大きなサイズの形態安定加工

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カーテンのプリーツをきれいに出す加工のことを形態安定加工や

形状記憶加工といいます。

インテリア業界のメーカーの団体である日本インテリア協会(略称NIF)の

インテリア用語辞典によりますと

形態安定加工とは

カーテンの型崩れを防ぎ、ひだの形をキープする加工。カーテンのひだに沿わせて

熱を加える。形状記憶加工より効果が弱い。

形状記憶加工とは

カーテンの型崩れを防ぎ、ひだの形をキープする加工。ひだが寄った状態の

カーテンをそのまま専用の真空釜にセットし、真空状態で生地に熱を加える。

 

業界関係者が言うには

形態安定加工とは、簡易型の加工で4~5回ぐらい洗濯すると型がくずれます。

私は、4,5回洗濯されるには数年かかると思いますので、その頃にはタタミ癖も

ついていて、型がくずれる心配はしていません。

形状記憶加工は、真空釜で加工するタイプで、何度洗っても型崩れはせず、きれいな

丸みのあるウエーブがでます。

形態安定加工の機械は1台4~500万円ぐらいですが、形状記憶加工の

釜は設備投資に結構な費用がかかり、場所もとりますので、最近の主流は

形態安定加工になっています。

素材はポリエステル100%のものしかできません。

 

この加工自体はかなり浸透しているのですが、カーテンメーカーはこのやり方を

自社独自の固有名詞で呼んでおり、この業界一筋42年の私ですら

よくわからないのです。

各社とも自社の名称がどこにでも通じると思っておられるので困ったものです。

9年前のこちらのブログをお読みください。

窓装飾プランナーBOOK 〜呼称②について〜

以前はこの加工は片開で3mまでしかできませんと言っていたメーカーが

多かったのですが、最近は多くのメーカー縫製で片開きで6mぐらいまでは

できるようになりました。

 

当店では、15年以上前から片開きで無限大で形態安定加工ができることを

アピールしていました。

大きなサイズこそ、形態安定加工をすべきだと思っています。

 

多くのメーカー縫製で、大きなサイズでもできるようになったので

当店の優位性はなくなったのですが、自社縫製の施工例を紹介します。

8m強ある大きな窓で、片開で右は560㎝、左280㎝で分割しています。

分割位置がわかるように手前のドレープの分かれ目のところをわざと

開けている写真です。(下)

 

生地はドレープがフジエテキスタイルFA6908BR

(フジエテキスタイルは片開で45山、2倍使いでぐら540㎝ぐらいまで形態安定加工ができます。)

レースはスミノエのD4463

(スミノエは片開で27山、2倍使いで320㎝ぐらいまで形態安定加工ができます。)

 

実はここの現場は1回で納まらなかったのです。

カーテンボックスに下地が入っていなくて、窓際にしか下地がなかったのです。

そのため、持ち出し金具を用意して取り付けています。

 

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