13日に発表された不動産経済研究所のマンション市場動向によると、首都圏の3月期は契約率が3年ぶりに80%台に回復したとのことで、「マンション市況は底入れの兆し」が新聞の見出しになっていました。
横浜の同業者からも、ちょっと明るい話としてこのまま続くといいねとメールがきてました。
これは首都圏の話です。
近畿圏は、3月の販売戸数は前年同月比28.6%減で、64.6%の契約率です。
近畿2府4県の2009年度のマンション販売戸数は1992年度以来17年ぶりに2万戸を割る低水準です。
単純に販売戸数の契約率で計算すると前年同月比の46%の物件しかないのです。
これが近畿圏の話です。
日本は東京中心で、東京がよくなってきたら日本全体もよくなっているように報道されますが、近畿圏はどん底です。
さて、本題です。
今、ひじょうによく売れているタテ型(バーチカルブラインド)で、まん中にレースがある商品のニチベイとタチカワの比較です。
タチカワはラインドレープペアタイプアンサンブルスタイルといいます。↓
2010年4月11日のブログをお読みください。
商品的な機構としては、ニチベイが特許取得しております。
ニチベイのセンターレースの仕組みとしては、ドレープ(不透明)ルーバーのキャリアにはギヤーが組み込まれていますが、レースルーバーのギヤーにはギヤーは組み込まれておらず、スプリングが組み込まれています。
スプリングにより、レースルーバーは常にドレープ(不透明)ルーバーに接しています。
ドレープ(不透明)ルーバーのキャリアのギヤーが回転し、スプリングにより常に接しているレースルーバーを押しながら回転します。
タチカワは、ニチベイのこの商品がひじょうに売れていたのであとから真似をして出しました。
タチカワの仕組みとしては、ドレープ(不透明)ルーバーのキャリアとレースルーバーのキャリアのそれぞれに組み込まれたギヤーの回転により、ルーバーが回転します。
ドレープ(不透明)ルーバーのキャリアのギヤーよりレースルーバーのギヤーが遅く回転する事で、ドレープルーバーがレースルーバーを押しながら回転します。
ニチベイは構造上、常にドレープ(不透明)ルーバーとレースルーバーが接しており、隙間が生じにくいのに対し、タチカワは、回転の途中でルーバーをたたむとドレープ(不透明)ルーバーにレースルーバーが押され角度が変化し、再度ルーバーを引き出した際に隙間が生じる構造となっています。
当店では、この商品に関しては早くから販売していたニチベイのものをよく使っていました。
私は、ニチベイのものは若干暗く感じていましたが、それはこの機構の違いだと思っていたところ、先日、タチカワのアンサンブルスタイルを取り付けた時に違いに気付いたのです。
使用する生地の透け感が違ったのです。
実験をしてみました。
メーカーから30センチのカットサンプルをいただき昼間店内に吊って外を見た時の写真です。
左がニチベイです。右がタチカワです。
ルーバーのまん中の向こうに看板があり、「手づくりサンドイッチのお店」と書いてあるのです。
字の見え具合の違いがわかりますか?
400%に拡大をしてみました。
半分から左がニチベイのルーバーで、右がタチカワのスラット(メーカーによって呼称が違います。)です。
写真では違いがわかりにくいかもしれないので、本日ご来店のお客様100人に聞きました。
すみません、見栄をはってしまいました。
3人に聞きました。
3人全員、即座にタチカワの方がよくみえるとおっしゃいました。
両社ともメッシュみたいな生地ですが、編み方の粗さや重さも違います。
ニチベイの方がしっかりしています。
このように機構もちがうのですが、生地の透け感も違いまして、各社1種類しか選べるレースがないのです。
そのため、このスタイルを選ぶ時はドレープ(不透明)のルーバーも大事なのですが、レースのルーバーも大事になってきます。
レースがよく見えるのがいい人はタチカワのペアタイプアンサンブルスタイルをおすすめしますし、ピタッと閉まった方がいい人はニチベイのセンターレースをおすすめします。
メカ的には開発に時間と金をかけているところとそうでないところで判断してください。
トーソーはこのタイプの商品は持っていません。
よく売れているので、トーソーも次あたりに出してくるかもしれません。
その時は、レースも2~3種類あって選べるようにするか、ニチベイとタチカワのまん中とうそうにしてください。
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