エンゼルスの大谷選手、MVPおめでとうございます。
今年はコロナ禍で明るいニュースが無い中、大谷選手の活躍にはほんとうに楽しませてもらいました。
朝起きると、ネットのヤフーファイナンスでニューヨーク市場の株価の動きを
みるのと、大谷選手の大活躍の記事を読むのが楽しみでした。
それにしても誰からも愛され、完璧すぎるぐらいいい男です。
以前、同僚のマイク・トラウトが「エンゼルスで一番ファッションセンスが
ないのは大谷だ」言っていました。
最初の頃は、確かにダサい格好かなと思いましたが、服のメーカーのスポンサーが
ついてかなり格好よくなりました。
今年のMLBのオールスターのレッドカーペットショーの時の服装のセンスは
抜群でした。
また、ユーモアのセンスはちょっと欠けるかなとも思っていました。
しかし、今年は洒落こそいいませんが、味のあるユーモアを交えて笑いをとる
発言も多くなりました。
オールスター戦のホームラン競争の時に、水原一平通訳を捕手に起用しました。
その理由を聞かれた時に「後ろに僕より緊張している人がいた方が楽かなと思って」と
答えていました。
これにはアメリカ人も大爆笑していました。
さて、本題です。
タワーマンションのコーナー窓にプレーンシェードを4台取り付けました。
東側の1台だけ電動のプレーンシェードで南側の3台は手動式です。
当店が工夫したポイントが5つあります。
1)レールを残して取り付けて欲しいとの要望があり、ブラケットスペーサーを
使って、縫製は2㎝の耳立てをしています。
2)操作をチェーンを黒色にしてほしいという要望があり、トーソーの
シェードメカでチェーンだけ黒に変更しました。
3)製作丈が265㎝と長いので、リングのピッチを30センチ前後の
均等ピッチにしました。
4)コーナー窓のところは隙間をなくすためにT字に取り付けました。
5)電動シェードはアレクサと連動させてIoT(アイオーティ)として
使いたいとのお客様のご要望がありましたので、トーソーの
リベルタライトを使いました。
1)に関して
耳立て縫製でレールを残して取り付けました。
コーナーの窓にカーブレールがついています。
これを残すには、樹脂製のかまぼこ板みたいなブラケットスペーサーを
2枚かまして、その下にブラケットを取り付けます。
ツラをレールの下にもってきます。
電動のプレーンシェードを取り付けました。
縫製は
マジックテープの縫い付ける位置を2㎝下げて、生地が2㎝上に出るように
しています。
これを当店では耳立て縫製と言っています。(全国的に通じるかどうかは
わかりません。)
そうすると、レールが見えなくて(ダブルのレールの奥側)きれいに
見えます。
2)に関して
メカはトーソーのクリエティドラム式(ホワイト)を使っていて、チェーンだけ
ブラックにしています。
お客様が、当店に来られる前に別のお店で見積をとられていて、
そこでブラックのチェーンを提案されていたそうで強い要望がありました。
残念ながら、トーソーにはブラックのチェーンがないのです。
ブラウンとベージュとホワイトしかないのです。
どうしようかと悩んで
トーソー 黒
とそう 黒
塗装 黒
と念じていたらチェーンが黒になってしまったのです。
メカ色はホワイトですが、正面からは色はわかりません。
こんな話をブログに書くと、関東の方から「どのように念じると
黒になるのですか」というメール問合せがくるのですが、大阪人の
ノリで書いています。
念じても黒にはなりません。
最近は世知辛い世の中で、ユーモアが通じなくて困惑しています。
3)に関して
リングのピッチは30㎝前後の均等にしています。
取付高さが265㎝あり、窓の上に壁があります。
この場合はピッチを大きくとった方がきれいにあがるのです。
普通、メーカーに縫製をお願いすると20㎝のピッチで上から
リング付きテープを縫うというのが一般的なんですが、当店では
独自にリングのピッチをかえています。
写真はわかりにくいですが、この現場では28.5㎝の均等ピッチに
しています。
大きいウエーブの方が上がり方もたまりもきれいになります。
4)に関して
コーナーのところのシェードの取付は一般的には生地の前の部分で
突きつけにします。
今回の現場では、電動のシェードを取り付けた東側はしょっちゅう動かす
けれど、南側はほとんど動かさず上げっぱなしにするので、朝日が
まぶしくない様にしてほしいという要望がありました。
そのため、東側の電動の方を長くして、南側を短くするT字型の取付を
しました。
この場合、短辺の南側の手動を必ず上げた状態で電動を操作をしなければ
ならないという問題はあるのですが、事前によく説明をして
ご理解をいただき、こういう方法がいいとなりました。
長辺のメカを窓側から少し離して取り付けるとシェードの生地の
部分が後ろに押されて、意外と問題はないのかなと思っています。
5)に関して
電動のシェードのメカは赤外線送信のトーソーのリベルタライトを
使いました。
2年前ぐらいに商品化されたのですが、カタログに載ったのは今年の
6月からです(それまではリーフレットのみ)。
この商品は住宅用なのであまり大きなサイズはできませんが、
取付が簡単でそれほど高額でもないですし良いです。
音は少々うるさいですが、これしか知らなければ気になりません。
赤外線送信なので、メカについている受光部では生地に隠れてしまうため
露出用の受光部を別途取り付けなければなりません。
スマートスピーカーやスマートフォンでも操作できるように
設定ができます。
線はモールで隠し、床上にあるコンセントでつないでいます。
メカキットのみの販売もしてますので、縫製は自社で自由にできるのも
いいです。
ところが、メカキットの価格がカタログに載っていないのです。
トーソーに縫製をお願いする価格は載っているのですが、メカキットは
「弊社営業所まで問い合わせください」となっています。
どうしてカタログに価格を載せないのでしょうか?
土日にお客様がいらっしゃって、その場で見積りを提示できないのが
ひじょうに不便なんです。
メーカーは我々専門店は「どうせ自分達では電動商品の
取付なんか出来ないだろう」と思っているのでしょうか?
事実、メーカーにおんぶにだんこの業者も多いかもしれないです。
これではインテリア業界が育たないし、メーカーの営業の仕事が
増えるだけなんです。
もしくは、縫製込みの価格とキットのみの価格を載せると、縫製代を
いくらとっているかわかってしまうので、「トーソー儲けとんなぁ」と
思われるのがいやなんでしょうか?
今は、すぐにそろばんをはじいて計算するような昭和のやり方の
専門店や縫製加工所はいないと思います。
メーカーはもっと情報を公開して、お互いが楽になるようにしましょう。
今日の話は役にたちましたか?
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