父の想い出

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私事で、Facebookの自分のページに父が亡くなった話を書いたところ、多くの

「いいね!(悲しいね)」がありました。

こちらのブログにアップしようかどうかは迷ったのですが、小さな会社のブログなので

どういう人間がブログを書いているのかをわかってもらうためこちらにもアップ

しておきます。

カーテンのことを求めてブログを読んいいただいている方はするーしてください。

 

お彼岸です。

父が9月13日永眠しました。

老衰で最後は自宅の布団の中で苦しむことなく静かに息を引き取りました。

享年90歳でした。
 
 
大往生で、こうしたものはいずれやってくるものなのですがやはり寂しいものがあります。
 
私が大学に入学するために家をでることになった時に、父が紙に書いてくれた言葉があります。
  
  
男児 志を立てて郷関を出ず
功 もしならずんば死すとも帰らず
人間(じんかん)至る処に青山あり
  
   
これは幕末の僧、釈月性の詩をアレンジしたもので、
  

男子は志をたてて、故郷を出る
もし成功しなければ死んでも帰ってくるな
世の中、どこにでも死に場所はある
  

というようなことです。 
 
 
この言葉とは裏腹に父はひじょうに心配性で、60を過ぎた私に向かって実家に帰るたびに
「商売はうまくいっているか」と言うし、故郷からは生まれてこのかた一歩も外にでたことはありません。最期も自宅でした。
  
 

その息子である私は父とは少しタイプが違います。
子供達に残す言葉としては
  

「ゆっくり歩けば遠くにいける」
「人生は後半戦が楽しいぞ」
「勝たなくていい。負けないようにしろ」
ぐらいです。
  
 
父は母や姉妹に対しては厳しいところもあったようですが、私にとってはいいオヤジでした。
  
  

私の年賀状は結婚以来26年間同じパターンで、前年に起こった出来事や家族の様子を言葉遊びで綴る「グローバルニュース」というものなのですが、毎年正月に実家に帰ると
  

「今年のグローバルニュースは良かった。お前の年賀状が一番や。」
と言ってくれました。
 

私の「おシャレ」を一番楽しみにしてくれていたのは父でした。
 
 
また、「お前はほんまええ嫁さんをもらったなぁ~ 120%や」とも言ってくれてました。

亡くなる2日前には「オレもこうして長生きできたのはおかあちゃんのおかげや」と母にも感謝の意を述べ、「子供や孫もみな立派になってくれてオレは幸せもんや」とも言っていました。
  
 
父は仕事一筋の人間でしたが、老後の趣味をもたないとつまらないわよ、という姉からススメで65歳のときに市民教室の「写真入門」に参加し写真を始めるようになりました。
 
 
72歳の時には「これからはインターネットができないと生きていけない」といってパソコン教室に通い、なんでもパソコンでできるようになりました。
  
 
その時の初心を忘れないようにメールアドレスは kojima72@…….としています。
  
 
また生まれ育った本家の屋号が「山一」で、その屋号はずっと残したいという想いで携帯のメールアドレスを
yamaichi-sk@ezeweb・・・にしました。
 
 
新しいものを取り入れていく中で、古いものを大切にしたい気持ちがありました。
 

写真の方は、パソコンで画像処理をして自分でプリントアウトしていました。
数々のコンクールに入賞していまして、賞状を数えたら26枚ありました。
  
 
最高ランクの賞は朝日新聞社主催の国際写真サロンの入賞です。
   
  
遺影も10年前に自宅の応接間で三脚を立てて自撮りしており、3サイズで5枚ずつ用意してくれていました。
 
  
戒名は20年前に西本願寺でもらっていました。
 

お墓も儚い(はかない)人生にならないように立派なものを建立してくれていました。
  

この段取りの良さは、私も引き継いでいるつもりですが、遺影はまだ撮っていません。
 

自分の葬式の時に、今まで撮った中でもお気に入りの写真を額にして展示できるように用意していまして、「気に入ったものがあれば会葬者にもって帰ってもらえ」といっていました。
  

残された母は83歳で少し足を痛めておりますが元気です。
 

一人生活になりますので、母にiPadを扱えるように教えて、行けない時はLINE等でコミュニケーションがとれるようにしたいなと思っています。
 
 
 

これからの人生、父の息子として恥じないようにゆっくり歩いていきます。
 

 

 

(画像はクリックすると別のページに飛びまして、そこでもう一度

クリックすると拡大します。)

 

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