日本インテリアファブリックス協会の遮熱基準

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東日本大震災後の節電ブーム中、インテリア業界では遮熱商品が大ヒット

しました。

何でもかんでも「遮熱」とすれば売れるという中、統一された基準もなく、

メーカーでも独自に基準設けて「遮熱」としていました。

その結果、どの遮熱商品が効果があるのかもさっぱりわからないので

インテリア業界で統一した基準をつくれと言うことを私も盛んにブログに書いてきました。

2011年8月に、日本インテリアファブリックス協会で、

その委員会が立ちあげられて先月の2月14日に

先に「遮熱マークの運用を開始しました」というのホームページ上に

発表されました。

これを読んでも身内の人だけがわかっているという内容で、「遮熱レースの定義と規格」に

ついてきちっと発表されたのかを日本インテリアファブリックス協会に電話してきいたところ、

2月25日にホームページ上にこそっと「遮熱レースの定義と規格」というものが発表されていました。

インテリア業界として、1年半かけて検討してきたものであり、

これを国や官公庁に発表することによって大いにアピールできる千載一遇のチャンス

なんですが、ニュースリリースとして対外的に発表をしていないのです。

これを取り上げたのは、業界紙では、インテリアビジネスニュースだけで、もう一方の

業界紙である室内装飾新聞の3月号には一切ふれていませんでした。

(4月2日・記 2日に届いて4月1日号には書かれていました。)

日装連の新聞には書かれていました。

ネットの検索で「遮熱レースの定義と規格」について調べてみても他のメディアが

取り上げている様子がないのです。

日本インテリアファブリックス協会は、インテリアメーカーの団体で業界の親玉なんですが

まったくまとまりがなく、指導力もなく、やる気もなく、なんか変なんです。

今回出来上がった基準というのは、

試験方法をカケンレフランプ法(インテリア法)というやり方で公平性を保つために

サーモカメラを用いてやるというのです。

その結果、遮熱率が25%以上ならば、インテリア業界のメーカーの団体である

「遮熱」のお墨付きを与え、マークの使用を許可するというものです。

この遮熱率25%というのが、どの程度のものかよくわからないのですが、

メーカーの関係者に聞いたところ、ひじょうに甘い基準で今出回っている

ミラーカーテンでもほとんど遮熱基準を満たすとのことでした。

こんなんでいいんでしょうか?

ひじょうに遮熱効果の高い商品もそうでないミラーカーテンも同じレベル「遮熱」の

認定をすれば、エンドユーザーにはかえってわかりにくくなるのではないでしょうか?

エンドユーザーはそっちの遮熱カーテンとこっちの遮熱カーテンもしくは

ロールスクリーンとではどちらの方が効果があるのかを知りたいのです。

手前みそですが、3年前に私がYou Tubeにアップした

遮光カーテンの1級と2級の違い」は15000回のアクセスがあり、

「よくわかりました」というお礼のメールがよくきます。

今回の遮熱基準では1級2級3級というのはありません。

このマークがついていれば「遮熱」商品としてのお墨付きが与えられます。

これは日本インテリアファブリックス協会(NIF)認定のマークですが

ホームページのNIF機能性表示マークのところには載っていません。

(2013.3.31現在)

 

先日、フジエテキスタイルの新作のプロファイルの遮熱レースを納品してきました。

この商品は展示会の時にチーフデザイナーが、この商品でも

NIFの基準でいけば「遮熱」なんですとおっしゃっていましたので気になっていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

PF1705 ミズユキという商品です。

データは公開されていませんが、フジエテキスタイルの見本帳には漢字で「遮熱」と

書かれています。

室内にいてるとけっこう光が差し込んできまして、外もよく見えます。

インテリア性もよくてひじょうにいい商品です。

でも、「遮熱・遮熱」といって遮熱性を重視してお求めの方にはちょっともの足らない

かもしれません。

 

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