真ん中開く

フラットカーテン1.3倍形状記憶加工の問題点

今、インテリア業界で話題になっているのが、住宅設備機器・建材の総合メーカーである株式会社LIXILが、LIXILとして初となるオリジナルオーダーカーテン「Brancher(ブランシェ)」をトステムブランドで7月1日から全国で販売を開始することです。

http://tostem.lixil.co.jp/lineup/living/order_curtain/

商品供給は8月から完全子会社になる川島織物セルコンで、内窓「インプラス」とコーディネート提案をしながら、建材ルートに販売していこうというものです。

川島織物セルコンが住生活グループ入りしたのは、シナジー効果を狙ったもので、今までは川島織物セルコンの営業が必死になって「インプラス」を販売していましたから、逆にLIXILが川島織物セルコンの商品を販売するのはいいことだと思います。

カーテンはメーカー縫製をしている中で、どこで買っても出来上がり商品はかわらないと思いますが、インテリア専門店と建材屋との違いがでるのはレールの取付ける位置なんです。これをどこにつけるかによってカーテンがよりきれいにみえるのです。

今回の「ブランシェ」には、レールは参考メーカーとしてタチカワになっています。これはレールでは半分以上のシェアのあるトーソーは内窓でYKKapと組んでいるためで、カワシマはシェードメカはトーソーを使っていますが、それをトステムが許す訳がなく、推奨メーカーがタチカワになっています。

 建材屋はレール取付仕様の内窓にして、サッシ枠にとりつけされるのだろうけど、本来はもう少し上につけた方がきれいのです。レールの長さもどのぐらいにするかによって美しさが違ってきますが、建材屋にはそんなインテリア性を考えてレールを取付けるところは少ないと思います。

カーテンとカーテンレールの取付ははカーテン専門店に頼むのがお客様にとってメリットがあります。

 私どもは、新築で工務店がレールを取付けたという現場を何度も経験しています。もうすでについているので、私どもはなにもいいませんが、こんなところにつけなくてもいいのにとおもうようなところについていることがよくあります。工務店はインテリア性もなにも考えないでつけやすいところにつけるからです。

建材ルートでカーテンを依頼すると、このようなことが起こることもありえます。

 

さて、本題です。

昨日書いたブログで、当店展示の1.3倍使いのフラットカーテンの形状記憶加工についてです。

お恥ずかしい状況ですが、真ん中がピタッと閉まらず、逆V字に隙間が開いています。

これは、フラットや1.5倍使いをレースのような軽い生地で形状記憶加工(プリーツをきれいに出す加工:真空状態にして生地にウエーブの形状をつけます。)をするとこのようなことが起こります。本来は出荷時点で加工所でチェックしなければならない問題です。

当店では、1.3倍ぐらいのフラットにする場合は、形状記憶加工か形態安定加工をしています。そうしないと、実際に使っている中では、カーテンを引っぱると真ん中部分だけが平になり、両端にウエーブが残ったままになるのです。カタログでみる写真のようにはならないのです。

 

(写真はクリックすると拡大します。)

形状記憶加工をしていると自然にカーテンを引っぱってもこのような感じになります。

この裾が逆V字になるのは、現場でスチームをあてるときれいに納まります。当店ではよくやっていますので、この場合もあわてず対処します。

 

このスチーマーは専門店の必需品です。現場でカーテンを吊った状態でやった方がきれいになります。

その結果、

きれいになります。

 

 

 

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1.5倍使いの形状記憶加工の問題点

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7月11日 参議院議員選挙

皆さまは投票に行かれましたか?
私は期日前投票で既に済ませておりました。
選挙は今まで一度も棄権をしたことはないと思います。

政治・選挙は大好きですが、仕事のホームページから発信しているブログなので政治のことを書くのは控えます。

さて、本題です。

冒頭の写真は1.5倍使いで形状記憶加工(真空釜でする本格的な加工のこと)をして、まん中が逆V字に開いてしまったクレームです。

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これは、1.5倍使いで形状記憶加工をするとよく起こる現象で、当店でも気をつけて出荷する前に耳の部分にアイロンをあててますが、たまに忘れたりしてこのような形で納品してしまうことがあるのです。

お恥ずかしい~

最近はニトリが2倍使いで形状記憶加工付きのカーテンのコマーシャルをテレビで盛んにしていますので、形状記憶加工が当たり前になってきているんです。

確かにきれいなウエーブがでます。

あまり大きな字では書けないので小さく書きますが、形状記憶加工をすることによって縫製のボロ隠しもできるのです。

そのため、ニトリに対抗上、また低価格均一ショップ(業界では1万円ショップという)に対抗上、1.5倍使いで本格的形状記憶加工をして、巾200×丈200センチのサイズで1万円で販売するのが流行っています。

1.5倍使いと2倍使いの違いはこちらをご覧ください。
https://blog.curtainkyaku.com/52271024.html

形状記憶加工についてはこちらをご覧ください。
https://blog.curtainkyaku.com/52333507.html

しかし、そういったところは自社で釜をもっておらず、メーカー依存であまり専門知識のないところです。

このようなクレームが起こっても対応しきれず、メーカーに振るだけなんです。
メーカーもけっこう困っているというのが現状です。

当店は、スチーマーを持ってすぐに飛んで行きまして現場できれいにします。

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現場で蒸気をあてればすぐにきれいになります。

これ、カーテン屋のジョウキシ、ちゃうジョウシキ。


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