ロールスクリーンの遮熱性と透け感

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2022年6月23日の日本経済新聞の「価格は語る」という記事で

窓が価格2倍でも需要 断熱性重視、電力高への不安映す」と

いうのがありました。

住設市場ではいま、高価格帯の窓が売れている。一般的なタイプに比べ価格は

2〜3倍でも、断熱性や強度に優れた製品に人気が集まる。電気料金の上昇が止まらず、

光熱費を抑えられる点が評価されている。強度の高い窓は、気候変動で想定を

超えた豪雨への備えにもなる。暮らしに忍び寄る不安を、少しでも和らげたいとの

消費者の心理がにじむ。

 

ここでいう窓というのはサッシのことで、カーテン等のことではありません。

 

記事は下記のように続きます。

値上がりすれば「少しでも安い物を」となるのが消費者心理の常。

同様に値上がりが続くカーテンや壁紙などでは、より安い商品を選ぶ傾向も

みられる。一方、窓の販売現場をみると、必ずしも安値志向だけではない。

標準タイプより高値でも、断熱性や強度といった性能が高い窓を選ぶ消費者が目立つ。

 

新聞の記事には、カーテン等はより安い商品を選ぶ傾向があり、窓(サッシ)は

高い商品を選ぶということが書かれていますが、カーテンに関してのデータは

どこも出していないと思うのです。

データがあるのならば、知りたいです。

 

当店においては、前年に比べて客単価はかなり上がっています。

遮熱レースもきちんとデータで説明をすると性能の高い方が

売れます。

 

おそらく、サッシ業界は断熱性能の数字がきちんと説明されていて、その違いを

理解して高い商品が売れているのだと思います。

それに対して、インテリア業界は「映えるでしょ」とか「かわいいでしょ」と

と言って販売しているので高い商品が売れていないように感じるのかも

しれません。

 

さて、本題です。

 

先々月ロールスクリーンを納品したお客様から「遮熱効果も高くて、

外も見えるのでとても気に入ってます、お友達も皆さん褒めてくれます」

という嬉しい連絡がありました。

ニチベイのロールスクリーン「ソルティスタッチ遮熱」N9271です。

この生地はミディアムの透け感で、ロールスクリーンを降ろしていても

室内から外が見えるのですが、遮熱効果が高いのです。

 

 

ニチベイのロールスクリーンの生地で遮熱性能の違いによる、

昼間の室内からの見え方、夜間の外からの見え方、を独自に検証してみました。

 

遮熱性能を比較する数字として「日射熱取得率」があります。

この数字が低いほど遮熱効果が高いということが言えます。

ニチベイが一般複層ガラスで出している数字があります。

 

各メーカーとも「日射熱取得率」というのを出していますが、算出条件のガラスの

性能に違いがあります。

メーカーの資料には数値は当社独自の試験で算出したものであり、

性能を保証するものではありませんという但し書きがしてあります。

例えばタチカワならば10㎜の単板透明ガラスで、ニチベイとトーソーは

3㎜の複層ガラスです。

 

そのため、タチカワとニチベイ・トーソーとの数字の比較は難しいのです。

同じメーカーの商品ならば順列はつけられます。

 

今回はニチベイの生地で実験をしました。

1)フェアフレクト遮熱 透け感=シークレット 日射熱取得率0.21

2)ソルティスタッチ遮熱 透け感=ミディアム 日射熱取得率0.25

3)シルバースクリーン 透け感=シースルー  日射熱取得率0.25

 

1)フェアフレクト遮熱は昼間室内から外が見えませんし、夜も外から

室内が見えません。

遮光の生地ではないので昼間降ろしても暗くはなりません。

遮熱性能も最も高い商品です。

当店一押しの商品です。

唯一の問題点は最大巾が2mまでしか製作できないのです。

昼間、閉めると外はみえませんが暗くはなりません。

夜も外から中はみえません。

 

 

2)ソルティスタッチ遮熱 (このブログで施工写真を載せている商品)

昼間 中から外はかすかにみえます。

夜も室内に照明がついていると、照明の明るさはわかります。

 

3)シルバースクリーン

昼間、室内から外の景色がわかります。

それでも遮熱性能は高いのです。

夜は外からは丸見えです。

外から見られることが気にならない高層マンションの高層階に

おススメです。

 

当店独自の検証です。

赤外線カット率と紫外線カット率を計る計測器です。

 

2番目の数字が赤外線カット率で、遮熱度を表します。

3番目の数字が紫外線カット率(UVカット)です。

これは暑さ対策とは関係ないのです。

詳しくは以前のブログをお読みください。

 

暑さ対策は赤外線カットが重要

 

 

1)フェアフレクト遮熱

赤外線カット率が100%です。

 

2)ソルティスタッチ遮熱

赤外線カット率78%です

 

3)シルバースクリーン

赤外線カット率94%です。

 

シルバースクリーンは室内から外が見えて遮熱性能がいいのです。

当店のおススメです。

夜は外から丸見えなので注意してください。

 

店内にも展示しています。

 

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