先週は神奈川県の同業者4社と新宿のニトリとケユカに行ってきました。
昨年のJAPANTEXのセミナーで「インテリア専門店が生き残る道への経営指南」を
聴いた時に、業界の先行企業30社をベンチマークして、徹底的に分析をし真似を
して追いつけ追い越せと話されていたのを実行しています。
同業者の話は語弊があるといけないのでここには書きませんが、ニトリの話は
少し書いておきます。
昨年末にオープンしたニトリ新宿店はカーテン売り場も広くて充実しています。
ニトリの強さは圧倒的な広告宣伝力にあり、エンドユーザーに
「カーテン買うならこの店 ニトリ」がかなり浸透しているように思います。
商品的にも流行の先をとらえており、カリフォルニアスタイルなどを前面に
だしていました。
これは、昨年10月に発売された川島織物セルコンのカーテンの見本帳「I’m(アイム)」
のコンセプトと同じで、客層がバッティングしていると思います。
どちらかが真似をしたというより、両社とも流行を先取りしているということで
しょう。
ニトリと同じような商品群を展示すると、「ニトリ寄ったり」では勝ち目はなく、
真逆のことをしなければなりません。
そうでないと近くにニトリが出来れば、「あちらはニトリ、こちらは閑古トリ」
になります。
オーダーカーテンで200×200㎝のサイズであちらは15000円、
こちらは25000円となれば、どちらを買いますかと言われれば
I’m(アイム) ニトリ
とエンドユーザーはいうかもしれません。
さて、本題です。
川島織物セルコンのSumiko Hondaシリーズの新作と五洋インテックスの
インハウスの新作発表会に行ってきました。
両社とも素晴らしい内容でしたが、あまり時間がなくてじっくりみることが
できませんでした。
五洋インテックスのIN HOUSEは3年振りかの新作で、なかなか気合が入って
いて、提案できる商品がたくさんありました。
当店でもできるだけ早く店内展示をしていきたいと思います。
川島織物セルコンは、看板商品のSumiko Hondaシリーズの新作2作品の
発表会でした。
日本のカーテンの中では、最高級の商品です。
川島織物セルコンのフィーロという高級ブランドの見本帳の中に収録されていて
その中のウイリアムモリスのシリーズが7割を占め、こちらがメイン商品ですが、
川島織物セルコンのイメージ戦略の中では、Sumiko Hondaシリーズは
看板商品でいつも新作が発表されることに展示会がされています。
時間がなくて写真を撮り忘れました。
展示会では、いつも感動するのですが、さてそのあとどうすればいいのかと
思うのです。
商品も1mあたり20000円ぐらいしまして、これで展示サンプルをつくるとなると
けっこうな費用になります。
1点だけ吊ってもその良さが伝わらないし、シリーズで十数点吊るとなると
売れるかどうかの費用対効果を考えて躊躇してしまうのです。
ほとんどの販売店が同じように考えていて、素晴らしい商品ながらあまり
エンドユーザーが実物を目にする機会の少ない商品です。
川島織物セルコンにお願いです。
こうした新作発表会にはこの業界に入ってからずっと参加してきていますが
30数年間まったくかわりません。
この間、世の中は大きく変わっています。
ぜひ、もっとセールスプロモーションに力を入れてください。
たとえば、メーカーとして半巾でいいので縫製サンプルをこのシリーズで
20点ぐらい作って、3週間ごとに専門店に貸し出しをして店内に展示してほしいと
いうような提案をしてもらいたいです。
各専門店は展示サンプルの丈が違うので3サイズぐらいは用意しなければ
ならず、多少費用は掛かると思いますが、1か月ごとに次々と専門店を回して
使いまわしができますし、今後新作ができるごとにプラスして数年間は使えると
思います。
そうなれば、専門店として、費用を掛けずにすばらしいSumiko Hondaシリーズを
エンドユーザーにみせることができますし、店が華やかになり、どこも歓迎
すると思います。
日本の織物の素晴らしさをエンドユーザーに伝えていかなければならないのです。
売れると判断すれば、その後展示サンプルも購入することになると思います。
そして、今やSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の時代です。
ブログネタに困っているところや、Facebookやインスタグラムをやっている
ところにはかっこうのネタを提供することになり、口コミで広げることが
できるのです。
フォトジェニックな商品、写真写りが映えする商品が流行っていて、
Sumiko Hondaシリーズは今の時代にぴったりな商品です。
(ウイリアムモリスの商品はよくブログやSNSでアップされているのは、
photogenicだからなんです。)
川島織物セルコンはインテリア業界でもっとSNSを活用しているメーカーである
ことはよく存じていますが、もう一歩社内で考えて、このような展示会でも
来場された専門店の方やインテリアコーディネーターの方に、自社やご自身の
Facebookやインスタグラムにアップしてもらうようにお願いし、してただければ
Sumiko Hondaのオリジナルポーチを差し上げますというような若い感覚の
遊び心があってもいいのです。
今は費用を掛けずにSNSを活用して口コミで広げる時代だと思います。
ぜひ、専門店が閑古トリにならないようにメーカーとしセールスプロモーションを
してもらいたいものです。