私はよくニトリのカーテン売り場に行きます。
日本で一番カーテンを売っている販売店で、どういうのが売れているのか
研究するためです。
先日行った時は、これからの季節に向けた商品として風を通すレースカーテン
「AIR TOSS」(エアトース)を前面に出していました。
裏から風を送って、このエアトースと普通のレースとの違いの実験ツールまで
ありましてその場で体験できるようになっていました。
説明をみると、東レが開発した特殊金属酸化物を練りこんだポリエステル長繊維を
使っていて、共同開発の商品のようです。
風(エア)が通すで「エアトース」なんてうまくネーミングしており、
感心しました。
でも、私ならばおシャレ好きでもうひとひねりをして、東レの商品で
風を通ってくれという願いを込めて「AIR TORAY」(エアトーレ)と
したと思います。
これはちょっとヒットする予感がしました。
今年の夏に新しくだしてくるファブリックメーカーのカーテンの見本帳には
1~2点「風を通すレースカーテン」が出てくると思います。
その前に、この商品に似たものがないかと探していたら
ネットで、帝人フロンティアが風を通すレースカーテンとして
「潮騒®」という繊維をだしていることがわかりました。
この糸を使って、レースとして商品化しているメーカーがないのかと思って
SNSで呼びかけたら、すぐにわかりまして2点サンプルを作って実験を
しました。
当店で扱っているのは、帝人フロンティアの「潮騒®(Rマーク)」という繊維を
使ったものです。
下の画像の左側が「潮騒®」で右側が普通のレースです。
当店の玄関入口のところに2点並べました。
事務所側のドアも開けて風通しをよくしました。
左側が「潮騒®」 右側は普通のレース
どうでもいいが動画です。
真ん中の三角をクリックしてください。
動画撮影は2分弱かかりましたが、アップは4倍速に変換しています。
確かにかぜによって揺れ具合は違いますが、「潮騒®」も
けっこう風で煽られます。
この「潮騒®(Rマーク)」の含有率によっても違うと思います。
多く含まれると価格も高くなります。
過度の期待は禁物ですが、普通のレースよりは風を通します。
当店はオーダーカーテン専門店なので、丈のサイズは5㎜単位で縫製を
しており、この商品に限り両サイドに入れるウエイトは
樹脂製の10グラムのものを使っています。
カーテンの裾の耳に入れるウエイトも変遷がありまして、ずっと以前は
なまりでした。
それが環境問題などで、その後はステンレスが主となりました。
大手企業は、検針をしており、ステンレスでは検針機が反応する場合もあり、
その後セラミックのウエイトを使うようになってきました。
ステンレス、セラミックではリサイクルの問題も起こりまして、これからは
リサイクルでき、風に揺れて窓ガラスにウエイトが当たっても音がしない
樹脂製のものが主流となってくると思います。
ある住宅メーカーでは、レースにウエイトが入っていたところ、窓ガラスとの
干渉でなにかがあったらしく、レースにウエイトを入れるのが禁止に
なっています。
そういったケースにもこの樹脂製のウエイトは対応できます。
カーテンはカーテン専門店で買いましょう。
このレースは、なかなか風合いがよくおススメです。
今日の話は役にたちましたか?
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