カーテンクリーニングは難しい

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 年末になると、以前買っていただいたお客様から「リビングにつけている

カーテンは洗えますか」というような問い合わせが多くあります。

当店でお買い上げいただいた商品に関しましてはデータ管理をしていますので

お答えできますが、他店購入のものまではわかりません。

洗えるかどうか不安の場合は、ぜひご購入されたお店に問い合わせを

されることをおススメします。

先月、インテリア業界の最大のイベントである「JAPANTEX2015」が東京で

ありまして、そこで「カーテンを上手に長持ちをさせるクリーニング

テクニック」というセミナーがありまして受講しました。

講師は、クリーニング業界のカリスマ女史で、

NPO法人日本繊維商品めんてなんす研究会理事長代行、筆頭常務理事の

中村美和子さんです。

クリーニングセミナー

この話がけっこう勉強になりました。

クリーニング業界でも、クリーニングアドバイザー(CA)という

資格制度がありまして、これが窓装飾プランナーと同じ有資格者が

1000人程度です。

この比較は後日、別タイトルでブログに書きます。

 

カーテンを上手に長持ちさせる方法の結論としてはマメに洗うこと

です とおっしゃっていました。

私もそう思います。

当店ではレースは年に2回、ドレープ(厚手カーテン)は2年に

1回洗いましょう と言っています。

お話の中で、クリーニング業というのは、クレーム産業で接客クレームの

ワースト1だそうです。

特にクリーニング屋にとって、カーテンはおいしくない商品だそうです。

たぶん、トラブルが多いんだと思います。

当店でも、ここ10年カーテンクリーニングを買っていただいたお客様の

アフターフォローとして推進してきました。

たぶん、先月から関西地区では一番カーテンクリーニングをしている

カーテン屋になったと思います。

当店の場合は、クリーニングが無理だと思ったらお断りを

することもあるので、ほとんどクレームはありません。

この10年で2回ほど、クレームがあり、綿の生地で洗ったら縮んだと

いうのと、レースが洗ったら裂けたことがあります。

 

先月も、他店で購入されたフィスバのカーテンのクリーニング依頼が

ありました。

伺ったところ、白洋舎から洗濯絵表示ラベルのネームタグが

フィスバだったので断られたとのことで、当店に依頼がありました。

それはハクジョウジャと思って、綿の商品に裏地付きでトリム付きの

カーテンで、問題はなさそうだったので、意気に感じて持って帰りました。

DSC09744 DSC09745

画像はクリックすると、別のページに飛びまして、そこでもう一度

クリックすると拡大します。

持って帰って加工所に送ると、トリムの部分がかなり傷んでいて、

これを洗うとボロボロになるという判断があり、洗わずに

お返しすることになりました。

 

う〜ん、白洋舎の判断は正しかった。

 

もし、当店で洗ってトリムがボロボロになると責任問題になるところでした。

今週、こんな電話もありました。

「白洋舎にカーテンクリーニングをしてもらったらヒダがなくなって

返ってきたんだけど、お宅で洗ってもらったらヒダがでますか」とのこと

です。

これはクレームじゃなくて、クリーニングにだしたらアイロン掛けを

されたため、吊ったすぐは平たくなっているだけで、しばらくすると

ウエーブがでるものだと思います。

 

先週、10年前にハウスメーカーで購入されたお客様のプレーンシェードを

当店で洗ったらリング付きテープのところがでこぼこになりました。

住5

この商品はサンゲツのオーガニックコットンで水洗いすると5%ぐらい

縮み、吊っているだけで湿気を吸って縮むのです。

それはわかっていたことで、自然素材が好きな方やアレルギー体質の

方がおられる家ではよく売れていました。

それで、当店の加工所でドライで洗ったところ、生地の縮みは

なかったのですが、そのあとアイロンをかけると

裏側に縫い付けてあるリング付きテープが伸びてしまったのです。

住6

昔のリング付きテープはアイロンで縮んだということは

ありました。検証ブログはここここ

でも、伸びたというのは初めてのケースで原因がよくわからないのです。

 当店のクリーニング工場は、縫製加工所に併設していますので、

お客様に事情を説明をして、リング付きテープをほどいて、

新しく付け直しさせていただきて納品させていただきました。

お客様には、どろどろに汚れていたのがたいへんきれいになったと言って

喜んでいただきました。

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カーテンクリーニングでやっかいなものは、異質なものを

縫い合わせている場合です。

シェードのリング付きテープも然りで、裏地付きやトリム付き、

今流行りの別の生地の巾つなぎや胴つなぎ(切りかえ)など。

 

こんな例もあります。

裏地をつけるケースで裏面がポリウレタン樹脂の完全遮光のものが

あります。

サンゲツのものは水洗いはOKですが、ドライクリーニングはダメとなって

います。

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 DSC00032

表地は綿やレーヨンが入っている商品でドライクリーニングしか

ダメで、裏地がこれならばクリーニングはできないということになります。

こういうのは、洗濯絵表示ラベルも表地用と裏地用の2枚ついているケースは

マレで、判断がひじょうに難しいのです。

 

 

カーテンクリーングの相談は購入店にされるのが一番安全安心で、

販売責任もありますのできちんと対応をしてくれると思います。

 

クリーニング屋もカーテンクリーニングは嫌がってますから。

 

 

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認定窓装飾プランナーのいる店

 

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