところ、ローラアシュレイだったのです。

ローラアシュレイはイギリス製の綿にプリントした商品で、細かい花柄のプリントが主で日本でも絶大なるファンがおられます。

CIMG4551

上の写真はお客様のカーテンを預かって当店で撮影したものです。

この生地は水洗いをすると5%ぐらい縮みます。
以前、お客様が持っておられたローラアシュレイの生地を縫製した事があるのですが、その時は事前に水につけてから縫製しました。
265センチに切ったら15センチぐらい縮んだ記憶があります。

CIMG4548もちろん、メーカーとしては水洗いは不可になっていまして、ドライクリーニングのみです。ドライクリーニングではあまりきれいになりませんし少しは縮みます。

日本では、丈に対してシビアですが、ヨーロッパでは、引きずるようにカーテンをつくるのが普通なので縮んだところで問題はないのです。
(写真はクリックで拡大)

当店は水洗いクリーニングしかやっていないのです。

この商品には、裏地が付いていて裾の折り返しのないメロー仕上げになっているのです。

事前にお客様の了解を得て、もし縮んだ場合は丈伸ばしをさせて頂いていますが、この裏地も綿が入っていて縮むことが予想され、縮んだら伸ばすことができないのです。

そのため、事情をご説明をしてお客様の方でクリーング店に出して頂いてドライクリーニングをして頂く事にしました。

当店はカーテンクリーニングに関して、業界ではかなりの実績はありますが、大切なお客様のものをお預かりするので慎重にならざる得ないのです。

リスクのあるものはお断りしてます。

   当店は、カーテンクリーニングには

   自ら(水から)取り組んでいますので

   ドライにはできないのです。

ローラアシュレイの縫製に関しては続きで書きます。
https://blog.curtainkyaku.com/52303124.html

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カーテンクリーニング 裏地付きカーテン

裏地付きカーテンのクリーニングについて書きます。

私共では裏地付きカーテンのクリーニングの依頼がひじょうに多いのです。
高級カーテンを使っておられる方などで、街のクリーニング屋さんに頼むのは不安とか、 重たいから自分で取り外しが面倒とかの理由だと思います。
こちらにとりましては、取り付け取り外しにかかる経費は同じでも、売り上げは1.5倍になりますのでいいのですが、やっかいなのは素材の問題なんです。

裏地を付ける場合は①遮光性のアップ②保温性のアップ③表生地の保護④ドレープ性のアップ⑤高級感 等があります。


表地がポリエステル、裏地もポリエステルの場合はまったく問題なく水洗いができます。
水洗いで困るのは、表地がベルベット、綿100%に裏地がポリエステルの時なんです。

当店の場合は、自らクリーニング引取りに伺って水からクリーニングする水洗いクリーニングをしています。
シルクやベルベット等の水洗いすると問題が生じるものはお客様の方に街のクリーニング屋さんでドライクリーニングをしてもらうようにお願いしていますが、一般的にドライクリーニング表示になっているレーヨン、綿の商品は水洗いしています。


ドライクリーニングではなかなかきれいにならないのです。水洗いのほうがはるかにきれいになるのですが、縮むという問題があります。そこは専門店としてのノウハウがあります。

厄介なのは、ローラアシュレイの縫製されたカーテンで、表地が綿100%で、生地を 傷めますのでほとんどが裏地付きになっていて、裏地はポリエステルを使われています。

10年程前にローラアシュレイの生地で縫製することがありまして、吊っているだけでも

縮むことがわかっているので、縫製する前に1リピート多くして裁ち切ってクリーニング屋さんに出して水洗いしてもらいました。そうしたところ、257センチの丈で.14.5センチ縮みました。
それから縫製しましたので、その後水洗いしても大きく縮むことはありません。
水洗いでは5~6%縮みます。ドライクリーニングでも少し縮みます。

裏地がついていなければ当店で水洗いクリーニングをしますが、裏地がポリエステルならば寸法変化率(収縮率)が違いまして、表地と裏地の縫い目のところがボコボコになるんです。

そのことがわかっていたので、ローラアシュレイの裏地付きのドレープはクリーニング屋さんでドライクリーニングしてもらうようにお願いして、レースのクリーニングだけ承りました。
レースを取り付けに行った時はドレープは出来上がっていまして、さりげなくチェックをすると表地は少し縮んでいて、裏地との境目は波が打っていました。
でも、縫製が無双縫製(注1)できれいにされていたので、室内側からみるとまったく気になるレベルではありません。
クリーニング屋さんがやれば、こんなものですむのですが、カーテン屋がクリーニングをうけるとこの程度でもクレームがつくケースがあるんです。

カーテンクリーニングはけっこう難しいのです。


次はウエイトロックのレースのクリーニングについてです。


注1)無双縫製とは
   裏地付きの縫製で、表地と裏地を袋縫いにしてひっくり返します。耳の部分に縫い目が
こないきれいな縫製です。


カーテンクリーニングのことはこちらにも書いています。
 織物研究会